【DC】Short stories
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
朝起きると左腕が痛いというか痺れているということがここ3日程続いていた
数時間すると左腕の痛みというか痺れは無くなるのであまり深く考えてはいないが原因は不明だった
最近は期末考査準備期間中なので部活も無かったし、学校が終わったらまっすぐ帰ってきて双子の妹のあやと試験勉強をしているだけだったので身体がなまっているのかもしれない
不思議に思いながら過ごす4日目、帰りのSHRが終わり別のクラスのあやとゼロが迎えに来たので慌ててマフラーを巻いて合流する
「ヒロ、マフラーそんな巻き方だったら今日風強いしすぐほどけるよ?ほらっ」
そう言いながら俺のマフラーをクンッと引っ張るあやに向かって腰を屈める
双子と言えど性別が違うせいかあやは俺より背が低く、俺が普通に立ってるとマフラーを巻くにも頑張って背伸びをしなければならない
それはそれで見ているのは我が妹ながら可愛いと思うけど、その状態で巻き直して貰うのは大変だろうから屈むのだ
俺が適当に巻いたマフラーを綺麗に巻き直してくれるあや、それを待ってるゼロがつまらなさそうに俺たちの様子を数歩後ろで見ている
ゼロは小学校の頃からあやに思いを寄せているので兄妹と言えどこの近い距離が気に入らないんだろう
俺は口パクとあやにバレない程度のジェスチャーでゼロのマフラーを緩めるように…とやると、それに気が付いたゼロはあやが背を向けているからとグィと自分のマフラーを引っ張ったり寄せたりしてマフラーを崩している
その必死な様子を見ていて笑いそうになったので慌てて笑いを噛み殺す
「でーきたっ」
巻いたマフラーをポンッと軽く叩いて巻き終わったことを知らせるあやに、俺は綺麗に巻いて貰ったマフラーに手を掛けてお礼を言った
「サンキューな、あや」
「さぁ、帰ろうかっ」
あやが振り返るとわざとらしいくらい崩されたマフラーを巻いたゼロを見て目を丸くする
先ほどまで綺麗に巻いてあったゼロのマフラーが少し目を離した間に崩れているのだ、どうしてそうなってるか鈍いあやは気が付いてないだろう
「れーくん、マフラー乱れてるよ。私で良かったら巻き直す?」
「頼めるか?」
「ヒロと私と同じ巻き方になっちゃうけどそれでいい?」
「よろしく頼む」
そう言って俺と同じようにあやにむかって腰を屈めたゼロの後ろにあやは向かい、ゼロのマフラーを巻き直す
「出来たよ。れーくんのマフラー長いからこの巻き方だとちょっと余っちゃうね。邪魔だったら巻き直してね?」
「ありがとう、あや」
巻き終わったマフラーをポンと軽く叩いて巻き終わったことを知らせたあやにゼロはにこりと笑って巻いて貰ったマフラーをひと撫でした
帰ってきてからあやと一緒に勉強していたが、明日から期末考査なのでいつもより少し早く勉強を切り上げて寝ることにした
その夜、寝ていた俺の意識がふと浮上する
俺は寝付きが良いのと寝たら起きない眠りが深いタイプなのでいくら少し早めに寝たからと言っても夜中に意識が浮上するのは珍しい
左腕に違和感というか寝る前に無かった温かい重みを感じ、目を開けそっと左腕を見ると保安灯の仄かな灯りの中見えたのは俺と同じ涅色の長い髪
俺にピタッとくっついて寝ているあやだった
あやは寒いのが苦手な上、冷え性の気があるので冬場は布団に入っても身体が冷えてるとなかなか眠れないらしい
エアコンをつけて寝たらと提案したこともあるが、エアコンをつけて寝ると乾燥して喉が痛くなるからイヤだとあやは言っていた
俺たちは中学に上がる頃、個別に部屋を与えられていたからそういう時にあやがどうやって寝付いていたのか知らなかった
しかしここ数日の俺の左腕の痛みというか痺れの原因は、寒くて眠れなかったあやが寝てる俺の布団に入ってきて俺の腕を枕にして寝ていたからだったようだ
俺はあまり寝起きが良くないから寝起きが良いあやは俺が起きる前に自室に戻っていたのだろう
こうやって黙ってこっそり俺の布団に入ってくる妹のあやが可愛い
言ってくれたら良かったのに…と思う
でもきっとこの年齢になって一緒に寝て欲しいとはあやの口からは言えなかったんだろう、あれでいて結構意地っ張りな妹なのだ
次に俺の目が覚めた時にはあやはもういないだろう
