第6夜
夢小説設定
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「牽制?アキさんとオビが私につく?」
白雪の質問に、ゼンは頷いた。
「そうだ。俺の伝令役がお前の傍についてるって事はだ。お前に何か起きれば常時俺に筒抜けだと考える」
中庭の一角で、白雪とゼン、そしてオビは今後の体制について話していた。
「そんな仕掛けにわざわざ首突っ込みたがる奴はそうそういないだろうよ」
「そ、それはまあ…じゃあアキさんは?」
「あいつもオビと同じようなことだよ。アキが俺の直属の側近になった話は聞いたか?」
「うん」
「ま、側近までいるのに白雪にちょっかい出すやつはあんまりいないだろう。…ありがとな、白雪」
ゼンの言葉に、白雪は少しだけ目許を赤くした。
「俺、大事なものも、お前のことも、もっとうまく守れるようになるから」
そう言ってゼンは笑う。
「ま、やり辛いかもしれんが、しばらくはお前の陰の護衛役みたいなものだと思え」
「よろしく!」
「…ああ、そうだ、アキが護衛につくことも踏まえて、ちょっと二人に話しておきたいことがある」
「?」
「何です、主」
「…アキの過去の話だ」
「!」
「アキさんの…」
「白雪、時間は大丈夫か?長くなるぞ」
「うん、平気」
「そうか…」
ゼンは城の欄干に腰かけた。
「ずっと、昔の話だ。ミツヒデが来るより、もっと前の」
その時のことを思い出すように、ゼンは目を閉じた。