初恋ランプ
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まつりはひとしきり笑った後、まつりは部屋にフラフラした足取りで戻っていた。
「お前、覚えてたのか」
「なんとなくだけど、夏祭りの出来事とか葬式のこととか最近よく夢にみてた」
「そうか、悪かったな」
「…別に」
リョーマは半分嘘をついた。
夢の話しは本当、でも所詮は夢。
そうだと思ってたしそう思いたかった。
ここのところのリョーマは見えない糸に縛られているような気がしていた。
まつりを巡る黒い噂。
竜崎と付き合わざるおえなかったこと。
まつりとの距離感。
そして極めつけは夢が夢ではなかった。
今まつりは俺のせいで体調をかなり崩している。
だから学校がどんな事になっているのか知らない。
至る所で噂が噂を呼び、どーしたらそんな話になるのか分からないくらい悪くなってしまっている。
今、休んでいることも助長して。
竜崎に話しが違うと非難したが「私はもう流してないよぉー勝手に流れてるんだってばぁ!」と気持ち悪い喋り方で言ってきて。
自分の愚かさにやっと気づいた。
一度流れた話しは止めることは出来ない。
そしてそれを面白おかしく変える奴らだっている。
竜崎と付き合っていることは口外していない。
けれど一緒に登下校しているんだ。
あんなにもまつりと一緒にいたのに、理由なく竜崎は俺の教室に堂々と来たりしている。
こっちの噂も広まるのは時間の問題。
リョーマは自嘲的な笑みを浮かべて思った。
自業自得。
まさにぴったりの言葉だ。
あんなにも守りたいと思っていた笑顔が虚しく瞳に映った。
結局自分は守っているという自分に酔っていたのだ。
逆にあんなにも苦しめていたというのに。
だからこそ思う。
竜崎のことはきっちりと蹴りをつけて今度こそまつりの傍でまつりを本当の意味で守ろう、と。
血が繋がっていようが、いなくても俺はまつりが大事だ。
初めて会ったあの夏祭りで、恋に落ちていたのだ。
繋いだ手を恥ずかしさから離してしまった後悔。
見つけたときのあの泣き顔。
ぬいぐるみを取ったときの笑顔。
そして、初めて言われた言葉。
それら全てが愛おしい。
もし、また竜崎が変な噂を流そうとも否定しまくって一緒に戦う。
耳を塞いで守るという間違った方法ではなく共に戦おう。
「ちょっと、出かけてくる」
「おい、リョーマ」
「大丈夫、今度こそ蹴りつけてくるから」
その背中は何故か頼もしく思えた。
リョーマのその頼もしい背中を見送ったあと、まつりの部屋のドアが開いた。
振り返るとそこには瞳を真っ赤にさせたまつり。
そして、大量の荷物。
「まつり、お前…」
『お願いがあります』
その瞳も先ほどの背中を連想させるくらい力強いものでゆっくりと首を縦に振った。
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「お前、覚えてたのか」
「なんとなくだけど、夏祭りの出来事とか葬式のこととか最近よく夢にみてた」
「そうか、悪かったな」
「…別に」
リョーマは半分嘘をついた。
夢の話しは本当、でも所詮は夢。
そうだと思ってたしそう思いたかった。
ここのところのリョーマは見えない糸に縛られているような気がしていた。
まつりを巡る黒い噂。
竜崎と付き合わざるおえなかったこと。
まつりとの距離感。
そして極めつけは夢が夢ではなかった。
今まつりは俺のせいで体調をかなり崩している。
だから学校がどんな事になっているのか知らない。
至る所で噂が噂を呼び、どーしたらそんな話になるのか分からないくらい悪くなってしまっている。
今、休んでいることも助長して。
竜崎に話しが違うと非難したが「私はもう流してないよぉー勝手に流れてるんだってばぁ!」と気持ち悪い喋り方で言ってきて。
自分の愚かさにやっと気づいた。
一度流れた話しは止めることは出来ない。
そしてそれを面白おかしく変える奴らだっている。
竜崎と付き合っていることは口外していない。
けれど一緒に登下校しているんだ。
あんなにもまつりと一緒にいたのに、理由なく竜崎は俺の教室に堂々と来たりしている。
こっちの噂も広まるのは時間の問題。
リョーマは自嘲的な笑みを浮かべて思った。
自業自得。
まさにぴったりの言葉だ。
あんなにも守りたいと思っていた笑顔が虚しく瞳に映った。
結局自分は守っているという自分に酔っていたのだ。
逆にあんなにも苦しめていたというのに。
だからこそ思う。
竜崎のことはきっちりと蹴りをつけて今度こそまつりの傍でまつりを本当の意味で守ろう、と。
血が繋がっていようが、いなくても俺はまつりが大事だ。
初めて会ったあの夏祭りで、恋に落ちていたのだ。
繋いだ手を恥ずかしさから離してしまった後悔。
見つけたときのあの泣き顔。
ぬいぐるみを取ったときの笑顔。
そして、初めて言われた言葉。
それら全てが愛おしい。
もし、また竜崎が変な噂を流そうとも否定しまくって一緒に戦う。
耳を塞いで守るという間違った方法ではなく共に戦おう。
「ちょっと、出かけてくる」
「おい、リョーマ」
「大丈夫、今度こそ蹴りつけてくるから」
その背中は何故か頼もしく思えた。
リョーマのその頼もしい背中を見送ったあと、まつりの部屋のドアが開いた。
振り返るとそこには瞳を真っ赤にさせたまつり。
そして、大量の荷物。
「まつり、お前…」
『お願いがあります』
その瞳も先ほどの背中を連想させるくらい力強いものでゆっくりと首を縦に振った。
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