奇妙な夜
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何も感じる必要なんてないのに、権兵衛の可愛い背伸びがとても愛らしい。
恋は駆け引き、なんて。
ほんの数日前に始まった奇妙なお風呂の時間は、何も悪いことばかりじゃなかった。その証拠にほら、前より権兵衛が僕からしがみついて離れない。
「どこまでさぁ、俺を虜にすれば気がすむの?」
沸き上がる感情を上手く押さえ込めず、力をいれないようにとするのに、気持ちが先走ってつい力が入る。
「ちょ、ぐるっぐるじぃぃぃ!!!」
「あー!めちゃ今力のコントロールできねぇ!」
「じゃ離してぇ!」
お互いに笑いあう。
「……好きだよ。大好き、愛してる」
「私も、愛してるよ」
どちらからともなく、唇を重ねた僕たち。そして、何かを探るかのような、舐め回すような熱い視線を交差させる。
「一生、離さないで」
「頼まれなくても離さないよ」
気づけば僕たちはいつも何かに怯えている。その何かはたぶん、一生なくなることはないけど、僕たちはそれで良いと思ってる。
だって、その何かが無くなるのは僕たちが別れる時だから。
恋は駆け引き、なんて。
ほんの数日前に始まった奇妙なお風呂の時間は、何も悪いことばかりじゃなかった。その証拠にほら、前より権兵衛が僕からしがみついて離れない。
「どこまでさぁ、俺を虜にすれば気がすむの?」
沸き上がる感情を上手く押さえ込めず、力をいれないようにとするのに、気持ちが先走ってつい力が入る。
「ちょ、ぐるっぐるじぃぃぃ!!!」
「あー!めちゃ今力のコントロールできねぇ!」
「じゃ離してぇ!」
お互いに笑いあう。
「……好きだよ。大好き、愛してる」
「私も、愛してるよ」
どちらからともなく、唇を重ねた僕たち。そして、何かを探るかのような、舐め回すような熱い視線を交差させる。
「一生、離さないで」
「頼まれなくても離さないよ」
気づけば僕たちはいつも何かに怯えている。その何かはたぶん、一生なくなることはないけど、僕たちはそれで良いと思ってる。
だって、その何かが無くなるのは僕たちが別れる時だから。
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