【DC】Short stories
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デスクワークをしていると肩は凝るし集中力も低下して来たのでコーヒーでも飲みながら一服して気分転換をしようか
机の上のノートPCをパタンと閉じ内ポケットに入っているであろう財布をジャケットの上から触って確認しながら席を立つ
右のポケットにはいつも吸ってるタバコとジッポが入っているはずで、そちらもポケットの上から触って確認しつつ事務室を出る
喫煙室に向かう途中にある自販機でいつもの微糖コーヒーを買った
自販機から吐き出された缶コーヒーを手にするとひんやり冷えてて気持ちよく、軽くおでこに当てながら喫煙室の扉を開けると先客がいるのかタバコの煙が押し寄せてきた
ここの喫煙室の排煙はあまり良くない
パイプ椅子が5脚置いてあるがパイプ椅子に座ってタバコを吸うとほとんど排煙されず少しの間篭もってしまい、その間に扉を開けると全て廊下に逃げて行ってしまう
今俺が身を以て体験した通りである
排煙装置付きの灰皿の前に立って煙を吸わせながら吸えば篭もりにくくはなるが、タバコを吸いながらスマホを弄ったりコーヒーなどを飲んだりする人は大体パイプ椅子に座るので喫煙室の利用者がいる時は煙が篭もっていることが多い
先客は誰かなと見回すと排煙装置付き灰皿の奥のパイプ椅子に座っていたのはしかめ面してスマホを弄っている同期の松田だった
「おっ松田じゃん。おっつー」
「おぅ、萩原か。お疲れ」
スマホから顔を上げてこちらに軽く手を上げる松田の顔は先ほどと変わらずしかめ面だ
俺も軽く手を上げてタバコを取り出し、ジッポで火を付けながら松田の隣のパイプ椅子へ座って深くタバコを吸い込んだ
プシッと缶コーヒーを開け、口に含み何とはなく松田を見ると相も変わらずしかめ面をしたままスマホを弄っている
タバコと缶コーヒーは何故こんなに相性が良いのか
こいつらがあれば俺は不健康と言われようが1日くらい飯を抜いても平気だ
しかめ面した松田の顔を肴にタバコを吸いコーヒーを飲む
すると俺に見られてることに居心地悪くなったのか松田がスマホをポケットに直してこちらを見た
♪チャラッチャラッチャラッチャラッ♪
突如鳴るコミカルな笛の音が松田の方からして俺は目を見張って松田を見る
ピタゴ○スイ○チのテーマだ
軽快でほのぼのしたその音楽は松田には申し訳ないが1㎜も合わない
松田の着信音は普段シンプルにデフォルトのベルの音だった気がする
松田はポケットからスマホを取り出して顔をしかめる
まだコミカルな曲は鳴り続けていた
電話じゃ無いのか?
出ないのか?
「ま…松d…」
「あ゙?」
松田に声を掛けようとしたら凄い顔して睨まれる
同期の降谷もそうだが綺麗な顔した人が睨むと迫力が半端ない
俺は声を掛けるのを諦め目を反らしてコーヒーを飲むと最後の一口だった
「………」
「…あやとケンカしたら着信音勝手に変えられたんだよ!くっそこれ以上言わせんじゃねぇ!」
♪ピタッ○゙ラッス○ッチ♪
松田のイライラ声の直後にタイミング良く楽しそうな最後のコーラスが入って音楽がループした
本来ならコミカルで笑顔になれる曲なのに俺たちの間の空気は淀んでいる
松田が何故電話に出ないでコミカルな曲を流し続けているか俺には分からないけど今の松田の話だとこの着信音は松田の彼女であるあやちゃんからの嫌がらせらしい
何だかんだ言いながらあやちゃんのことが大切で大好きな松田のことだから今日一日機嫌悪くてもあやちゃんの可愛い嫌がらせを甘んじて受けるんだろう
コミカルな曲が途中で途切れた
電話が切れたようだ
ふぅっと大きなため息を吐き松田がスマホをまたポケットに直した
「今のあやだ」
「あやちゃんからの電話なのに出ないんだ?」
「まだ謝る気になれねぇからだよっ」
それならせめてマナーモードにしようぜ?
俺だから良かったものの伊達や佐藤ちゃんに聞かれたら恥ずかしいっしょ?
