初恋ランプ
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竜崎さんと小坂田さんに拉致られました、まつりです。
わたしのことを睨んでます、どこか憎しみみたいな感情が含まれているようなのは気のせいだろうか?
場所は校舎裏、しかもここはほぼ人が通らない。
これはヤバいと今更ながらに思う。
竜崎さんたちは仲良くしたかったけれど、どこか仲良くなれなかった。
だから甘い言葉にホイホイついて行ってしまった。
どうしようかと思っていたら、竜崎さんと小坂田さんが一歩前に出てきて低い声で言った。
「あんた、リョーマさまのなんなのよ!
馴れ馴れしいのよ!!」
え、えぇぇ、何なのって言われたらそれは。
『双子の妹ですけど?』
「そうじゃなくて、兄妹にしては距離感がおかしいと思ってるの」
『竜崎さん?』
「私は、私はリョーマくんに憧れてテニスを始めたの。
少しずつだけど仲良くなってきたの、でもいつもリョーマくんの隣にはあなたがいる。」
『?』
「…ハッキリ言わないとわかんないかな?
邪魔なのあなたが、リョーマくんだってきっとそう思ってる」
邪魔?
私がお兄ちゃんのなにを邪魔しているというのか。
『そんなことないよ。
もし仮に竜崎さんが言ったみたいにお兄ちゃんが私のこと邪魔だと思ってるなら、ハッキリ言うもん』
そう、我が兄は思ったことは大抵口にする人なのだ。
だから最初は誤解されたりする。
青学の先輩からもはじめのころ、衝突がいくつもあったと聞くし。
「…っ!
そういうあんたの
全部分かってます。みたいな態度がムカつくのよ!!」
その言葉と同時にパンと乾いた音と頬に走る痛みを感じた。
叩かれたのだ小坂田さんに。
びっくりして固まってると、今度は竜崎さんが前に出てきた。
殴られるのかと身構えていると。
「分からない?
あなたは、邪魔なの。
リョーマくんと距離を取ってよ」
『なんでそんなこと他人に決められなきゃ、、』
その瞬間竜崎さんが手を振り上げた。
殴られる!
そう思って身構えていると。
「誰がいつ邪魔だなんて言った?」
『!?』
聞き覚えのある声がして。
竜崎さんの手は止まった。
3人で声のした方を見るとお兄ちゃんがいた。
「りょ、リョーマさま!?
なんでここに?」
「ちっ違うのリョーマくん!
これは、リョーマくんのために…」
一気に慌てだした2人。
頭が真っ白になっていた私はなにも言うことが出来なかった。
「いつから俺とアンタが仲良くなったって?
いつ俺がまつりのとこ邪魔だって言った?
この際ハッキリ言ってあげるよ。
邪魔なんだよアンタら2人とも」
ここまででも分かるピリピリした空気。
それをきっと怒りと言うのだろう。
感じ取ったのは私だけじゃなくて、竜崎さんと小坂田さんもだろう。
「まつり、痛いか?」
いつの間にか私の隣に来たお兄ちゃんは。
小坂田さんによって叩かれた右頬に優しく手を添えた。
若干ピリリと痛みが走る。
「あんたらいつまでいる気?
さっさといなくなってくんない?
って言うより、二度と俺らにその顔見せんな」
今までに聞いたことのない低い低い声。
これはぶち切れてる…。
お兄ちゃんの言葉を聞いた2人は泣きながら駆け足で去って行った。
「謝るぐらいしろってーの」
『お、おにいちゃ、ん…』
「ん?」
私を見つめるその瞳は優しさに満ちていて。
さっきの声色の人とは全然違う人みたい。
「遅くなってごめん。
どこに連れ去られたのか分かんなくて」
『なんで、知って…』
「辻…だっけ?
まつりの友達から聞いた。
あいつらがまつり拉致ったって。」
『辻ちゃんが』
明日は辻ちゃんにお礼しとかないとな。
お菓子、でも持って行こうかな。
「まつり」
『なに…い、いったぁ』
「早く保健室行くよ。
もう腫れてるし少し血が出てる」
『…うん』
ゆっくりと私の歩幅に合わせて歩いてくれる。
その優しさでなんだか無性に泣きたくなった。
邪魔なはずない、お兄ちゃんは私のこと邪魔だって思ってない。
そう、心の中で言い聞かせる。
何故だかこのときの私は、直接お兄ちゃんに聞くのが少しだけ怖かった。
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わたしのことを睨んでます、どこか憎しみみたいな感情が含まれているようなのは気のせいだろうか?
