第40夜
夢小説設定
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「これならどうだろ!?」
「キリト、これ飲んでみ」
やがて出来上がった一杯の茶を、全員を代表してキリトが口へ運ぶ。
「……最初はいいけど、後からにがずっぱい」
「えーー!?」
ぱえ、と舌を出して顰め面をしたキリト。残念な結果に、薬剤師達は肩を落とした。
「うーむ…。セツカの皮の風味が強すぎるのかー」
『香りはいいね』
「薬効考えると外したくないんですけど」
「あーだめだ、砂糖入れてもにがずっぱい」
ボリボリと口直しの砂糖を噛み砕くキリトの横で、リュウが無言で一口茶を飲む。
「じゃあ、セツカの実の蜂蜜漬けを入れたらいいかもしれない」
「!」
「そんなのありました?」
「うん。薬室長が疲れた時、丸ごと食べてる」
リュウはそう言って、ガラクが篭った部屋へと入っていった。
「もらってきた」
「「おおーー」」
セツカの実の蜂蜜漬けを入れて作り直した茶は。
「「「!」」」
『…あ、これは』
「おいしい!」
「「これだ!!」」
にがずっぱい感じはなくなり、とても飲みやすくなったそれ。
アキはオビへカップを差し出した。
『おいしいよ』
「…ああ、ほんとだ」
一口飲んだオビが頷いたところで、薬剤師を呼ぶベルが鳴り響く。
「!誰か来ました、私出ます!」
「おれも」
そう言って出ていった2人だが、やがてある人物と一緒に部屋へと戻ってきた。