【DC】Short stories
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―景光くん成分が足りない
私は景光くんと一緒に暮らしている
しかし景光くんの仕事は地方出張が多く頻繁に家を空けるので一緒に暮らしていても顔が見られないことも多い
景光くんがいる時は私のことをとてもとても甘やかしてくれる
そんな景光くんと暮らすこの家の留守を守ってはいるけど何日も会えない日が続くと私の中の景光くん成分が不足する
景光くん欠乏症になるのだ
そうなると私は心の拠り所を求めるかのように煙草に手を伸ばす
景光くんといる時は全く吸いたいと思わないし吸わない
だけど景光くんがいないと頼ってしまう存在なのだ
お風呂上がりのまだ濡れてる髪をそのままにピンクのスリムBOXの煙草とライターを手に取ってベランダに出る
ベランダにあるエアコンの室外機の上に置いてある灰皿を近くに引き寄せ煙草に火を付ける
不足した景光くん成分を補うかのように胸いっぱいに煙草の煙を吸い込んで空に向けて吐き出した
メンソールの爽やかな刺激と煙草独特の苦みは甘く優しい景光くんとは相反するけど不思議と落ち着く
ベランダの手摺りに凭り掛かり外の景色を見つめ景光くんは今どうしてるのかなと思いを巡らす
景光くんは出張中ほとんど連絡が取れないので元気でいるだろうかとか仕事上手くいってるだろうかとか想像するしか出来ない
そろそろ自重に耐えられず折れそうになった長くなった灰を灰皿に落とし煙草を咥えたまま空を見上げるけど明るい街中の空からは星が見えない
今日は月も出ていないので空は私の心を覆い尽くしそうなくらい黒々とした顔を見せている
「景光くん…会いたいよ」
何とは無しに動いた唇の動きに耐えられなかった灰が落ちた
煙草はもう短くなってしまっているけど今日はまだ成分不足なのでもう1本吸おう
灰皿に短くなった煙草を押しつけてもう1本取り出し火を付ける
思い切り深く吸い込んで真っ黒な空に向けて白い煙をゆっくり吐き出す
吐き出した煙が意思を持ってるかのように夜の空気と混ざり合っていく様をぼぅっと眺めていたら急に後ろから抱きすくめられた
「あや、ただいま」
久しぶりに聞く景光くんの優しい声
私はくるりと身体を反転させて景光くんに抱きついた
「景光くんおかえりぃ」
「俺がいないと煙草吸うっていうのやめない?」
私の手から煙草を抜き取り灰皿に押しつけてちょっと困った顔する景光くん
あなたがずっと私の側にしてくれるなら吸うことないのに…
そう言いたいけど言わせてくれない景光くんの胸に顔を押しつけて景光くんの香りを胸いっぱい吸い込んだ
あぁやっぱり煙草より景光くんじゃなきゃダメだ
「今晩はあやにいっぱい俺を補給させてあげるから俺にもあやをいっぱい補給させてくれる?」
そう言った景光くんからの唇を受け入れる事で肯定の意を示した
私は景光くんと一緒に暮らしている
しかし景光くんの仕事は地方出張が多く頻繁に家を空けるので一緒に暮らしていても顔が見られないことも多い
景光くんがいる時は私のことをとてもとても甘やかしてくれる
そんな景光くんと暮らすこの家の留守を守ってはいるけど何日も会えない日が続くと私の中の景光くん成分が不足する
景光くん欠乏症になるのだ
そうなると私は心の拠り所を求めるかのように煙草に手を伸ばす
景光くんといる時は全く吸いたいと思わないし吸わない
だけど景光くんがいないと頼ってしまう存在なのだ
お風呂上がりのまだ濡れてる髪をそのままにピンクのスリムBOXの煙草とライターを手に取ってベランダに出る
ベランダにあるエアコンの室外機の上に置いてある灰皿を近くに引き寄せ煙草に火を付ける
不足した景光くん成分を補うかのように胸いっぱいに煙草の煙を吸い込んで空に向けて吐き出した
メンソールの爽やかな刺激と煙草独特の苦みは甘く優しい景光くんとは相反するけど不思議と落ち着く
ベランダの手摺りに凭り掛かり外の景色を見つめ景光くんは今どうしてるのかなと思いを巡らす
景光くんは出張中ほとんど連絡が取れないので元気でいるだろうかとか仕事上手くいってるだろうかとか想像するしか出来ない
そろそろ自重に耐えられず折れそうになった長くなった灰を灰皿に落とし煙草を咥えたまま空を見上げるけど明るい街中の空からは星が見えない
今日は月も出ていないので空は私の心を覆い尽くしそうなくらい黒々とした顔を見せている
「景光くん…会いたいよ」
何とは無しに動いた唇の動きに耐えられなかった灰が落ちた
煙草はもう短くなってしまっているけど今日はまだ成分不足なのでもう1本吸おう
灰皿に短くなった煙草を押しつけてもう1本取り出し火を付ける
思い切り深く吸い込んで真っ黒な空に向けて白い煙をゆっくり吐き出す
吐き出した煙が意思を持ってるかのように夜の空気と混ざり合っていく様をぼぅっと眺めていたら急に後ろから抱きすくめられた
「あや、ただいま」
久しぶりに聞く景光くんの優しい声
私はくるりと身体を反転させて景光くんに抱きついた
「景光くんおかえりぃ」
「俺がいないと煙草吸うっていうのやめない?」
私の手から煙草を抜き取り灰皿に押しつけてちょっと困った顔する景光くん
あなたがずっと私の側にしてくれるなら吸うことないのに…
そう言いたいけど言わせてくれない景光くんの胸に顔を押しつけて景光くんの香りを胸いっぱい吸い込んだ
あぁやっぱり煙草より景光くんじゃなきゃダメだ
「今晩はあやにいっぱい俺を補給させてあげるから俺にもあやをいっぱい補給させてくれる?」
そう言った景光くんからの唇を受け入れる事で肯定の意を示した