第40夜
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「「『お茶?』」」
アキとオビ、キリトの3人が声を揃えて聞き返す。
「そう、シダンさんが」
そう言って微笑む白雪は、続けて説明をした。
「薬室長が穏やかになったのは、おいしいお茶をいれた時だったって」
「てな訳でー。仕事も もうすぐ一段落するし、体を癒すうまい茶を作ろうと思います」
『一段落ついたの?あれが?』
「まーねー」
「すごいね」
「リュウ、これ確認お願いします」
机に並べられた沢山の薬草たち。
湯を沸かしながら、薬剤師達は話し合っていた。
「体力回復にいいのはルコの実ですかね」
「だねー。あと欲しいのは目にいいのと、気分が落ち着くのと」
『白雪、これ何?』
「それはシュリアの花の氷砂糖」
「紅茶とかじゃなくて いろいろ混ぜんの?」
氷砂糖をボリボリと噛み砕きながらキリトが言う。
「そこは薬室ですので薬膳茶にするよ」
「ふーん。まずそう」
「薬効成分とりやすいって言ったら、酒で作るのもいいんだけどねー」
「いいね、そっち作ってくんない」
小鉢にいれた薬草をすり潰しながら言う鈴に、オビが横から口を挟んだ。
そんな2人の前に、ユズリが音を立ててコップを置く。
「一杯あがり!はい鈴、オビ君!」
「え?」
2人は置かれたコップを手に取って口へと運ぶ。
そして中身を一口飲んだ瞬間、嘔吐く勢いで咳き込んだ。
「何混ぜた…?」
「気付けの。だめか」
さらりと言ってのけるユズリを見てアキは苦笑し、未だに咳き込むオビの背中を擦る。
『大丈夫?』
「あー……うん、もう大丈夫」
気の毒な実験台だったなぁと思いつつ、アキはどんどん案を出して飲みやすい茶を作ろうとしている薬剤師達を見つめた。