初恋ランプ
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どうして気づいてやれなかったんだろう。
なんで気づかなかったんだろう。
自分を責めたって傷ついてるのは誰でもないまつりなのに。
「…ところで越前、妹さんは大丈夫なのか?」
『なんのことッスか?』
部活が終わりまつりと一緒に帰るため支度をしていたとき。
乾先輩から急に言われた言葉、何のことだろうと聞き返すと部室にいた先輩全員が俺の方を向いて思わず後ずさりする。
「えーー!
おチビもしかして知らなかったの!?」
「結構広まってるぞ、俺のところまで届いてるからな」
菊丸先輩と大石先輩が驚いたように声を発する。
広まっている?なんのことだかさっぱりだ、顔をすると。
乾先輩がまつりに関するとある噂の話をしてくれた。
それは所謂黒い噂であった。
耳を疑いたくなるほどの、しかもそれを知っているのはこの学校の生徒ほぼ全員だと。
まつりは知っているのだろうか、知らないのだろうか。
知らないでいてほしい、真っ先にそう願った。
「…その噂、誰が流してるとか分かるんすか?」
しらないまま、穏やかで楽しい学校生活を過ごして欲しい。
この感情が兄が妹に対する正しい感情なのかは知らないけれど。
次の日、俺はまつりの黒い噂を流しているヤツを屋上に呼び出した。
「話しってなにかな、リョーマくん」
「…竜崎」
今、目の前にまつりを苦しめて陥れようとしているヤツが目の前にいる。
本当ならこのまま胸ぐらを掴んで問い詰めたい、その衝動を抑え静かな声で言った。
「噂の話し、まつりの黒い噂を流すのは止めろ」
「な、なんの「そー言うのいい、全部知ってる」
こいつは敵だ。
先日まつり自身を傷付け、今まつりの尊厳を傷付けている。
本当なら見たくもない顔だし、頭の中でどう落とし前付けようかと考えを巡らせている自分がいた。
それなのに、だ最初こそ取り乱していた竜崎はなにか思いついたように余裕の笑みを浮かべている。悪寒がした、気持ち悪い。
「忠告はしといた、これい「じゃあさ、交換条件!」
「は?」
なに言ってんだこいつ。
頭沸いてんの?
「交換条件てなに、バカなの?」
「リョーマくんてばひどいなぁー。
いいよ、まつりちゃんの噂はもうこれ以上言わない。
けどね、私はリョーマくんのためでやめるんだよ?」
こいつは何を言っているんだ。
まるで意思疎通が出来ていない気がするし吐き気がする。
「私たち付き合おう,
ちゃんと、よそのほうがまつりちゃんのためだよー」
「さっきからなに言ってんの、気持ち悪いんだけど」
「えーじゃあ、まつりちゃんのもっと黒い噂流しちゃおうかなー」
「……脅しのつもり?」
「ふふ…どう捉えるのかはリョーマくん次第」
気持ちの悪い笑みを浮かべて俺を見てくる。
なんか本当に吐きそうだ。
それでも一抹の不安が頭をよぎった。
今でさえ、まつりの耳には入っていないとはいえ違和感を感じているんだ。
これ以上噂を流されるなんてたまったもんじゃない。
あいつは、まつりは絶対に傷つくし泣くだろう。
俺がここで断ったらその一番恐れている事態になるのではないか、と。
……今思うと俺はこのとき冷静ではなかった。
焦っていたのだろ、だからこんな安い挑発に乗ってしまったのだ。
全てはまつりのため。
あの穏やかな笑顔を守るため
「分かった、その話し嘘じゃないんだよね」
「当たり前じゃん、私はリョーマくんに嘘はつかないよ?」
これでなんの障がいもなく付き合えるね!
なんて言って俺の腕に手を絡めてくる。
気持ち悪い、そう思った瞬間俺は吐いた。
.
なんで気づかなかったんだろう。
自分を責めたって傷ついてるのは誰でもないまつりなのに。
「…ところで越前、妹さんは大丈夫なのか?」
『なんのことッスか?』
部活が終わりまつりと一緒に帰るため支度をしていたとき。
乾先輩から急に言われた言葉、何のことだろうと聞き返すと部室にいた先輩全員が俺の方を向いて思わず後ずさりする。
「えーー!
おチビもしかして知らなかったの!?」
「結構広まってるぞ、俺のところまで届いてるからな」
菊丸先輩と大石先輩が驚いたように声を発する。
広まっている?なんのことだかさっぱりだ、顔をすると。
乾先輩がまつりに関するとある噂の話をしてくれた。
それは所謂黒い噂であった。
耳を疑いたくなるほどの、しかもそれを知っているのはこの学校の生徒ほぼ全員だと。
まつりは知っているのだろうか、知らないのだろうか。
知らないでいてほしい、真っ先にそう願った。
「…その噂、誰が流してるとか分かるんすか?」
しらないまま、穏やかで楽しい学校生活を過ごして欲しい。
この感情が兄が妹に対する正しい感情なのかは知らないけれど。
次の日、俺はまつりの黒い噂を流しているヤツを屋上に呼び出した。
「話しってなにかな、リョーマくん」
「…竜崎」
今、目の前にまつりを苦しめて陥れようとしているヤツが目の前にいる。
本当ならこのまま胸ぐらを掴んで問い詰めたい、その衝動を抑え静かな声で言った。
「噂の話し、まつりの黒い噂を流すのは止めろ」
「な、なんの「そー言うのいい、全部知ってる」
こいつは敵だ。
先日まつり自身を傷付け、今まつりの尊厳を傷付けている。
本当なら見たくもない顔だし、頭の中でどう落とし前付けようかと考えを巡らせている自分がいた。
それなのに、だ最初こそ取り乱していた竜崎はなにか思いついたように余裕の笑みを浮かべている。悪寒がした、気持ち悪い。
「忠告はしといた、これい「じゃあさ、交換条件!」
「は?」
なに言ってんだこいつ。
頭沸いてんの?
「交換条件てなに、バカなの?」
「リョーマくんてばひどいなぁー。
いいよ、まつりちゃんの噂はもうこれ以上言わない。
けどね、私はリョーマくんのためでやめるんだよ?」
こいつは何を言っているんだ。
まるで意思疎通が出来ていない気がするし吐き気がする。
「私たち付き合おう,
ちゃんと、よそのほうがまつりちゃんのためだよー」
「さっきからなに言ってんの、気持ち悪いんだけど」
「えーじゃあ、まつりちゃんのもっと黒い噂流しちゃおうかなー」
「……脅しのつもり?」
「ふふ…どう捉えるのかはリョーマくん次第」
気持ちの悪い笑みを浮かべて俺を見てくる。
なんか本当に吐きそうだ。
それでも一抹の不安が頭をよぎった。
今でさえ、まつりの耳には入っていないとはいえ違和感を感じているんだ。
これ以上噂を流されるなんてたまったもんじゃない。
あいつは、まつりは絶対に傷つくし泣くだろう。
俺がここで断ったらその一番恐れている事態になるのではないか、と。
……今思うと俺はこのとき冷静ではなかった。
焦っていたのだろ、だからこんな安い挑発に乗ってしまったのだ。
全てはまつりのため。
あの穏やかな笑顔を守るため
「分かった、その話し嘘じゃないんだよね」
「当たり前じゃん、私はリョーマくんに嘘はつかないよ?」
これでなんの障がいもなく付き合えるね!
なんて言って俺の腕に手を絡めてくる。
気持ち悪い、そう思った瞬間俺は吐いた。
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