ゲムヲジャッジ365
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【ずっと一緒に】
夜。寝静まったその深夜。ふとゲムヲは起きてしまう。
『……』
隣で寝ているレミに視線を向ける。彼女はぐっすりと眠っているようで、小さな寝息が聞こえる。起きる気配など全く無い。
『……』
彼は薄々と感じていた。ここ数日、彼女はどこか一歩引いていた。理由は不明だが以前と比べて消極的だったのだ。
何が彼女をそうさせたのかは知らない。しかしその言動はゲムヲにとって少し不満だった。もっと一緒に、色々なことを夢中でやりたかったから。
今日だってそうだ。今日はゲムヲの誕生日だった。皆が祝ってくれたしレミも祝ってくれた。それはとても喜ばしいことで、彼自身も嬉しかった。そこは問題無いのだ。問題はそこではないのだ。
問題はレミが消極的だったことだ。
『レミさん』
レミの名前を呼ぶ。傍から見れば電子音がピピッと鳴ったくらいしか聞こえないだろう。しかし彼は明確に音を使い分けている。彼女の名前を呼ぶ時だってそうだ。そして今回呼んだ音は、普段より少し低い音だった。
『僕のこと嫌いになった?もしそうだったら、悲しくて泣いちゃうよ』
ピッピッ、ピピッ……そう鳴り続けるがレミは起きない。彼の音など聞こえてなんかいない。
『僕はレミさんのこと、すっごく大好きだよ。ずっと一緒に居たいっていつも思ってるよ。だから、だからね』
そこで区切った彼は彼女の頰に手を添える。
『──僕から離れないでね』
軽やかに鳴った音。可愛らしい音に込められた重い思い。それは彼も気付いておらず、身体が無意識に込めたものである。
相変わらずレミは起きそうにない。ゲムヲはそれを確認すると、もぞもぞと布団に潜り始めた。行き先は彼女の腕の中。起こさないよう、そっと動きながら目指して行く。
『おやすみ』
辿り着いたゲムヲはそう挨拶をして、レミの腕を自分の胸付近に持ってくる。そして再び床に就いた。
レミは知らない。彼に執着したくないという理由でとっていたその言動が、彼を不満に、悲しみに暮れさせていたことを。そして彼の思いが日に日に強くなっていっていたことを、レミは知る由もない。
そしてそれは、彼自身も知らないことである。
夜。寝静まったその深夜。ふとゲムヲは起きてしまう。
『……』
隣で寝ているレミに視線を向ける。彼女はぐっすりと眠っているようで、小さな寝息が聞こえる。起きる気配など全く無い。
『……』
彼は薄々と感じていた。ここ数日、彼女はどこか一歩引いていた。理由は不明だが以前と比べて消極的だったのだ。
何が彼女をそうさせたのかは知らない。しかしその言動はゲムヲにとって少し不満だった。もっと一緒に、色々なことを夢中でやりたかったから。
今日だってそうだ。今日はゲムヲの誕生日だった。皆が祝ってくれたしレミも祝ってくれた。それはとても喜ばしいことで、彼自身も嬉しかった。そこは問題無いのだ。問題はそこではないのだ。
問題はレミが消極的だったことだ。
『レミさん』
レミの名前を呼ぶ。傍から見れば電子音がピピッと鳴ったくらいしか聞こえないだろう。しかし彼は明確に音を使い分けている。彼女の名前を呼ぶ時だってそうだ。そして今回呼んだ音は、普段より少し低い音だった。
『僕のこと嫌いになった?もしそうだったら、悲しくて泣いちゃうよ』
ピッピッ、ピピッ……そう鳴り続けるがレミは起きない。彼の音など聞こえてなんかいない。
『僕はレミさんのこと、すっごく大好きだよ。ずっと一緒に居たいっていつも思ってるよ。だから、だからね』
そこで区切った彼は彼女の頰に手を添える。
『──僕から離れないでね』
軽やかに鳴った音。可愛らしい音に込められた重い思い。それは彼も気付いておらず、身体が無意識に込めたものである。
相変わらずレミは起きそうにない。ゲムヲはそれを確認すると、もぞもぞと布団に潜り始めた。行き先は彼女の腕の中。起こさないよう、そっと動きながら目指して行く。
『おやすみ』
辿り着いたゲムヲはそう挨拶をして、レミの腕を自分の胸付近に持ってくる。そして再び床に就いた。
レミは知らない。彼に執着したくないという理由でとっていたその言動が、彼を不満に、悲しみに暮れさせていたことを。そして彼の思いが日に日に強くなっていっていたことを、レミは知る由もない。
そしてそれは、彼自身も知らないことである。
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