ハッピーエンド?
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そもそも涼太くんは私のことが本当に好きだったのだろうか。
出会ったのは高校時代。
読モのキセリョでしかもバスケ部にスカウトされて入ったのだ。
その当時の女の子はみんな涼太くんに夢中で他の男子が可哀想なくらい。
そして例にも漏れず私のそのミーハーな女の子の1人。
私は全てが平均並みで見た目も平凡、相手にされるなんて想ってもいなかった。
だから、遠くから見守ることにして……今思うとストーカー!?
と思うくらい目線の先にはいつも涼太くんがいた。
その目線が混じり合うことになったのは、涼太くんが私の無くしたお気に入りの本を拾ってくれたことからで。
それから少しずつ話すようになって、毎回心の中でガッツポーズした。
当然それが気に入らない女の子たちも当たり前にいて。
呼び出されては、暴言を吐かれ罵られた。
言い返せばクスクスと笑われて。
それから友達が少しずつ少しずつ離れていった。
でも、諦めたくなかった渡したくなかった私のあの場所を。
私の脆い精神が切れてしまったのは、お気に入りの本を焼却炉に入れられた出来事だ。
灰だらけになって見つけたのは半分以上焼けていた本。
“この本そんなに面白い?
オレも読んでみようかなっ”
でも、その本は絶版になっていて入手困難だと伝えると分かりやすく肩を落としていたから、ちょっと面白かった。
それが前日の出来事だ。
心が壊れた音がした気がした。
我慢の糸が切れた気がした。
次の日から私は学校に行かなくなった。
もう、このまま不登校になってしまおうか。
そう思ったとき部屋のドアが乱暴に開いた。
びっくりしたけれど、見えたのは黄色いサラサラの髪、キラリと光るピアス。
そして差しのばされた優しい手。
全てにびっくりしていると優しい声がした。
「これ、あげる」
『コレ、なんで?』
それは私のお気に入りの絶版の本。
聞いたら本好きの人の伝手で手に入れたのだとか。
そこからは私は堰を切ったようにボロボロ泣いて、涼太くんはそれを咎めるでも無く怒るでも無く慰めるでも無く、ただただ聞いてくれた。
「で、どうしたい?
オレの隣、諦める?」
諦める?
あの温かい場所を。
そしたら誰か、私じゃない女の子が?
『ぃ…ぃや!
でも、もう』
あなたの隣以外は怖くてたまらないの。
私はそこまで強くないって知っているでしょ。
「はぁー、良かった諦めるっていわれたらどうしようかってもうドキドキだったんスよ?」
そしたら優しい顔で私の涙を優しい手で拭ってくれた。
それから少しずつ少しずつ学校に行けるようになって。
授業いがいのほとんどを私と過ごしてくれていた。
不思議なことに嫌がらせはなくなった。
ただ離れてしまった友情は元に戻せなかったけれど。
寂しくもあったけどそれ以上に涼太くんが傍にいてくれたから大丈夫だった。
体育祭も文化祭も修学旅行も全部が楽しかった。
でも、もうあの頃には戻れないね。
時を止めることは出来ない、誰にも。
それこそ神様にだって出来ないだろう。
変わってしまった心を取り戻せる自信も勇気もない。
出会ったのは高校時代。
読モのキセリョでしかもバスケ部にスカウトされて入ったのだ。
その当時の女の子はみんな涼太くんに夢中で他の男子が可哀想なくらい。
そして例にも漏れず私のそのミーハーな女の子の1人。
私は全てが平均並みで見た目も平凡、相手にされるなんて想ってもいなかった。
だから、遠くから見守ることにして……今思うとストーカー!?
と思うくらい目線の先にはいつも涼太くんがいた。
その目線が混じり合うことになったのは、涼太くんが私の無くしたお気に入りの本を拾ってくれたことからで。
それから少しずつ話すようになって、毎回心の中でガッツポーズした。
当然それが気に入らない女の子たちも当たり前にいて。
呼び出されては、暴言を吐かれ罵られた。
言い返せばクスクスと笑われて。
それから友達が少しずつ少しずつ離れていった。
でも、諦めたくなかった渡したくなかった私のあの場所を。
私の脆い精神が切れてしまったのは、お気に入りの本を焼却炉に入れられた出来事だ。
灰だらけになって見つけたのは半分以上焼けていた本。
“この本そんなに面白い?
オレも読んでみようかなっ”
でも、その本は絶版になっていて入手困難だと伝えると分かりやすく肩を落としていたから、ちょっと面白かった。
それが前日の出来事だ。
心が壊れた音がした気がした。
我慢の糸が切れた気がした。
次の日から私は学校に行かなくなった。
もう、このまま不登校になってしまおうか。
そう思ったとき部屋のドアが乱暴に開いた。
びっくりしたけれど、見えたのは黄色いサラサラの髪、キラリと光るピアス。
そして差しのばされた優しい手。
全てにびっくりしていると優しい声がした。
「これ、あげる」
『コレ、なんで?』
それは私のお気に入りの絶版の本。
聞いたら本好きの人の伝手で手に入れたのだとか。
そこからは私は堰を切ったようにボロボロ泣いて、涼太くんはそれを咎めるでも無く怒るでも無く慰めるでも無く、ただただ聞いてくれた。
「で、どうしたい?
オレの隣、諦める?」
諦める?
あの温かい場所を。
そしたら誰か、私じゃない女の子が?
『ぃ…ぃや!
でも、もう』
あなたの隣以外は怖くてたまらないの。
私はそこまで強くないって知っているでしょ。
「はぁー、良かった諦めるっていわれたらどうしようかってもうドキドキだったんスよ?」
そしたら優しい顔で私の涙を優しい手で拭ってくれた。
それから少しずつ少しずつ学校に行けるようになって。
授業いがいのほとんどを私と過ごしてくれていた。
不思議なことに嫌がらせはなくなった。
ただ離れてしまった友情は元に戻せなかったけれど。
寂しくもあったけどそれ以上に涼太くんが傍にいてくれたから大丈夫だった。
体育祭も文化祭も修学旅行も全部が楽しかった。
でも、もうあの頃には戻れないね。
時を止めることは出来ない、誰にも。
それこそ神様にだって出来ないだろう。
変わってしまった心を取り戻せる自信も勇気もない。
