短編
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「ジブン、ムカつくんや」
そう言って彼女の口を塞いだ。
誰もいない部室で、キスの音だけが聞こえる。
彼女の両手を上にまとめ、後ろのロッカーに押さえつける。
「ーーッ!」
瞬間、唇に痛みと血の味がした。
「ホンマ、ムカつく。ムダや言うとるやろ」
もう一度口付けると、今度は涙のしょっぱい味だった。
「俺がお前にキスをするのが不思議か?小春のことばっかり考えとると思っとった?
そうやなあ、俺も不思議や」
「お前なんか」
白石の事が好きなお前なんか
好きなはずないのに
小春とイチャイチャしとる方が幸せで
こんなにイライラしとるん
絶対恋とかやない
「今はテニスの事しか考えられんから。すまんな…」
「とでも言われたんやろ?やのにまだ好きとかおかしいやろ」
「もう、やめとけや。諦めて…」
俺の事、好きになって
なんやコレ、俺おかしいやん
もう病気やん
笑かすこともできん
こんなん、いらん
気持ちに気づいたって、虚しいだけ
それとも、ちゃんと言えばお前はこっち向くんか?
好き
めっちゃ好きや
心の中でしか言えん俺が、1番腹立つわ
ごめんな、苗字
俺、天邪鬼やから
お前に好きも言えんし
こんな事しても
ごめんも言えん
「ーー苗字」
なあ、好きやで
そう言って彼女の口を塞いだ。
誰もいない部室で、キスの音だけが聞こえる。
彼女の両手を上にまとめ、後ろのロッカーに押さえつける。
「ーーッ!」
瞬間、唇に痛みと血の味がした。
「ホンマ、ムカつく。ムダや言うとるやろ」
もう一度口付けると、今度は涙のしょっぱい味だった。
「俺がお前にキスをするのが不思議か?小春のことばっかり考えとると思っとった?
そうやなあ、俺も不思議や」
「お前なんか」
白石の事が好きなお前なんか
好きなはずないのに
小春とイチャイチャしとる方が幸せで
こんなにイライラしとるん
絶対恋とかやない
「今はテニスの事しか考えられんから。すまんな…」
「とでも言われたんやろ?やのにまだ好きとかおかしいやろ」
「もう、やめとけや。諦めて…」
俺の事、好きになって
なんやコレ、俺おかしいやん
もう病気やん
笑かすこともできん
こんなん、いらん
気持ちに気づいたって、虚しいだけ
それとも、ちゃんと言えばお前はこっち向くんか?
好き
めっちゃ好きや
心の中でしか言えん俺が、1番腹立つわ
ごめんな、苗字
俺、天邪鬼やから
お前に好きも言えんし
こんな事しても
ごめんも言えん
「ーー苗字」
なあ、好きやで
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