twinkle days(白石vs財前/2年生)
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財前くんに好きだと言われて、どうしたらいいのかわからなかった。
男の子に告白されるのなんて初めてで。
何で私なんだろうとか、返事をどう言ったらいいかとか、返事をしたらもう友達じゃなくなるんじゃないかっていう不安とか。
色んな事を考えてしまった。
でも。
このままじゃ駄目だってわかってる。
精一杯、今の気持ちを伝えたら、彼は聞いてくれるだろうか。
「財前くん」
テニスバッグを肩にかけいつも通り部活に行こうとする彼に話しかけると、立ち止まってこちらを振り向いた。
「…そっちから話かけてくるん、珍しいやん」
「そう、かな」
「また、雨でも降るんちゃう」
「…!あの、」
「…冗談やわ」
冗談を言って笑う彼を見ると、これから言う事が躊躇われる。こんな話をできなくなるかもしれない。
「で、何。話でもあるん?」
「…うん。部活の後でいいから、時間もらえたらって思ったんだけど…」
「…ふぅん。それ。今から聞くわ」
「え?でも、部活は」
「部長には後で言うとくし。…屋上にしよか」
「う、うん」
「行くで」と言って歩き出した彼の後ろを歩く。
途中、彼をみる女の子の視線は多い。
自分が気づかなかっただけで、1年生の時より背が伸びて、背中も少し広くなった気がする。
もう"男の子"じゃないんだ。
彼が屋上の扉を開けると、風が通って自分の髪を揺らす。
「…で。話ってええ話?」
「…その…」
「……ホンマ、わかりやすいわ」
「ごめん、なさい…」
「予想はしとったし」
「…あの。うまく伝えれるかわからないけど…聞いて、くれる?」
手が少し震えるのを、もう片方の手でぎゅっと握った。
彼は壁にもたれかかって、こちらをみて話を聞いてくれている。
「…今まで待たせて、ごめんなさい。返事をしたら、もう今までみたいに話ができなくなるんじゃないかって思ったら…返事が怖くなって。
でも、それって財前くんを傷つけてるんじゃないかって…。本当に、ごめんなさい。
それから、待っていてくれてありがとう」
「…財前くんは、何で私を好きになってくれたの?」
「…は?」
「ご、ごめん。無理しなくていいよ!」
「…ボタン。覚えてへん?」
そう言うと、制服の袖を指さした。
「ーー前、とれかかっとったやつ、直してくれたやろ。そこから話すようになって、なんや…天然ちゅーか、おもろいヤツやなって」
「そう…ですか…」
「…好きになったきっかけ話せ言うた奴が顔真っ赤にするか?」
そう言いながら、ふ、と笑うと、壁にもたれかかっていた背を離した。
「そういうとこ、好きや」
「…っ…」
「俺じゃあかんのやろ」
「ごめん、なさい。…好きな人がいて」
「…ん、わかった。俺も、言わなあかん事あるんやけど」
「…うん」
「あの雨の日…無理やりキスして、悪かったと思うてる」
「…うん。…私も、叩いてごめんなさい」
「ん。…あー、なんや、すっきりしたわ」
私も彼の言葉につられて、緊張していたのがとけたのか、ふう、と息がもれた。
「そろそろ部活行かな、探しに来そうやな」
「うん、部活、頑張って。時間とってくれて、ありがとう」
「…ほな」
屋上の扉を開け足を踏み出すと、その足を途中とめて、「せや」とこちらを一瞬見る。
「部長、最近も告白されとったな。好きなヤツおるとかで断っとったけど」
「……えっ⁈な、なんでそれ」
「ふ、ホンマわかりやす」
それだけ言い残すと、バタン、と扉が閉まり、屋上には自分一人だ。
好きな人がバレていて、白石先輩には好きな人がいるらしい
「え…?」
男の子に告白されるのなんて初めてで。
何で私なんだろうとか、返事をどう言ったらいいかとか、返事をしたらもう友達じゃなくなるんじゃないかっていう不安とか。
色んな事を考えてしまった。
でも。
このままじゃ駄目だってわかってる。
精一杯、今の気持ちを伝えたら、彼は聞いてくれるだろうか。
「財前くん」
テニスバッグを肩にかけいつも通り部活に行こうとする彼に話しかけると、立ち止まってこちらを振り向いた。
「…そっちから話かけてくるん、珍しいやん」
「そう、かな」
「また、雨でも降るんちゃう」
「…!あの、」
「…冗談やわ」
冗談を言って笑う彼を見ると、これから言う事が躊躇われる。こんな話をできなくなるかもしれない。
「で、何。話でもあるん?」
「…うん。部活の後でいいから、時間もらえたらって思ったんだけど…」
「…ふぅん。それ。今から聞くわ」
「え?でも、部活は」
「部長には後で言うとくし。…屋上にしよか」
「う、うん」
「行くで」と言って歩き出した彼の後ろを歩く。
途中、彼をみる女の子の視線は多い。
自分が気づかなかっただけで、1年生の時より背が伸びて、背中も少し広くなった気がする。
もう"男の子"じゃないんだ。
彼が屋上の扉を開けると、風が通って自分の髪を揺らす。
「…で。話ってええ話?」
「…その…」
「……ホンマ、わかりやすいわ」
「ごめん、なさい…」
「予想はしとったし」
「…あの。うまく伝えれるかわからないけど…聞いて、くれる?」
手が少し震えるのを、もう片方の手でぎゅっと握った。
彼は壁にもたれかかって、こちらをみて話を聞いてくれている。
「…今まで待たせて、ごめんなさい。返事をしたら、もう今までみたいに話ができなくなるんじゃないかって思ったら…返事が怖くなって。
でも、それって財前くんを傷つけてるんじゃないかって…。本当に、ごめんなさい。
それから、待っていてくれてありがとう」
「…財前くんは、何で私を好きになってくれたの?」
「…は?」
「ご、ごめん。無理しなくていいよ!」
「…ボタン。覚えてへん?」
そう言うと、制服の袖を指さした。
「ーー前、とれかかっとったやつ、直してくれたやろ。そこから話すようになって、なんや…天然ちゅーか、おもろいヤツやなって」
「そう…ですか…」
「…好きになったきっかけ話せ言うた奴が顔真っ赤にするか?」
そう言いながら、ふ、と笑うと、壁にもたれかかっていた背を離した。
「そういうとこ、好きや」
「…っ…」
「俺じゃあかんのやろ」
「ごめん、なさい。…好きな人がいて」
「…ん、わかった。俺も、言わなあかん事あるんやけど」
「…うん」
「あの雨の日…無理やりキスして、悪かったと思うてる」
「…うん。…私も、叩いてごめんなさい」
「ん。…あー、なんや、すっきりしたわ」
私も彼の言葉につられて、緊張していたのがとけたのか、ふう、と息がもれた。
「そろそろ部活行かな、探しに来そうやな」
「うん、部活、頑張って。時間とってくれて、ありがとう」
「…ほな」
屋上の扉を開け足を踏み出すと、その足を途中とめて、「せや」とこちらを一瞬見る。
「部長、最近も告白されとったな。好きなヤツおるとかで断っとったけど」
「……えっ⁈な、なんでそれ」
「ふ、ホンマわかりやす」
それだけ言い残すと、バタン、と扉が閉まり、屋上には自分一人だ。
好きな人がバレていて、白石先輩には好きな人がいるらしい
「え…?」