一章

――真昼の月が浮かんでいる。見ていたくなくて目をそらした――
高校一年の城田あさきは、無気力で反抗的な生徒としてクラスで浮いている。けれども、彼女はかつて、明朗で頑張り屋の少女だった。小学六年の夏、あの事件が起こるまでは――。

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