短編
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俺達の、夏が終わった。
試合後は何も言えずに、その場に立ち尽くすしかなかった。
そんな俺の側に、真田や蓮二は黙っていてくれた。
仁王は俯き、柳生は空を仰いでいる。
丸井は涙を堪えるようにコートの外を見、ジャッカルはその隣で声を殺して泣いていた。
赤也は悔しそうに叫んだ後、コートに膝を落として泣いた。
暫くしてやっと出た言葉は、皆への謝罪の言葉。
「皆、負けてしまって、すまなかった」
その言葉に対して、皆責めたりなどしなかった。
むしろ、
「…よくやった、幸村」
真田はそう言って、肩に軽く触れる。
「…皆、ありがとう」
気持ちが、すう、とする。
不思議だ。
こんな事を言うと皆に怒られるかも知れないけど、…何でかな、この胸にある気持ちは、悔しい、じゃない。
退院して久しぶりにコートに戻り、焦る気持ちもあったと思う。
がむしゃらに、テニスをした。
今日までの日々、皆に無茶もさせてしまっただろう。
全ては3連覇の為だった。
その夢が終われば、次は何だ?
「次…か…」
次なんて、考えていなかったな。
今、"次"を望むなら。
また、皆でテニスがしたい。
俺達の夏は、終わったけれど。
次はきっと、もっとテニスを楽しめる。
そんな予感がする。
「また、皆でテニスをしよう…なんて、言うのはおかしいかな?
大会が終わっても、皆の道が違 うまでは」
「いいとも。幸村、お前との勝負もついておらんからな」
「勝ち負けに拘らないテニスか…暫く俺達にはなかったものだ。そんなテニスなら、予想外のデータもとれるかもしれない」
「詐欺 にかけるのは面白いからのう。付き合うぜよ」
「私も、私達は最高のチームメイトだと思っています。だから…私もその時が来るまでは、一員でいたいですね」
「よっし!幸村くん、やろうぜ!それに、俺の妙技を眠らせるにはおしいしさ!」
「俺も、やるぜ。まだまだ皆でテニス、したいしな!」
「へへっ、俺、まだ野望諦めてないッスから!超えてみせますよ、アンタらを!待っといてくださいね!」
「ーーああ、楽しみだな」
君達とチームでよかった。
「ありがとう、皆」
次の夢を、俺は追いかける
試合後は何も言えずに、その場に立ち尽くすしかなかった。
そんな俺の側に、真田や蓮二は黙っていてくれた。
仁王は俯き、柳生は空を仰いでいる。
丸井は涙を堪えるようにコートの外を見、ジャッカルはその隣で声を殺して泣いていた。
赤也は悔しそうに叫んだ後、コートに膝を落として泣いた。
暫くしてやっと出た言葉は、皆への謝罪の言葉。
「皆、負けてしまって、すまなかった」
その言葉に対して、皆責めたりなどしなかった。
むしろ、
「…よくやった、幸村」
真田はそう言って、肩に軽く触れる。
「…皆、ありがとう」
気持ちが、すう、とする。
不思議だ。
こんな事を言うと皆に怒られるかも知れないけど、…何でかな、この胸にある気持ちは、悔しい、じゃない。
退院して久しぶりにコートに戻り、焦る気持ちもあったと思う。
がむしゃらに、テニスをした。
今日までの日々、皆に無茶もさせてしまっただろう。
全ては3連覇の為だった。
その夢が終われば、次は何だ?
「次…か…」
次なんて、考えていなかったな。
今、"次"を望むなら。
また、皆でテニスがしたい。
俺達の夏は、終わったけれど。
次はきっと、もっとテニスを楽しめる。
そんな予感がする。
「また、皆でテニスをしよう…なんて、言うのはおかしいかな?
大会が終わっても、皆の道が
「いいとも。幸村、お前との勝負もついておらんからな」
「勝ち負けに拘らないテニスか…暫く俺達にはなかったものだ。そんなテニスなら、予想外のデータもとれるかもしれない」
「
「私も、私達は最高のチームメイトだと思っています。だから…私もその時が来るまでは、一員でいたいですね」
「よっし!幸村くん、やろうぜ!それに、俺の妙技を眠らせるにはおしいしさ!」
「俺も、やるぜ。まだまだ皆でテニス、したいしな!」
「へへっ、俺、まだ野望諦めてないッスから!超えてみせますよ、アンタらを!待っといてくださいね!」
「ーーああ、楽しみだな」
君達とチームでよかった。
「ありがとう、皆」
次の夢を、俺は追いかける