twinkle days(白石vs財前/2年生)
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今のは聞き間違い?
財前くんが私の事を好き?
「…なあ、何考えてる?」
「あの、自分でも、よくわからなくて…」
「なんや、それ」
彼は「ま、ジブンらしいわ」と少し笑うと、左腕が伸びてきて抱きしめられた。
シトラス系の匂いがする。彼の耳のピアスが近くに見える。こんなに近くで見たことなど、あっただろうか。
「…俺にしといたらええ」
そう言うと身体が離れた。
「…部活行くわ。返事は急がんし」
「ーーう、ん。部活、頑張って…」
財前くんは頷くと、いつも通りといった様子で教室から出ていく。
「…プリント、やらないと」
2人で集めたプリントに視線を落とす。
今日は、このプリントをホチキスで留めたら、図書室に行こうと思っていた。
いつも、本を読んで、時々テニスコートをみる。それがいつもの放課後。
テニスコートには、ミルクティー色の髪が揺らいでいる。
未だに告白なんて勇気はでない。ただ見ているだけでよかった。
これからも、告白なんてできないだろう。
入園式、これからという日に、早々にこけて恥ずかしい思いをした事がある。
その時、白石先輩は大丈夫かと手を差し出してくれた。擦りむいた膝も、保健室で治療までしてくれた。
今思えば、彼は保健委員だったのだから、普通の事だったのかもしれない。
でも、凄く嬉しかったのを覚えてる。
ーーほんの、ちょっとしたきっかけ。あれから、テニスコートを見るようになった。他のファンのようにコートのネット越しに見ることはなかったけれど。
告白されたのは、財前くん。
でも、私は。
プリントをホチキスでとめていくが、集中できない。
教室に、カチャ、と無機質な音だけが響いた。
財前くんが私の事を好き?
「…なあ、何考えてる?」
「あの、自分でも、よくわからなくて…」
「なんや、それ」
彼は「ま、ジブンらしいわ」と少し笑うと、左腕が伸びてきて抱きしめられた。
シトラス系の匂いがする。彼の耳のピアスが近くに見える。こんなに近くで見たことなど、あっただろうか。
「…俺にしといたらええ」
そう言うと身体が離れた。
「…部活行くわ。返事は急がんし」
「ーーう、ん。部活、頑張って…」
財前くんは頷くと、いつも通りといった様子で教室から出ていく。
「…プリント、やらないと」
2人で集めたプリントに視線を落とす。
今日は、このプリントをホチキスで留めたら、図書室に行こうと思っていた。
いつも、本を読んで、時々テニスコートをみる。それがいつもの放課後。
テニスコートには、ミルクティー色の髪が揺らいでいる。
未だに告白なんて勇気はでない。ただ見ているだけでよかった。
これからも、告白なんてできないだろう。
入園式、これからという日に、早々にこけて恥ずかしい思いをした事がある。
その時、白石先輩は大丈夫かと手を差し出してくれた。擦りむいた膝も、保健室で治療までしてくれた。
今思えば、彼は保健委員だったのだから、普通の事だったのかもしれない。
でも、凄く嬉しかったのを覚えてる。
ーーほんの、ちょっとしたきっかけ。あれから、テニスコートを見るようになった。他のファンのようにコートのネット越しに見ることはなかったけれど。
告白されたのは、財前くん。
でも、私は。
プリントをホチキスでとめていくが、集中できない。
教室に、カチャ、と無機質な音だけが響いた。