第9夜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―王城ウィスタル―
「ゼン。客人はもう両者とも中で待ってるぞ」
廊下の向こうからこちらに向かって歩いてくる主人に向かって、その側近であるミツヒデが声をかける。
「…客人はともかく、なんでお前らが俺より早く到着してる」
「オビに呼ばれてそのまま来ただけだぞ?」
「私はアキに」
「官舎まで最短距離で呼んで参りました」
『同じく』
「お前らはつくづく廊下と階段を使わんな…」
胸に手を当て一礼するオビと、特に悪びれる様子もないアキ。
『ゼン様、人のこと言えませんよ』
「……さて」
アキの言葉を無視することに決めたゼンは、仕切り直しとでも言うように話題を変えた。
「何やら揉め事らしいが、どんな用件か」