場所は校舎裏、しかもここはほぼ人が通らない。
これはヤバいと今更ながらに思う。
竜崎さんたちは仲良くしたかったけれど、どこか仲良くなれなかった。
だから甘い言葉にホイホイついて行ってしまった。
どうしようかと思っていたら、竜崎さんと小坂田さんが一歩前に出てきて低い声で言った。
「あんた、リョーマさまのなんなのよ!
馴れ馴れしいのよ!!」
え、えぇぇ、何なのって言われたらそれは。
『双子の妹ですけど?』
「そうじゃなくて、兄妹にしては距離感がおかしいと思ってるの」
『竜崎さん?』
「私は、私はリョーマくんに憧れてテニスを始めたの。
少しずつだけど仲良くなってきたの、でもいつもリョーマくんの隣にはあなたがいる。」
『?』
「…ハッキリ言わないとわかんないかな?
邪魔なのあなたが、リョーマくんだってきっとそう思ってる」
邪魔?
私がお兄ちゃんのなにを邪魔しているというのか。
『そんなことないよ。
もし仮に竜崎さんが言ったみたいにお兄ちゃんが私のこと邪魔だと思ってるなら、ハッキリ言うもん』
そう、我が兄は思ったことは大抵口にする人なのだ。
だから最初は誤解されたりする。
青学の先輩からもはじめのころ、衝突がいくつもあったと聞くし。
「…っ!
そういうあんたの
全部分かってます。みたいな態度がムカつくのよ!!」
その言葉と同時にパンと乾いた音と頬に走る痛みを感じた。
叩かれたのだ小坂田さんに。
びっくりして固まってると、今度は竜崎さんが前に出てきた。
殴られるのかと身構えていると。
「分からない?
あなたは、邪魔なの。
リョーマくんと距離を取ってよ」
『なんでそんなこと他人に決められなきゃ、、』
その瞬間竜崎さんが手を振り上げた。
殴られる!
そう思って身構えていると。
「誰がいつ邪魔だなんて言った?」
『!?』
聞き覚えのある声がして。
竜崎さんの手は止まった。
3人で声のした方を見るとお兄ちゃんがいた。
「りょ、リョーマさま!?
なんでここに?」
「ちっ違うのリョーマくん!
これは、リョーマくんのために…」
一気に慌てだした2人。
頭が真っ白になっていた私はなにも言うことが出来なかった。
「いつから俺とアンタが仲良くなったって?
いつ俺がまつりのとこ邪魔だって言った?
この際ハッキリ言ってあげるよ。
邪魔なんだよアンタら2人とも」
ここまででも分かるピリピリした空気。
それをきっと怒りと言うのだろう。
感じ取ったのは私だけじゃなくて、竜崎さんと小坂田さんもだろう。
「まつり、痛いか?」
いつの間にか私の隣に来たお兄ちゃんは。
小坂田さんによって叩かれた右頬に優しく手を添えた。
若干ピリリと痛みが走る。
「あんたらいつまでいる気?
さっさといなくなってくんない?
って言うより、二度と俺らにその顔見せんな」
今までに聞いたことのない低い低い声。
これはぶち切れてる…。
お兄ちゃんの言葉を聞いた2人は泣きながら駆け足で去って行った。
「謝るぐらいしろってーの」
『お、おにいちゃ、ん…』
「ん?」
私を見つめるその瞳は優しさに満ちていて。
さっきの声色の人とは全然違う人みたい。
「遅くなってごめん。
どこに連れ去られたのか分かんなくて」
『なんで、知って…』
「辻…だっけ?
まつりの友達から聞いた。
あいつらがまつり拉致ったって。」
『辻ちゃんが』
明日は辻ちゃんにお礼しとかないとな。
お菓子、でも持って行こうかな。
「まつり」
『なに…い、いったぁ』
「早く保健室行くよ。
もう腫れてるし少し血が出てる」
『…うん』
ゆっくりと私の歩幅に合わせて歩いてくれる。
その優しさでなんだか無性に泣きたくなった。
邪魔なはずない、お兄ちゃんは私のこと邪魔だって思ってない。
そう、心の中で言い聞かせる。
何故だかこのときの私は、直接お兄ちゃんに聞くのが少しだけ怖かった。
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