第40夜
夢小説設定
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『失礼致します』
軽くノックをして、アキは扉を開けた。
「ーーああ、もう持ってきてくれたのか」
『全く…リリアスの方々が驚いていましたよ、イザナ様』
椅子に座って書類に目を通しているイザナを見て、アキは机に白雪から預かった茶を置く。
「反応はどうだった」
『王女かと聞かれました。イザナ様の妹を名乗っていたので』
「それは見ておくべきだったな」
小さく笑うイザナの前に茶を注いだカップを置き、アキは眉を下げて笑った。
『妹を騙るのはこれっきりにさせてくださいね』
「考えておこう」
茶を一口飲んだイザナは、また書類に目を戻す。
「…悪くないな」
『!』
そう呟いたイザナを見て、アキは目を細めた。
『…はい、皆で作ったものですから』
「そうか」
あとで白雪に伝えてやらねばと、アキは口元を緩めた。