このことは絶対ゼロには言えないな…
そう思いながら俺より少しだけ体温の低いあやに寄り添い目を閉じた
数時間すると左腕の痛みというか痺れは無くなるのであまり深く考えてはいないが原因は不明だった
最近は期末考査準備期間中なので部活も無かったし、学校が終わったらまっすぐ帰ってきて双子の妹のあやと試験勉強をしているだけだったので身体がなまっているのかもしれない
不思議に思いながら過ごす4日目、帰りのSHRが終わり別のクラスのあやとゼロが迎えに来たので慌ててマフラーを巻いて合流する
「ヒロ、マフラーそんな巻き方だったら今日風強いしすぐほどけるよ?ほらっ」
そう言いながら俺のマフラーをクンッと引っ張るあやに向かって腰を屈める
双子と言えど性別が違うせいかあやは俺より背が低く、俺が普通に立ってるとマフラーを巻くにも頑張って背伸びをしなければならない
それはそれで見ているのは我が妹ながら可愛いと思うけど、その状態で巻き直して貰うのは大変だろうから屈むのだ
俺が適当に巻いたマフラーを綺麗に巻き直してくれるあや、それを待ってるゼロがつまらなさそうに俺たちの様子を数歩後ろで見ている
ゼロは小学校の頃からあやに思いを寄せているので兄妹と言えどこの近い距離が気に入らないんだろう
俺は口パクとあやにバレない程度のジェスチャーでゼロのマフラーを緩めるように…とやると、それに気が付いたゼロはあやが背を向けているからとグィと自分のマフラーを引っ張ったり寄せたりしてマフラーを崩している
その必死な様子を見ていて笑いそうになったので慌てて笑いを噛み殺す
「でーきたっ」
巻いたマフラーをポンッと軽く叩いて巻き終わったことを知らせるあやに、俺は綺麗に巻いて貰ったマフラーに手を掛けてお礼を言った
「サンキューな、あや」
「さぁ、帰ろうかっ」
あやが振り返るとわざとらしいくらい崩されたマフラーを巻いたゼロを見て目を丸くする
先ほどまで綺麗に巻いてあったゼロのマフラーが少し目を離した間に崩れているのだ、どうしてそうなってるか鈍いあやは気が付いてないだろう
「れーくん、マフラー乱れてるよ。私で良かったら巻き直す?」
「頼めるか?」
「ヒロと私と同じ巻き方になっちゃうけどそれでいい?」
「よろしく頼む」
そう言って俺と同じようにあやにむかって腰を屈めたゼロの後ろにあやは向かい、ゼロのマフラーを巻き直す
「出来たよ。れーくんのマフラー長いからこの巻き方だとちょっと余っちゃうね。邪魔だったら巻き直してね?」
「ありがとう、あや」
巻き終わったマフラーをポンと軽く叩いて巻き終わったことを知らせたあやにゼロはにこりと笑って巻いて貰ったマフラーをひと撫でした
帰ってきてからあやと一緒に勉強していたが、明日から期末考査なのでいつもより少し早く勉強を切り上げて寝ることにした
その夜、寝ていた俺の意識がふと浮上する
俺は寝付きが良いのと寝たら起きない眠りが深いタイプなのでいくら少し早めに寝たからと言っても夜中に意識が浮上するのは珍しい
左腕に違和感というか寝る前に無かった温かい重みを感じ、目を開けそっと左腕を見ると保安灯の仄かな灯りの中見えたのは俺と同じ涅色の長い髪
俺にピタッとくっついて寝ているあやだった
あやは寒いのが苦手な上、冷え性の気があるので冬場は布団に入っても身体が冷えてるとなかなか眠れないらしい
エアコンをつけて寝たらと提案したこともあるが、エアコンをつけて寝ると乾燥して喉が痛くなるからイヤだとあやは言っていた
俺たちは中学に上がる頃、個別に部屋を与えられていたからそういう時にあやがどうやって寝付いていたのか知らなかった
しかしここ数日の俺の左腕の痛みというか痺れの原因は、寒くて眠れなかったあやが寝てる俺の布団に入ってきて俺の腕を枕にして寝ていたからだったようだ
俺はあまり寝起きが良くないから寝起きが良いあやは俺が起きる前に自室に戻っていたのだろう
こうやって黙ってこっそり俺の布団に入ってくる妹のあやが可愛い
言ってくれたら良かったのに…と思う
でもきっとこの年齢になって一緒に寝て欲しいとはあやの口からは言えなかったんだろう、あれでいて結構意地っ張りな妹なのだ
次に俺の目が覚めた時にはあやはもういないだろう
このことは絶対ゼロには言えないな…
そう思いながら俺より少しだけ体温の低いあやに寄り添い目を閉じた