BIID闘病記
作品一覧
子宮体部と、卵管と、卵巣を摘出したいという願望
私は、12歳で初経を迎えた。 その時、お気に入りの水色のパンティに鮮血が滲み出ていてびっくりしたし、問題はこれからだった。 「あるはずのないものが出て来た」 私は、「それ」を本来は日本のかつての身分である「穢多」だとか、「穢れた儀式」という言葉で表現した。 一般的な女子中学生の「第二次性徴への戸惑い」とは違い、それで済むようなレベル感ではなかった。 生理が来てから、世間様が私を敵視しているような感じが強まった。自分の身体と、望む身体的イメージがマッチしないのだ。 このタイプのBIIDは、性別違和と誤解されることが多い。そもそも、私は複数の精神科医に、性同一性障害ではないと言われている。でも今のところ、私が摘出したいのは、子宮体部と、卵管と、卵巣のみである。胸の摘出や、マイクロペニスの作成は望んでいない。 13歳の頃に、当時の学校に馴染めず、自校に爆破予告をした事があるし、19歳の時には傷害事件を起こした。 傷害事件について詳しく書いておくと、コンビニで、面識のないお婆さん2人を、用水路に突き飛ばしたのだ。 当時は主治医との治療関係が上手く築けず、転院もなかなか出来なかった。幾らBIIDがあろうとも、人を傷付けることは、不可侵原則に反する。この事に関しては今でも1年に1回くらい、謝罪の手紙を送っている。
R18G