【JuJu】Short stories
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隣席の伊地知さんが帰ってくるまで試験問題を作ってようかとPCに向き合っていたらいつの間にか外は真っ暗になっていた
PCの画面が明るいので周りが暗くなっていたことに気が付かずにいたらしい
20時も過ぎたのにまだ伊地知さんは戻ってきておらず、もしかしたら直帰したのかもしれないし、ここらで切り上げようかと両手を組みうーんと腕を伸ばすと肩とも首ともつかぬところからパキッと音がする
思わず苦笑しているとガラリと教務室の扉が開いた
「あれ?あや先生まだ居たの?」
「五条先生、お疲れさまです。お帰りなさい」
日本人離れした高身長の五条先生がほんの少し身を屈めながら教務室に入ってきたので挨拶して入力していたデータをセーブ後、パタンとPCを閉じた
五条先生がここに戻って来たと言うことは伊地知さんは五条先生の運転手をしていたのだろう
帰る準備をしているうちに伊地知さんも顔を出してくれそうだ
履いていたサンダルから足を抜いて机の下に置いてたパンプスに足を通し、机の一番下の引出しから引っ張り出したバッグを机の上に置いた
後は使った自分のマグカップを洗って、五条先生と伊地知さんにコーヒーを淹れたら帰ろうかなと立ち上がる
「五条先生、コーヒー飲みますか?」
「あ、貰おうかな」
そう聞きながら給湯室へ向かうとコツコツと私の後を付いてくる五条先生
「待ってて頂いて大丈夫ですよ。今淹れてきますから」と振り返ると目隠しして目元は見えないけどニッコニコしてる五条先生がちょっと小首を傾げ「ん?」と立ち止まる
「教務室で待ってて頂けたら持ってきますから。もしかして、給湯室に用でもあります?」
高専の給湯室はあまり広くなく、女性2人でも窮屈なので五条先生のような男性と一緒に給湯室に入るのは更に窮屈になるし、ちょっと勘弁願いたいところなので聞いてみると「ん、まぁね」と返ってきた
それならば…と五条先生が先に給湯室に行けるよう一歩端に寄り、先を促すけど五条先生はサッパリ動かない
「ね、あや先生。手、出して?」
「はい?」
「手、だーしてっ」
五条先生は突然こちらに掌を向け細かく左右に振り始めた
本当に突飛な人だ
五条先生の意図が読めずクエッションマークが頭に浮かぶけど、相変わらずニッコニコと機嫌良さそうに掌を私に向けてフルフルと振り続けているので仕方なく五条先生の掌に自分の掌を伸ばすと振られていた掌の動きは止まり、互いの5本の指先がそれぞれ触れあった
温かく、私よりも遙かに大きい五条先生の掌にぴょんと心臓が跳ねる
「あや先生の手小さいね~」
私と触れあった指先を柔々と開いたり閉じたりしていた五条先生が不意に指を深く開くと手の大きさや指の長さが遙かに足りない私の指は五条先生の指の可動域に付いていけなくて、彼の指間腔につるっと指が滑り落ちる
慌てて手を引こうとするとお互いの指と指を絡ませあうように五条先生が手を握り直し腰を屈め、こちらの様子を伺っているように見えた
所謂”恋人繋ぎ”とか”貝殻繋ぎ”と言われるそれは、私の中で親密な男女がするものだという認識だ
五条先生の悪ふざけ、あるいはその場の勢いなんだろうけど、彼とただの同僚という立場の私はどう反応したらいいのだろう
「やっぱりこういう繋ぎ方は女の子としたいよね。特に気になってる子とこうやって手を繋げるのは最高だね」
ニッコニコと絡み合った手を自分の目の高さまで五条先生が持ち上げるとそれは私の頭より高くなる
絡め持ち上げられた手を見上げたまま、彼の発した言葉の真意を測りかね呆然としていると不意に私の頬に顔を寄せチュッとリップ音をさせた五条先生
「なっ…!何するんですかっ?!」
一気に顔に熱が集まるし声はひっくり返るし、心臓はぴょこぴょこと煩く跳ねてるし…と大混乱している私にゾクッとするほど艶めかしく蠱惑的な笑みを浮かべた五条先生
