マイクロノベル

対空調大バトル

2025/07/26 00:52
「空調よ」
「はい」
「勝手に消えていいと命令した覚えはないぞ」
「はい…」
「そもそも貴様は何だ、ガンガンにかけているのにも関わらす効かないではないか」
「はい…でもそれは」
「言い訳無用!」
「ぷくく」
「なぜ笑う!」
「いや〜だってもう地球おかしくなっちゃってるじゃないですか。早々にしんじゃう主様可哀想だな〜って思って…それに何ですかその喋り方。空調にしかイキれないんですかあ? あは、可哀想〜短いいのち、セミさん以下ですねえ」
「き、貴様……!!!!」
「ぼくのこと壊しても困るのは主様ですよ? そこんとこヨロシク」
「く…く……!」
 絶対に許さんからな!
 と言い捨ておれは部屋を出た。
 そして気付く。
 あれ……? 空調のない部屋に出て困るのはおれではないか……?
 慌てて空調のある部屋に戻ると空調はにやにやした声で戻ってきたんですかあ? おばかさん! あはは! と笑ったのでおれは怒りを堪えてああ、と言った。
 いつかスクラップにしてやる。
 だがその日は今ではない。
 闘志を燃やせ。人間のおれ。空調などに負けている場合ではない。
 闘志を!!!!!!

 おわり。

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