鳴海弦
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お風呂にも入ってのんびりとしていた21時ごろ。
ソファに座りテレビのリモコンを操作したところでインターホンが鳴った。
突然の来訪者を疑問に思いながらドアスコープを覗けばそこには夕方に家まで送ってくれた弦くんが立っていた。
慌てて施錠を外しドアを開けると春になったとはいえ冷たい風が弦くんとともに流れ込んでくる。
「弦くんお疲れ様!こんなに時間に来るの珍しいね?なにかあった?」
「あした非番にした。今日は泊まる」
そう言うと弦くんはリビングへと進むとソファへと腰を下ろした。久しぶりだなと思いつつ施錠し追いかけるように隣へと腰を落ち着ける。
テレビからはバラエティ番組が流れ芸人が何やらやっているようだ。あ、落とし穴に落ちてった。怪我してないといいな…いまだに映し出されない芸人を少しだけ心配しつつ弦くんを見れば赤い瞳と視線がぶつかった。
「何か食べてきた?簡単なものなら作れるけど、食べる?お風呂も温かいよ」
「なまえは…?」
「ん?私はもうご飯もお風呂もすませた」
「違う、食べ物と風呂と言ったら次はなまえだろう?…まぁ、食べてきたから風呂かなまえのどちらかだな」
至極当然のように言ってのける姿に思わず焦る。
あれか、ごはんにする?お風呂にする?それとも私?てやつか…!!!
「そ、そんなつもりじゃ…!!!!もう、お風呂入ってきて!!」
弦くんを立ち上がらせて洗面所まで押して行けば
くつくつと笑われる。
声を掛けようと口を開くと振り返った弦くんがゆっくりと近づいてくる。
リップ音と共に離れて行く弦くんはとても満足そうな表情だった。
「私ばっかり恥ずかしい!」
「慣れないなまえが悪い」
「な、慣れるわけないでしょ…!!!!着替え準備しておくからゆっくり入ってきてね!!!!」
言葉尻が強くなってしまったが弦くんは気に求めるとこなく笑みを浮かべたまま服に手をかけ始めたので慌てて扉を閉めた。
心臓がいくつあっても足りないな…
防衛隊の隊長としての鳴海弦を見ることはないが、私の前ではよく笑っている気がする。
少しでも心が安らいでいてくれれば嬉しいと思う。
用意していた下着にスエットをラックに置けば浴室からはシャワーの音が聞こえてくる。
なんだか気恥ずかしくなりリビングへと身を翻した。
弦くんは私が付け回されて以来、マンションまで送ってくれるようになった。大丈夫と断っているものの良しとしてくれないのだ。隊長がほぼ毎日隊を抜けていいものなのか不安でしかないが本人が良いと言っているので甘えてしまっている。
もちろん、ほんの数十分でも逢えるのは嬉しい。
ただ、弦くんの負担になってたらいやだなぁ…
そんなことを考えていると弦くんがリビングへと戻ってきた。
乾ききっていない髪から雫が滴っている様は水も滴るいい男そのものだ。
「弦くんおかえり、頭乾かさないの?ドライヤー持ってくるね」
ドライヤーを持って戻ってこれば弦くんはスマホでゲームをしていた。
随分やりこんでいるようで慣れた手つきでボスと戦っている。
ゲームやるんだな、と新しい一面を知れた気がして嬉しくなった。
「このまま乾かそうか?」
「ん、たのむ」