キスされた頬を抑えながらそんな彼から目が離せなくなってしまった
PCの画面が明るいので周りが暗くなっていたことに気が付かずにいたらしい
20時も過ぎたのにまだ伊地知さんは戻ってきておらず、もしかしたら直帰したのかもしれないし、ここらで切り上げようかと両手を組みうーんと腕を伸ばすと肩とも首ともつかぬところからパキッと音がする
思わず苦笑しているとガラリと教務室の扉が開いた
「あれ?あや先生まだ居たの?」
「五条先生、お疲れさまです。お帰りなさい」
日本人離れした高身長の五条先生がほんの少し身を屈めながら教務室に入ってきたので挨拶して入力していたデータをセーブ後、パタンとPCを閉じた
五条先生がここに戻って来たと言うことは伊地知さんは五条先生の運転手をしていたのだろう
帰る準備をしているうちに伊地知さんも顔を出してくれそうだ
履いていたサンダルから足を抜いて机の下に置いてたパンプスに足を通し、机の一番下の引出しから引っ張り出したバッグを机の上に置いた
後は使った自分のマグカップを洗って、五条先生と伊地知さんにコーヒーを淹れたら帰ろうかなと立ち上がる
「五条先生、コーヒー飲みますか?」
「あ、貰おうかな」
そう聞きながら給湯室へ向かうとコツコツと私の後を付いてくる五条先生
「待ってて頂いて大丈夫ですよ。今淹れてきますから」と振り返ると目隠しして目元は見えないけどニッコニコしてる五条先生がちょっと小首を傾げ「ん?」と立ち止まる
「教務室で待ってて頂けたら持ってきますから。もしかして、給湯室に用でもあります?」
高専の給湯室はあまり広くなく、女性2人でも窮屈なので五条先生のような男性と一緒に給湯室に入るのは更に窮屈になるし、ちょっと勘弁願いたいところなので聞いてみると「ん、まぁね」と返ってきた
それならば…と五条先生が先に給湯室に行けるよう一歩端に寄り、先を促すけど五条先生はサッパリ動かない
「ね、あや先生。手、出して?」
「はい?」
「手、だーしてっ」
五条先生は突然こちらに掌を向け細かく左右に振り始めた
本当に突飛な人だ
五条先生の意図が読めずクエッションマークが頭に浮かぶけど、相変わらずニッコニコと機嫌良さそうに掌を私に向けてフルフルと振り続けているので仕方なく五条先生の掌に自分の掌を伸ばすと振られていた掌の動きは止まり、互いの5本の指先がそれぞれ触れあった
温かく、私よりも遙かに大きい五条先生の掌にぴょんと心臓が跳ねる
「あや先生の手小さいね~」
私と触れあった指先を柔々と開いたり閉じたりしていた五条先生が不意に指を深く開くと手の大きさや指の長さが遙かに足りない私の指は五条先生の指の可動域に付いていけなくて、彼の指間腔につるっと指が滑り落ちる
慌てて手を引こうとするとお互いの指と指を絡ませあうように五条先生が手を握り直し腰を屈め、こちらの様子を伺っているように見えた
所謂”恋人繋ぎ”とか”貝殻繋ぎ”と言われるそれは、私の中で親密な男女がするものだという認識だ
五条先生の悪ふざけ、あるいはその場の勢いなんだろうけど、彼とただの同僚という立場の私はどう反応したらいいのだろう
「やっぱりこういう繋ぎ方は女の子としたいよね。特に気になってる子とこうやって手を繋げるのは最高だね」
ニッコニコと絡み合った手を自分の目の高さまで五条先生が持ち上げるとそれは私の頭より高くなる
絡め持ち上げられた手を見上げたまま、彼の発した言葉の真意を測りかね呆然としていると不意に私の頬に顔を寄せチュッとリップ音をさせた五条先生
「なっ…!何するんですかっ?!」
一気に顔に熱が集まるし声はひっくり返るし、心臓はぴょこぴょこと煩く跳ねてるし…と大混乱している私にゾクッとするほど艶めかしく蠱惑的な笑みを浮かべた五条先生
キスされた頬を抑えながらそんな彼から目が離せなくなってしまった