お前、どうして俺を買った!
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「ジャミルくんが寮長やりなよ」
「は……?」
ヴィルさんから僕へ次期寮長の打診が来た時に、僕はジャミルくんを推薦した。
「……、いいのか」
「誰だって認めるよ。きみが一番優秀さ」
「なあ、君もしかして、この為に……」
「それは考えてたけど、それだけじゃないよ。本当に近くに居たかったから」
ジャミルくんのネックレスを手で弄びながら言う。
「……俺のどこが優秀だ?」
こちらを見つめるジャミルくんの目に、あ、なんかスイッチ入った、と思った。彼は時々こういうスイッチが入る。
彼の膝に頭を載せて、彼を横目で見上げる。
「料理もすっごく上手で、カッコ良くって、頭良くって、器用で、踊っている時なんて見惚れるくらい本当にすごく綺麗で、強くって」
「……ふ」
満足気でかわいい。胸がきゅんとする。
彼は最近僕に少し懐いてくれたみたいで、こういう一面を見せてくれるようになった。
「人を率いるにも、僕よりきみの方が向いている気がするよ」
「は、ご主人様とでも呼んでみるか?」
「……ジャミルご主人様?」
ぞく、と彼の顔が興奮に染まったのを見た。かわいい。なんてかわいいんだろう。
「ご主人様、ご命令をなんなりと」
「……、」
彼の腹に擦り寄ってそう言うと、ジャミルくんは笑みを浮かべて。
「跪け」
「はい、ご主人様」
僕はジャミルくんの指示に従って、ベッドの下へ降りて絨毯へ膝をつき、ジャミルくんを見上げる。
興奮しているのを隠せていない表情がかわいい。
「頭踏んでいいですよ、ご主人様」
僕の頭踏んだら気持ち良さそうだな、と思ってそのまま頭を下げてそう提案すると、興奮した気配はしたものの、流石にそこまでやる気はないみたいで肩を竦めたから。目の前にあったジャミルくんの足に手を添えスウェットを上げ脛を露出させ、そっとリップ音大きめのキスを落とした。
「……、は」
それは気に入った様子だったから、そのまま頭をもっと下に下げて足の甲を舐めてあげる。上目遣いに彼を見やると、興奮を隠す様子もない、すっごい気持ち良さそうな顔をして息を荒くしていて、僕もぞくぞくする。
興が乗ってきたので足を上げさせて指を口に含むと、ジャミルくんの反応が変わった。足を引っ込めようとするのを、手で固定して許さない。
「ッ、……!やめ」
くすぐったいらしい。かわいい。足首を強く掴んだまま足の裏を舐めていくと、ジャミルくんの身体が僕と反対の方へ向いてしまったので、足を思い切り引っ張ってずりずりとこちら側へ寄せ、指と指の間へ舌を入れていく。
「やッ!やめろ!やめ」
「おい下僕、抵抗するな」
「ッ……!」
その一言でジャミルくんの抵抗がちゃんと止まるのが面白い。けれど、耐えられないという様子で時折身体をひくつかせてしまっているのがかわいい。
「ご主人様に跪いて足舐めさせる下僕なんてどこ探したら居るんだろうね」
「ご……ごめ、なさ」
「気持ちいいでしょ?」
「……は、?」
「ご主人様に足舐められんの気持ちいいでしょって」
足の指にリップ音と共にキスを落としていく。ジャミルくんの上体がこっちを向き、少しだけ蕩けた目が僕を見つめて。
ちゃんと、僕を映して。彼の足元へ跪いて足を舐めているご主人様を見下ろして、目を細めて不敵に笑みを浮かべ。
「……はは、悪くないよ」
「言ったな?」
「……は?あ゛ッ!あ゛〜!いや違ッ……やめろ、やめ、はははは、は」
ジャミルくんはまた上体を向こうにやって必死に逃げようとするので、ジャミルくんが大人しくなるまで足の裏と指の間を舐めてやることに決めた。
ジャミルくんは時間が経つごとに騒がなくなった。時折びくりと震え吐息を漏らすだけになった頃には彼の指が若干ふやけていた。
満足してふー、と彼の足に息を吹きかけると、びくりと大きく身体が震えた。かわいい。
