初恋ランプ
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聞いたときは信じてなかったし信じられなかった。
けれどそれは本当のことだった。
本人に、お兄ちゃんに直接聞いた。
先ず思ったことはあり得ない、だった。
確かにお兄ちゃんは妹の私から見ても格好いい。
それにとてもモテていることも知っている。
それでもまだそのときは来ないと勝手に思っていたのは私のエゴ。
思い違い、私は本当にお兄ちゃんにとってただの妹でしかないと思い知った。
なにを勘違いしていたのだろう、そしてなにを思い上がっていたのだろ。
「…竜崎と付き合うことになった」
『どこへ?』
いつもと違いすぎたある日の夕ごはんの時間。
いつも一緒に帰ってる私とお兄ちゃんは今日は別々で帰ってきた、なんでも大事な用事があるとかで。
帰りはいつも以上に遅くて心配して不安で、お父さんは「心配しすぎだ」って笑ったけど嫌な予感がして堪らなかった。
そして帰ってきて第一声がこれ。
「…そうじゃない、そうじゃないんだよ。
男女のそーいう付き合い」
『…うそ』
だって、お兄ちゃんは竜崎さんに良い感情を持っていなかったはず。あの拉致られた日に少なくともぶち切れるくらい怒ってた。
なにかあったの?そう言いたかった。
それを許さなかったのはお兄ちゃん。
「明日から…登下校は竜崎と一緒に過ごすことにした。
もう、一緒にはいられない。」
『………』
唖然とする私をおいてお兄ちゃんは「着替えてくる」と言って部屋に行ってしまった。
妹と兄とはこうやって離れていくのか。
分からない。
どんなに可愛い子も美人だって子に告白されても冷たく断ってたあの兄が付き合う…?
吃驚しているのか動揺しているのか、頭が上手く回らない。
ただ、頭がガンガンと波打って視界がゆらゆらと揺れている。
…気持ち悪い。
そう思った瞬間吐いてしまった。
「まつり!
大丈夫!!?」
『ぇ…うぇ、っ』
「無理に喋るな、全部吐き出せ」
背中を優しく撫でてくれるお母さんと呼吸の仕方を教えてくれるお父さん。
あぁ、私なんて思い違いをしていたんだろう。
仲が良いと言っても所詮は兄妹。
いつかは離ればなれになってしまうのだ。
こんなに動揺するくらい私は兄のことが大好きだったのだ。
そんなことを薄れゆく意識のなかお父さんにおぶられて今更何を、と自分自身を呪った。
.
けれどそれは本当のことだった。
本人に、お兄ちゃんに直接聞いた。
先ず思ったことはあり得ない、だった。
確かにお兄ちゃんは妹の私から見ても格好いい。
それにとてもモテていることも知っている。
それでもまだそのときは来ないと勝手に思っていたのは私のエゴ。
思い違い、私は本当にお兄ちゃんにとってただの妹でしかないと思い知った。
なにを勘違いしていたのだろう、そしてなにを思い上がっていたのだろ。
「…竜崎と付き合うことになった」
『どこへ?』
いつもと違いすぎたある日の夕ごはんの時間。
いつも一緒に帰ってる私とお兄ちゃんは今日は別々で帰ってきた、なんでも大事な用事があるとかで。
帰りはいつも以上に遅くて心配して不安で、お父さんは「心配しすぎだ」って笑ったけど嫌な予感がして堪らなかった。
そして帰ってきて第一声がこれ。
「…そうじゃない、そうじゃないんだよ。
男女のそーいう付き合い」
『…うそ』
だって、お兄ちゃんは竜崎さんに良い感情を持っていなかったはず。あの拉致られた日に少なくともぶち切れるくらい怒ってた。
なにかあったの?そう言いたかった。
それを許さなかったのはお兄ちゃん。
「明日から…登下校は竜崎と一緒に過ごすことにした。
もう、一緒にはいられない。」
『………』
唖然とする私をおいてお兄ちゃんは「着替えてくる」と言って部屋に行ってしまった。
妹と兄とはこうやって離れていくのか。
分からない。
どんなに可愛い子も美人だって子に告白されても冷たく断ってたあの兄が付き合う…?
吃驚しているのか動揺しているのか、頭が上手く回らない。
ただ、頭がガンガンと波打って視界がゆらゆらと揺れている。
…気持ち悪い。
そう思った瞬間吐いてしまった。
「まつり!
大丈夫!!?」
『ぇ…うぇ、っ』
「無理に喋るな、全部吐き出せ」
背中を優しく撫でてくれるお母さんと呼吸の仕方を教えてくれるお父さん。
あぁ、私なんて思い違いをしていたんだろう。
仲が良いと言っても所詮は兄妹。
いつかは離ればなれになってしまうのだ。
こんなに動揺するくらい私は兄のことが大好きだったのだ。
そんなことを薄れゆく意識のなかお父さんにおぶられて今更何を、と自分自身を呪った。
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