銀魂
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私ははただ、居場所がほしかった。
愛されたいとか、必要とされたい、なんておこがましいこと望んではいけないものだと理解したかった。
ただ、ここにいてもいいという居場所が。
それがどんなにどす黒い理由だとしても。
私の生きる価値なんてそれだけだったから。
だから、あなたが私にその言葉と意味を教えてくれた意味が分からなかった。
物心つく頃にはもう私は人間ではなく“どうぐ”だった。
何も考えず、言われたことを淡々とこなす、そうすればまだ居場所はあった。
失敗は許されない、それは私は居場所を失い“どうぐ”としての価値を無にしてしまう。
だから、この手を血で染めた。
投げるように渡された刃は月明かりに当たり銀色に光を放って、綺麗だと思うが、それは一瞬でどす黒い朱になる。
もう綺麗だは思わなかった。
人を殺して殺して、心を無にして。
ただ、居場所を守りたかった、こんな“どうぐ”のささいな思いに。
それなのにあなたは言った。
私の唯一の価値を証明するどす黒い刃を取り上げて。
「もう、これはおまえにいらないものだ。
もう、いいんだ。
だれも傷つけなくても。
おまえ自身も傷つけなくて、傷つかなくても」
『だめ、それじゃあ私の居場所が無くなっちゃう』
私の生きる意味が、ただ唯一の価値が、そう泣きじゃくる私にあなたはまた言った。
「居場所がほしいなら俺が作る、意味も価値も…おまえが欲するもの全て俺が与える」
『どうして?
私は色んな人を殺した、この手は血で汚いのに』
そんなあなたは私の汚い手をそっとあなたの綺麗な手で握ってくれた。
「お前の手は確かに汚れているかもしれない。
お前の手を、心を、全てを愛する」
『あ、いす…る?』
「どんなに時間がかかっても、俺の傍においてこの手を離さない。」
「ど、してそこまで」
してくれるの?という言葉まで紡げなかった。
ああ、最後に涙を流したのはいつだったのだろう。
「俺がお前を愛しているからだ」
愛されたいとか、必要とされたい、なんておこがましいこと望んではいけないものだと理解したかった。
ただ、ここにいてもいいという居場所が。
それがどんなにどす黒い理由だとしても。
私の生きる価値なんてそれだけだったから。
だから、あなたが私にその言葉と意味を教えてくれた意味が分からなかった。
物心つく頃にはもう私は人間ではなく“どうぐ”だった。
何も考えず、言われたことを淡々とこなす、そうすればまだ居場所はあった。
失敗は許されない、それは私は居場所を失い“どうぐ”としての価値を無にしてしまう。
だから、この手を血で染めた。
投げるように渡された刃は月明かりに当たり銀色に光を放って、綺麗だと思うが、それは一瞬でどす黒い朱になる。
もう綺麗だは思わなかった。
人を殺して殺して、心を無にして。
ただ、居場所を守りたかった、こんな“どうぐ”のささいな思いに。
それなのにあなたは言った。
私の唯一の価値を証明するどす黒い刃を取り上げて。
「もう、これはおまえにいらないものだ。
もう、いいんだ。
だれも傷つけなくても。
おまえ自身も傷つけなくて、傷つかなくても」
『だめ、それじゃあ私の居場所が無くなっちゃう』
私の生きる意味が、ただ唯一の価値が、そう泣きじゃくる私にあなたはまた言った。
「居場所がほしいなら俺が作る、意味も価値も…おまえが欲するもの全て俺が与える」
『どうして?
私は色んな人を殺した、この手は血で汚いのに』
そんなあなたは私の汚い手をそっとあなたの綺麗な手で握ってくれた。
「お前の手は確かに汚れているかもしれない。
お前の手を、心を、全てを愛する」
『あ、いす…る?』
「どんなに時間がかかっても、俺の傍においてこの手を離さない。」
「ど、してそこまで」
してくれるの?という言葉まで紡げなかった。
ああ、最後に涙を流したのはいつだったのだろう。
「俺がお前を愛しているからだ」
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