第15夜
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「どうぞ。白雪どのはこちらの練習部屋におられます」
「どうも」
『ありがとうございます』
侍従に案内されて来てみれば、通された部屋は練習部屋らしい。
「失礼」
ドアを開けて中へ入ると、髪を結わえていつもとは違う服装をした白雪がいた。
「!オビ、アキさん!!」
裾の長いスカートを履き、どうやら舞踏の練習をしていたようで。
普段と違う服装を見たオビはぎょっとし、アキは目を見開く。
「なんだ、びっくりした。本人か」
『白雪、その服似合うね。可愛い』
「あ、ありがとうございます...。じゃなくて、オビ、いい所に...!練習相手になれない!?」
「はい?」
「だ...大丈夫ですよ白雪どの...」
オビに舞踏の稽古を頼んだ白雪だったが、弱々しい制止の声に振り向く。
「はじめは誰でも...難しいものです...」
見れば、しゃがみ込んで足を押さえている男性が1人。
「...あの人は?舞踏の先生?」
「...私が足を何回も踏んで...申し訳なくて...」
『最初は難しいもんね』
「アキさんは踊れるんですか?」
『ここへ来てから、イザナ様に覚えろと言われて練習したよ』
「踊れないのは私だけかー...」
「さっきのも勿体ないお誘いだけど、俺とアキ嬢、これから巳早どののお守りだからね」
「え?」
『ゼンの意向でね』
「そっか...。私も巳早にはもう一回会って、港の方に情報探しに行きたいんだけど...」
白雪の発言に、アキとオビは苦笑する。
『たくましいね、ゼンも白雪も』
「あんたはこっちのタンバルンの件で手一杯でしょうが」
「うっ...」
「今は美少年の方は俺たちに預けときな」
『頑張ってね、白雪』
「アキさん、オビ...」
手を振って去っていくアキとオビの後ろ姿を見て、白雪は決心したように大きく頷いた。
「うん」