そう思いながら生暖かい目でイライラを体現している松田を見てると短くなったタバコをグィと押し消して立ち上がった
「じゃぁな」
後ろ手に手を上げて喫煙室を出て行く松田に仕事中電話が来ないことを祈ってやろうと思う
帰りに松田に聞かれるであろう美味しいスイーツショップを何件かピックアップしといてやるからさっさとあやちゃんと仲直りしろっ
机の上のノートPCをパタンと閉じ内ポケットに入っているであろう財布をジャケットの上から触って確認しながら席を立つ
右のポケットにはいつも吸ってるタバコとジッポが入っているはずで、そちらもポケットの上から触って確認しつつ事務室を出る
喫煙室に向かう途中にある自販機でいつもの微糖コーヒーを買った
自販機から吐き出された缶コーヒーを手にするとひんやり冷えてて気持ちよく、軽くおでこに当てながら喫煙室の扉を開けると先客がいるのかタバコの煙が押し寄せてきた
ここの喫煙室の排煙はあまり良くない
パイプ椅子が5脚置いてあるがパイプ椅子に座ってタバコを吸うとほとんど排煙されず少しの間篭もってしまい、その間に扉を開けると全て廊下に逃げて行ってしまう
今俺が身を以て体験した通りである
排煙装置付きの灰皿の前に立って煙を吸わせながら吸えば篭もりにくくはなるが、タバコを吸いながらスマホを弄ったりコーヒーなどを飲んだりする人は大体パイプ椅子に座るので喫煙室の利用者がいる時は煙が篭もっていることが多い
先客は誰かなと見回すと排煙装置付き灰皿の奥のパイプ椅子に座っていたのはしかめ面してスマホを弄っている同期の松田だった
「おっ松田じゃん。おっつー」
「おぅ、萩原か。お疲れ」
スマホから顔を上げてこちらに軽く手を上げる松田の顔は先ほどと変わらずしかめ面だ
俺も軽く手を上げてタバコを取り出し、ジッポで火を付けながら松田の隣のパイプ椅子へ座って深くタバコを吸い込んだ
プシッと缶コーヒーを開け、口に含み何とはなく松田を見ると相も変わらずしかめ面をしたままスマホを弄っている
タバコと缶コーヒーは何故こんなに相性が良いのか
こいつらがあれば俺は不健康と言われようが1日くらい飯を抜いても平気だ
しかめ面した松田の顔を肴にタバコを吸いコーヒーを飲む
すると俺に見られてることに居心地悪くなったのか松田がスマホをポケットに直してこちらを見た
♪チャラッチャラッチャラッチャラッ♪
突如鳴るコミカルな笛の音が松田の方からして俺は目を見張って松田を見る
ピタゴ○スイ○チのテーマだ
軽快でほのぼのしたその音楽は松田には申し訳ないが1㎜も合わない
松田の着信音は普段シンプルにデフォルトのベルの音だった気がする
松田はポケットからスマホを取り出して顔をしかめる
まだコミカルな曲は鳴り続けていた
電話じゃ無いのか?
出ないのか?
「ま…松d…」
「あ゙?」
松田に声を掛けようとしたら凄い顔して睨まれる
同期の降谷もそうだが綺麗な顔した人が睨むと迫力が半端ない
俺は声を掛けるのを諦め目を反らしてコーヒーを飲むと最後の一口だった
「………」
「…あやとケンカしたら着信音勝手に変えられたんだよ!くっそこれ以上言わせんじゃねぇ!」
♪ピタッ○゙ラッス○ッチ♪
松田のイライラ声の直後にタイミング良く楽しそうな最後のコーラスが入って音楽がループした
本来ならコミカルで笑顔になれる曲なのに俺たちの間の空気は淀んでいる
松田が何故電話に出ないでコミカルな曲を流し続けているか俺には分からないけど今の松田の話だとこの着信音は松田の彼女であるあやちゃんからの嫌がらせらしい
何だかんだ言いながらあやちゃんのことが大切で大好きな松田のことだから今日一日機嫌悪くてもあやちゃんの可愛い嫌がらせを甘んじて受けるんだろう
コミカルな曲が途中で途切れた
電話が切れたようだ
ふぅっと大きなため息を吐き松田がスマホをまたポケットに直した
「今のあやだ」
「あやちゃんからの電話なのに出ないんだ?」
「まだ謝る気になれねぇからだよっ」
それならせめてマナーモードにしようぜ?
俺だから良かったものの伊達や佐藤ちゃんに聞かれたら恥ずかしいっしょ?
そう思いながら生暖かい目でイライラを体現している松田を見てると短くなったタバコをグィと押し消して立ち上がった
「じゃぁな」
後ろ手に手を上げて喫煙室を出て行く松田に仕事中電話が来ないことを祈ってやろうと思う
帰りに松田に聞かれるであろう美味しいスイーツショップを何件かピックアップしといてやるからさっさとあやちゃんと仲直りしろっ
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