Sin - 罪 -
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俺のやっていることは当然真っ当な道じゃねえ。だから手放すと決めたのに。いざ決行しようとすれば確かな権兵衛への愛が俺すらも狂わせた。
馬鹿はどいつだと笑ってやりたくなるほどに俺は権兵衛に溺れている。
「……」
「……」
権兵衛の頭を撫でながら待つのはローからの電話。
俺の一世一代じゃねえかってくらいの賭けはこの国を乗っ取ったときから始まっていた。いや、カイドウと取引をしてからか?どちらにしろ、漸く面白くなってきたんだ。笑って楽しめばいいはずなのに、俺の足を枕に寝る権兵衛を見ればそんな気は毛ほども起きねえ。
「……」
怖い、はずはねえ。そんな気持ち俺には無い。
……40年だぞ?俺が生きて40年。長い人生を歩んで、もう知らないものはないと思っていた。
「ドフラミンゴさん……?」
「俺は、お前を殺せねえ。……だから、何があっても最後まで、俺といてくれ」
いずれ必ず発動させる鳥カゴ。
情けないと言われようが俺の手ですらも殺すと断言できない存在を目の前に、自ら逃げろとは言えなかった。
「……絶対……勝ってください」
瞳一杯に涙を溜めながら、俺を見上げた瞳に優しく口づける。
終わりの時間はすぐそこまで迫っていた。
馬鹿はどいつだと笑ってやりたくなるほどに俺は権兵衛に溺れている。
「……」
「……」
権兵衛の頭を撫でながら待つのはローからの電話。
俺の一世一代じゃねえかってくらいの賭けはこの国を乗っ取ったときから始まっていた。いや、カイドウと取引をしてからか?どちらにしろ、漸く面白くなってきたんだ。笑って楽しめばいいはずなのに、俺の足を枕に寝る権兵衛を見ればそんな気は毛ほども起きねえ。
「……」
怖い、はずはねえ。そんな気持ち俺には無い。
……40年だぞ?俺が生きて40年。長い人生を歩んで、もう知らないものはないと思っていた。
「ドフラミンゴさん……?」
「俺は、お前を殺せねえ。……だから、何があっても最後まで、俺といてくれ」
いずれ必ず発動させる鳥カゴ。
情けないと言われようが俺の手ですらも殺すと断言できない存在を目の前に、自ら逃げろとは言えなかった。
「……絶対……勝ってください」
瞳一杯に涙を溜めながら、俺を見上げた瞳に優しく口づける。
終わりの時間はすぐそこまで迫っていた。