髪を梳くように乾かせば、気持ちよさそうに擦り寄ってくる。その動作がなんだか猫みたいで口元が緩んでしまう。髪の毛を乾かし終わる頃には弦くんはゆらゆらと頭を揺らし眠たげな様子で今にもスマホが手から滑り落ちそうだ。
「弦くーん、髪の毛乾いたよベッド行こ?」
「…………ん」
眠たいからかいつもより表情も柔らかい。移動している間も緩く手を繋がれていて弦くんは結構甘えるタイプなのかもしれない。知るたびに好きにさせるのはずるいなぁ…
大人2人で眠るには小さ過ぎるベッドに潜り込んで厚い胸に頬を寄せれば弦くんから自分と同じ香りがして照れ臭くなる。
恥ずかしさを悟られないように言葉を紡ぐ。
「もう少し大きめのベッドの方がいいかな」
「ん…いや、まだいい」
「狭くない?」
「くっついて眠る、理由になるだろ…」
弦くんはあくび混じり言うと相当疲れていたのかそのまま眠りに落ちてしまった。
包み込まれる温かさに心地よさを感じるが、睡魔はやってこない。
眠れないならと起こさないように弦くんの頬や瞼、鼻先を撫でるように触ってみる。どこもかしこもつやつやだ。目の下にはうっすらと隈があるのは任務で眠れていないのだろうか…。
眠っていて欲しいのにその瞳に自分の姿を映してほしい。矛盾した考えに気付き思わずため息をつく。
指先がくちびるに触れたところで緩やかに瞳が開いた。
「なまえ…ねむれないのか?」
「うん、なんだか目が冴えちゃって…起こしちゃってごめんね」
「それは、かまわない…」
緩やかな力で引き寄せられればそのまま寝かしつけるような動作で背中を撫でられる。
ゆるゆると撫でる手は動いては止まり思い出したかのようにまた撫でる。何度か繰り返しているうちにパタリとシーツへと落ちた。
世界に1人だけ取り残された気がして寂しさを紛らわせるように弦くんにくっつけば触れる体温と額にかかる寝息に1人じゃないと心が和らぐ。
明日は何をしようか…
新しくできたカフェに行ってくれるかな?それとも買い物?あぁ、弦くんはゆっくりしたいかなぁ…
隣にいればどこでもきっと楽しいんだろうな。
ゆるゆると瞼が落ちてくるのを感じながらそっと弦くんに唇を落とし意識を手放した。
明日はどうか弦くんを独り占めできますように。
ソファに座りテレビのリモコンを操作したところでインターホンが鳴った。
突然の来訪者を疑問に思いながらドアスコープを覗けばそこには夕方に家まで送ってくれた弦くんが立っていた。
慌てて施錠を外しドアを開けると春になったとはいえ冷たい風が弦くんとともに流れ込んでくる。
「弦くんお疲れ様!こんなに時間に来るの珍しいね?なにかあった?」
「あした非番にした。今日は泊まる」
そう言うと弦くんはリビングへと進むとソファへと腰を下ろした。久しぶりだなと思いつつ施錠し追いかけるように隣へと腰を落ち着ける。
テレビからはバラエティ番組が流れ芸人が何やらやっているようだ。あ、落とし穴に落ちてった。怪我してないといいな…いまだに映し出されない芸人を少しだけ心配しつつ弦くんを見れば赤い瞳と視線がぶつかった。
「何か食べてきた?簡単なものなら作れるけど、食べる?お風呂も温かいよ」
「なまえは…?」
「ん?私はもうご飯もお風呂もすませた」
「違う、食べ物と風呂と言ったら次はなまえだろう?…まぁ、食べてきたから風呂かなまえのどちらかだな」
至極当然のように言ってのける姿に思わず焦る。
あれか、ごはんにする?お風呂にする?それとも私?てやつか…!!!
