短編小説
『釣れますか』
って声かけられるの待ってんだけど全然かけられね~! 気取って太公望ごっこしようとか思って針のない釣り竿で釣りしたもんだからいつまで経っても何も釣れねえしやめよかなもう!
「釣れますか」
ほらー冷やか……ん?
「今釣れますかって言った?」
「言いましたよ」
「やったー! ミッションコンプリート! これで天界に帰れる!」
「帰らないでくださいよ」
「えっ?」
「我が妻、やっと見つけました」
「俺、性別ないよ」
「天使に生まれ変わっても会えるなんて……」
「違うって……うっ頭が……これは! 思い出しちまった~妻だった~いや、でもお前と夫婦なんて嫌だよ俺は!」
「なんのなんの」
「なんのじゃねえ!」
「すぐまた好きにさせてあげますよ」
「え?」
(おわり)
って声かけられるの待ってんだけど全然かけられね~! 気取って太公望ごっこしようとか思って針のない釣り竿で釣りしたもんだからいつまで経っても何も釣れねえしやめよかなもう!
「釣れますか」
ほらー冷やか……ん?
「今釣れますかって言った?」
「言いましたよ」
「やったー! ミッションコンプリート! これで天界に帰れる!」
「帰らないでくださいよ」
「えっ?」
「我が妻、やっと見つけました」
「俺、性別ないよ」
「天使に生まれ変わっても会えるなんて……」
「違うって……うっ頭が……これは! 思い出しちまった~妻だった~いや、でもお前と夫婦なんて嫌だよ俺は!」
「なんのなんの」
「なんのじゃねえ!」
「すぐまた好きにさせてあげますよ」
「え?」
(おわり)
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