「ジャミルくん、ジャミルくん、気持ちよかった?」
「っ……う」
「おい、質問してんだろ」
膝立ちになってジャミルくんの足を引っ張り、ずり上がったTシャツのせいで露出している腰を平手で叩いた。いい音がして、ジャミルくんは顔を上げて瞬きをする。
「足舐めて貰えるの、気持ちよかった?」
「ぁ……、 ?」
「気持ち良かったよね?ご主人様に足舐めて貰えて」
「ぁ……は、はい」
「こういう時は気持ちよかったですって言えって。前にも言ったよね?ほんと学習しないね」
「ご、ごめんなさ……きもちよかった、です」
「あーあ、ご主人様に足舐められて気持ちよかったって……マジで変態だね。まあ良いけど。……ほらジャミルくん、今度は僕の足舐めて」
「は、い……は……」
ジャミルくんのとろとろとした目の焦点は少しぐらついていて、僕の顔のあたりをゆらゆら彷徨っている。しかし僕がそう命令すると、ジャミルくんはすぐに床へ尻を落とし、立ち上がりベッドへ腰掛けた僕を熱った顔で、上目遣いに見やってくる。
僕は靴下を履いたままの足をジャミルくんの眼前に突き出した。
「口で外せ」
「……」
ジャミルくんはそっと口を開き、靴下のつま先のあたりを舌と上顎でやわく摘んで首を引き、大人しくそれに従う。ジャミルくんの口内の温度が、呼吸の温度が一瞬だけ足先に当たってすぐ消えた。
ぞくぞくする。
「いつまでも足上げてるの疲れるから」
僕はそう言ってはだかになった足を床に着ける。
ジャミルくんは僕の顔色を伺っている。彼はその肌と瞳の色で、目の白い部分が際立って見えるのが──視線の先が他の人よりわかりやすい感じがして、とっても素敵だ。
「まずは足の甲。頭を下げて、しっかり舐めて」
「……、」
「僕と視線を合わせながら」
「は、……ぅ」
ジャミルくんが顔を見せないまま足を舐めようとするので、顎の下に手を入れて一度視線をこちらに向けさせる。視線を合わせながら舐めろと言うと、ジャミルくんは震える舌で、瞳孔で、頑張ってくれる。
緊張のせいか全然舌が湿っていなくて、舐めているというよりは舌で撫でているだけの感じだ。
「良い子だね、ジャミル。可愛いよ」
「っ……ぅ」
「足の甲が終わったら、もう少し上も舐めて」
僕がそう言うと、ジャミルくんは僕の脛へ躊躇いがちに手を添えて、ぺろぺろと舐めてくれる。視線を合わせようと努力するのは忘れずに、舐めた後にその部分に唇をつけリップ音を出してくれるサービスまでしてくれるので、良い子だとジャミルくんの頬をやさしく撫でた。
「良い子だね」
「……っ、ふ」
僕を上目遣いに見ながら、これでいいですかと、絶えず問い掛けてくる視線がとっても可愛らしい。背筋がぞくぞくする。頬を撫でていた手を耳へ移し、耳朶を、耳の窪みに沿って指で撫でる。
「ジャミル、良い子だね」
「……ん」
「可愛い」
僕はそう言って、ジャミルくんの丹念に舐めていた足を曲げて引く。ジャミルくんの手が、舌が離れる。
「ぁ……」
何か粗相をしてしまっただろうかと、不安げに上がる手と上目遣いの視線と下がっている口角が可愛らしい。
可愛らしいのでにこにこしてしまう。にこにこしながら、ジャミルくんの肩の上へ足を伸ばし、そのまま足を曲げて、ジャミルくんの背中を足で押してこちらへ来させる。もう一本の足もジャミルくんの肩の上に載せて、ジャミルくんの背中で足を交差させて、ジャミルくんが逃げられないように。
震えるジャミルくんの口を一瞥して、顎の下を人差し指で優しくさすってやる。それだけの刺激にも彼は目を細めて。
良い子だ。僕が視線を合わせ続けろと命令してから、それをずっと守っている。
「ジャミルくん。きみが今もこうして五体満足で居られるのは、主である僕がそれを許しているからだよね?」
「ぁ……は、はい……あ、ありがとうございます……」
「ちゃんと何に対して感謝しているのか言えるかな?」
