初恋ランプ
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中学に入学して一週間ぐらい経った。
あんなに幻想的な色をしていた桜も今では青々とした色に変わっている。
『ぎゃあ!?』
「まつり?
大丈夫、アンタまた転んで…」
「えへへ、ありがと辻ちゃん」
あの日に声をかけた子とは友達になって。
数日もしたら他のことも話をするようになった。
あのときの不安は払拭された。
「笑ってごまかすな。
あんたいつか大けがしそうで危なっかしいわ」
『大丈夫だよ。
受け身はバッチリだから!』
「得意げに言うことじゃない!!」
クラスでの私たちの立ち位置は、母子のようになっている。
よく転ぶ私をハラハラした様子でみていたみんなも今では恒例行事のように「またかー」みたいな顔で見てくるのだ。
「っしっかし、よく何もないところで転ぶよな。
ある意味天才だわ、越前」
『そんな天才いらないよ。
転ばない天才が良い』
「ふは、それはそれでおもしれーかもな」
話しかけてきたのは、同じクラスの鈴木くん。
よく転ぶ私をいつも茶化してくる。
「この間の体力測定でも転んでたしなぁ」
『うっ!』
「この後の体育でもなんかやらかしたりして」
『も、もうこわいこといわないでよ。
鈴木くんが意地悪言うよー辻ちゃん』
おいおいと泣き真似をしながら辻ちゃんに近づくが。
「そうかもね、鈴木の言うとおりかも」
って、私に味方はいないのか!?
『ってことがあったんだよ。
酷くない、お兄ちゃん!』
「まあ、事実だから仕方ないんじゃない?」
『うー、お兄ちゃんまで鈴木くんの肩を持つの?』
体育の時間ではみんなの期待を裏切らない活躍をしてしまった。
バレーの試合でボールを顔面に受け止めたり。
いつものようにすっ転んだり、と想っている以上の活躍を見せた。
見せるつもりはなかった活躍で、納得がいかない。
…それよりも、気のせいだろうか?
さっきからお兄ちゃんから黒いオーラが見えるのは。
「鈴木ってだれ?」
『え?
前にも言ったじゃんクラスメイトだよ
いっつも意地悪言ってくるの
ある意味お兄ちゃんと同じ属性なのかも』
「ふーん」
聞いておいてこの反応。
本当に他人に興味があるのか無いのか。
我が兄ながら分からない。
「まつり」
「んーなぁに?」
「あんまりそいつと仲良くすんなよ。
めんどくさいから」
『?
めんどくさい?
私は友達が出来て嬉しいけどな。
何でめんどくさいの?』
「兄から妹への忠告」
『?』
お兄ちゃんはそう言って、握っていた手に力が入った。
痛くはないけど、なんだろうもやもやする。
『そういうお兄ちゃんは?
竜崎さんと仲いいよね?』
「竜崎って顧問の?」
『それ真面目に言ってるの
こわいよ、違くて竜崎桜乃さん』
「あいつかー別に」
そういう兄の顔は心底疲れていた様に見える。
おかしいな、仲いいって鈴木くんが言ってたんだけど。
でも、ここで鈴木くんの名前を出すとまたお兄ちゃんの機嫌が悪くなりそうだから言わないでおこう。
そんなことを思ったある日の帰り道。
.
あんなに幻想的な色をしていた桜も今では青々とした色に変わっている。
『ぎゃあ!?』
「まつり?
大丈夫、アンタまた転んで…」
「えへへ、ありがと辻ちゃん」
あの日に声をかけた子とは友達になって。
数日もしたら他のことも話をするようになった。
あのときの不安は払拭された。
「笑ってごまかすな。
あんたいつか大けがしそうで危なっかしいわ」
『大丈夫だよ。
受け身はバッチリだから!』
「得意げに言うことじゃない!!」
クラスでの私たちの立ち位置は、母子のようになっている。
よく転ぶ私をハラハラした様子でみていたみんなも今では恒例行事のように「またかー」みたいな顔で見てくるのだ。
「っしっかし、よく何もないところで転ぶよな。
ある意味天才だわ、越前」
『そんな天才いらないよ。
転ばない天才が良い』
「ふは、それはそれでおもしれーかもな」
話しかけてきたのは、同じクラスの鈴木くん。
よく転ぶ私をいつも茶化してくる。
「この間の体力測定でも転んでたしなぁ」
『うっ!』
「この後の体育でもなんかやらかしたりして」
『も、もうこわいこといわないでよ。
鈴木くんが意地悪言うよー辻ちゃん』
おいおいと泣き真似をしながら辻ちゃんに近づくが。
「そうかもね、鈴木の言うとおりかも」
って、私に味方はいないのか!?
『ってことがあったんだよ。
酷くない、お兄ちゃん!』
「まあ、事実だから仕方ないんじゃない?」
『うー、お兄ちゃんまで鈴木くんの肩を持つの?』
体育の時間ではみんなの期待を裏切らない活躍をしてしまった。
バレーの試合でボールを顔面に受け止めたり。
いつものようにすっ転んだり、と想っている以上の活躍を見せた。
見せるつもりはなかった活躍で、納得がいかない。
…それよりも、気のせいだろうか?
さっきからお兄ちゃんから黒いオーラが見えるのは。
「鈴木ってだれ?」
『え?
前にも言ったじゃんクラスメイトだよ
いっつも意地悪言ってくるの
ある意味お兄ちゃんと同じ属性なのかも』
「ふーん」
聞いておいてこの反応。
本当に他人に興味があるのか無いのか。
我が兄ながら分からない。
「まつり」
「んーなぁに?」
「あんまりそいつと仲良くすんなよ。
めんどくさいから」
『?
めんどくさい?
私は友達が出来て嬉しいけどな。
何でめんどくさいの?』
「兄から妹への忠告」
『?』
お兄ちゃんはそう言って、握っていた手に力が入った。
痛くはないけど、なんだろうもやもやする。
『そういうお兄ちゃんは?
竜崎さんと仲いいよね?』
「竜崎って顧問の?」
『それ真面目に言ってるの
こわいよ、違くて竜崎桜乃さん』
「あいつかー別に」
そういう兄の顔は心底疲れていた様に見える。
おかしいな、仲いいって鈴木くんが言ってたんだけど。
でも、ここで鈴木くんの名前を出すとまたお兄ちゃんの機嫌が悪くなりそうだから言わないでおこう。
そんなことを思ったある日の帰り道。
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