「そ、そんなつもりじゃ…!!!!もう、お風呂入ってきて!!」
弦くんを立ち上がらせて洗面所まで押して行けば
くつくつと笑われる。
声を掛けようと口を開くと振り返った弦くんがゆっくりと近づいてくる。
リップ音と共に離れて行く弦くんはとても満足そうな表情だった。
「私ばっかり恥ずかしい!」
「慣れないなまえが悪い」
「な、慣れるわけないでしょ…!!!!着替え準備しておくからゆっくり入ってきてね!!!!」
言葉尻が強くなってしまったが弦くんは気に求めるとこなく笑みを浮かべたまま服に手をかけ始めたので慌てて扉を閉めた。
心臓がいくつあっても足りないな…
防衛隊の隊長としての鳴海弦を見ることはないが、私の前ではよく笑っている気がする。
少しでも心が安らいでいてくれれば嬉しいと思う。
用意していた下着にスエットをラックに置けば浴室からはシャワーの音が聞こえてくる。
なんだか気恥ずかしくなりリビングへと身を翻した。
弦くんは私が付け回されて以来、マンションまで送ってくれるようになった。大丈夫と断っているものの良しとしてくれないのだ。隊長がほぼ毎日隊を抜けていいものなのか不安でしかないが本人が良いと言っているので甘えてしまっている。
もちろん、ほんの数十分でも逢えるのは嬉しい。
ただ、弦くんの負担になってたらいやだなぁ…
そんなことを考えていると弦くんがリビングへと戻ってきた。
乾ききっていない髪から雫が滴っている様は水も滴るいい男そのものだ。
「弦くんおかえり、頭乾かさないの?ドライヤー持ってくるね」
ドライヤーを持って戻ってこれば弦くんはスマホでゲームをしていた。
随分やりこんでいるようで慣れた手つきでボスと戦っている。
ゲームやるんだな、と新しい一面を知れた気がして嬉しくなった。
「このまま乾かそうか?」
「ん、たのむ」
髪を梳くように乾かせば、気持ちよさそうに擦り寄ってくる。その動作がなんだか猫みたいで口元が緩んでしまう。髪の毛を乾かし終わる頃には弦くんはゆらゆらと頭を揺らし眠たげな様子で今にもスマホが手から滑り落ちそうだ。
「弦くーん、髪の毛乾いたよベッド行こ?」
「…………ん」
眠たいからかいつもより表情も柔らかい。移動している間も緩く手を繋がれていて弦くんは結構甘えるタイプなのかもしれない。知るたびに好きにさせるのはずるいなぁ…
大人2人で眠るには小さ過ぎるベッドに潜り込んで厚い胸に頬を寄せれば弦くんから自分と同じ香りがして照れ臭くなる。
恥ずかしさを悟られないように言葉を紡ぐ。
「もう少し大きめのベッドの方がいいかな」
「ん…いや、まだいい」
「狭くない?」
「くっついて眠る、理由になるだろ…」
弦くんはあくび混じり言うと相当疲れていたのかそのまま眠りに落ちてしまった。
包み込まれる温かさに心地よさを感じるが、睡魔はやってこない。
眠れないならと起こさないように弦くんの頬や瞼、鼻先を撫でるように触ってみる。どこもかしこもつやつやだ。目の下にはうっすらと隈があるのは任務で眠れていないのだろうか…。
眠っていて欲しいのにその瞳に自分の姿を映してほしい。矛盾した考えに気付き思わずため息をつく。
指先がくちびるに触れたところで緩やかに瞳が開いた。
「なまえ…ねむれないのか?」
「うん、なんだか目が冴えちゃって…起こしちゃってごめんね」
「それは、かまわない…」
緩やかな力で引き寄せられればそのまま寝かしつけるような動作で背中を撫でられる。
ゆるゆると撫でる手は動いては止まり思い出したかのようにまた撫でる。何度か繰り返しているうちにパタリとシーツへと落ちた。
世界に1人だけ取り残された気がして寂しさを紛らわせるように弦くんにくっつけば触れる体温と額にかかる寝息に1人じゃないと心が和らぐ。
明日は何をしようか…
新しくできたカフェに行ってくれるかな?それとも買い物?あぁ、弦くんはゆっくりしたいかなぁ…
隣にいればどこでもきっと楽しいんだろうな。
ゆるゆると瞼が落ちてくるのを感じながらそっと弦くんに唇を落とし意識を手放した。
明日はどうか弦くんを独り占めできますように。