良い子だねと尚も顎の下を人差し指で。
「ご、……五体満足で居させてくださって、下僕の分際の俺に優しくしてくださって、ありがとうございます……」
「きみが人間として生きることを許しているのは、僕の寛大な配慮だっていうこと、ちゃんとわかってる?」
「は、はい……下僕の分際の俺をまだ人間として、居させてくださって、ありがとうございます……」
「良い子だね、ジャミル。きみは本当に聡い子だね。ご褒美をあげようかな。僕からのキスで良い?」
「ぁ……ぁ、はい……う、嬉しい、です」
「舌を出しなさい」
大人しくおずおずと舌を出すジャミルくんの顎に人差し指を置いたまま、顔を近付けてジャミルくんの舌を唇で思いっきり吸った。
「んっ……んんんっ……♡」
気持ち良さそうな声を出しているので、僕も舌を出して、絡め合わせて、戯れにジャミルくんの口の中へ舌を入れてみる。
「んっ……ん……♡」
ジャミルくんは視線を僕の瞳に充てがっているものの、どこか瞳が濁っていて、もっと上に視線が逸れてしまいそうなのを、我慢しているような感じだ。ジャミルくんはいつの間にか正座している自分の太腿の間に手を入れていて、なんというか。
すごい気持ちよさそうで可愛い。僕は彼からゆっくり、そっと唇を離す。ああもう終わりなんですかと名残惜しげにするジャミルくんの唇。僕たち本当にラブラブになれて嬉しい。本当にうれしい。彼が愛おしくってたまらない。
「ご、……褒美、ありがとうございました」
「ちゃんと言えて偉いね。良い子良い子」
「ありがとうございます……」
「これからも僕に対しての感謝を忘れないでね。今日学校で、僕のことおかしな奴だって言ってたよね?」
「ぁっ……あれは」
「ん?なぁに?主人に対して言い訳かな?」
ジャミルくんは瞳孔を震わせて、肩を小さくして、躊躇いがちに。
ジャミルくんの学校での言動には、もっと突っ込むべき所がいっぱいあったけれど、敢えて結構どうでもいいのをえらぶ。遊んでいるだけだから。
ジャミルくんの顔に、更に興奮の熱が浮かぶ。
「……す、……ご、ごめんなさい。下僕の分際が、ハイネ様に対して、ご無礼な口を……」
「うん。……良い子にちゃんと謝れたから、お仕置きは軽くしてあげるね」
「格別のご配慮、ありがとうござい、ます」
「良い子だ。じゃあ、舌を出しなさい」
「はい……は、」
ジャミルくんが素直に舌を出すので、僕はマジカルペンを取り出し、用意しておいた針を空中で熱す。
「動かないでね」
「……ぁ、あ……!」
そこでジャミルくんは今から何をされるのか察したらしく、歯をガチガチと震わせる。かわいい。
「動いたら舌が……ふふ、本当に蛇みたいになっちゃうかも」
「──ッ!」
「今日は刺すだけで許してあげるけど、次はリングピアスあけて、僕がきみの舌を指で引き摺り出しやすくしちゃうから、覚悟しておいて」
ぶすり。
「──ッあ」
ジャミルくんの舌の真ん中あたりに、容赦なく勢いよく針を刺す。
針を貫通させた舌は、当然ながら口の中にしまえない。痛いのと怖いのと舌がしまえないのとで震えながら困っているジャミルくんが、針を外して貰えるのを上目遣いに待っているのを、僕はしばらくじっと観察していた。
口の端から垂れる血混じりの涎を飲み込めすらしない、舐め取ることも許されない。
そんな状況に、彼が確かに興奮しているのを見ていた。
いや、彼の瞳に映る僕かな。わかんない。頭がとろとろで。彼の舌の側面を指でなぞると、舌の先端が震えて、でもやっぱりしまえないし、逃げることも許されていないから。
顎に手を添えてジャミルくんの舌の裏を舐めてやると、ニードルが僕の舌の先端を傷付けた。ニードルを抜いてそのままキスすると気持ちいい。どっちのかわかんない血のにおいが、ぐちゃぐちゃになって。
ジャミルくんが僕の顔に手を添えてもっともっととキスをせがんでくるので、彼が満足するまでやってやった。