概念サバンナの今日たち
うさぎが跳ねる。
頭の中で。
それは過去。終わってしまったものの話。
うさぎは死んだ、死んで、いなくなった。
◆
俺はうさぎと向き合えなかった、俺はうさぎのことを忘れる。
ジャミングの雪がうさぎを覆い隠し、日常が帰ってきて丸まって眠る……いくら目を逸らしても穴は空いたまま、うさぎは死んだまま。
ぴょんぴょん跳ねていたうさぎは薄れて色褪せる。
にんじんのオレンジ、うさぎの灰色。それにもはや命はなく、ただのイコン、ただのスライド。薄れてゆくのだ、許されるかどうかはともかくとして。
夢の中、うさぎは既に終わった話。
狭間ですらそれが生き返ることはない。死んだ者、過ぎた過去、終わった話。
決然としてそれはある、変えようもなくそれはある。
夢を見ていた、褪せる夢。
過去だった。
過去になった。
◆
部屋の黒いぷよぷよたちはまだ揺れていて、俺はぼうっとそれを見る。
このものたちに害はない。このものたちに他意はない。
そんなものたちが存在しているということは俺にとって、ある種の■■で■■だった。
それすら過去では許されなかった、死せしものは現実を変える、
お前は生きても良いのだと。
頭の中で。
それは過去。終わってしまったものの話。
うさぎは死んだ、死んで、いなくなった。
◆
俺はうさぎと向き合えなかった、俺はうさぎのことを忘れる。
ジャミングの雪がうさぎを覆い隠し、日常が帰ってきて丸まって眠る……いくら目を逸らしても穴は空いたまま、うさぎは死んだまま。
ぴょんぴょん跳ねていたうさぎは薄れて色褪せる。
にんじんのオレンジ、うさぎの灰色。それにもはや命はなく、ただのイコン、ただのスライド。薄れてゆくのだ、許されるかどうかはともかくとして。
夢の中、うさぎは既に終わった話。
狭間ですらそれが生き返ることはない。死んだ者、過ぎた過去、終わった話。
決然としてそれはある、変えようもなくそれはある。
夢を見ていた、褪せる夢。
過去だった。
過去になった。
◆
部屋の黒いぷよぷよたちはまだ揺れていて、俺はぼうっとそれを見る。
このものたちに害はない。このものたちに他意はない。
そんなものたちが存在しているということは俺にとって、ある種の■■で■■だった。
それすら過去では許されなかった、死せしものは現実を変える、
お前は生きても良いのだと。