【DC】Con te
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
れーくんは泣き続けている私を抱きしめてくれていた
崩れるように座り込んだ私と私を抱きしめてくれていたれーくん
どれだけの時間そうしていたか分からないけど抱きしめられている部分から伝わる温かいれーくんの体温が余計に涙を誘った
涙が涸れ、声も出ないまま放心して地面に座り込み脱力している私を抱き上げたれーくんは私を涼介くんの助手席へ座らせ運転席に回った
イグニッションキーを回してエンジンを掛けるれーくん
「…れ…く、…ん」
「あや、家に送る」
いつものれーくんのクシャクシャとした撫で方と違い、優しく頭を撫でてくれる
でも私はよく撫でてくれたヒロの撫で方と違うことに気付づいてしまい、その瞬間に涸れたと思っていた涙がまた溢れる
もうヒロに頭を撫でて貰えることも無い
高明兄さんによく似た、ちょっと不器用な撫で方は兄弟だからか本当にとてもよく似ていて私は2人の兄に撫でられるのが何より好きで安心できたしちょっと照れくさく、そして嬉しかった
れーくんは黙って私の前にあるダッシュボードを開け、そこに入れてあったタオルを取り出して私に渡してくれる
れーくんは何度も涼介くんに乗ってるからどこに何が入っているかよく知っていた
私はれーくんから差し出されたタオルを受け取って顔を覆う
「ご…めっ…家は…イヤ」
ヒロと暮らしていた家に帰るのはイヤだった
ヒロの色んなものがある家に帰るのはイヤだった
ヒロが帰ってこない家に帰るのはイヤだった
ヒロを思い出す家に帰るのはイヤだった
先ほど風見さんに連絡すると話していたけど連絡する気にもなれないし、正直このまま仕事に戻れる程割り切れていないし、だからと言って帰るべき家には帰りたくない
これ以上面倒くさいことがあるだろうか
自分がどうしたいか分からず、頭の中はぐちゃぐちゃで何も考えられず、ただただタオルで顔を覆ったまま涸れたと思っていた涙を受け止めるのが精いっぱいだった
車内はエンジンのアイドリング音しかしておらず、一定のリズムで振動していたシートに身を委ねていた私は不意に抱きしめられ酷くぐちゃぐちゃになっているだろう顔を上げた
目は腫れぼったく、いつもの半分も開いていなのか視界がずいぶん狭い
一生懸命目を開こうとしても泣きすぎてパンパンになっているだろう瞼は重く、開かなかった
夜でも明るく見える枇杷茶色の髪が私の頬をくすぐる
「れー…くん?」
私がカスカスにかすれた声を掛けるとれーくんは私を抱きしめていた身体を離し、今までに見せたことの無い今にも消えそうな淡い笑顔をみせた
ヒロと同じ危険な組織に潜入しているのだからこのままれーくんもヒロのように私の前から突然いなくなるかもしれない
そう思うと急に胸が苦しくなり、思わず私から離れていくれーくんを引き寄せ抱きつく
私かられーくんに抱きついたのは初めてだったせいだろうか…れーくんの身体が強ばる
れーくんは戸惑っているのかもしれない
それでも私はれーくんから離れることが出来ず、自分の中に開いた空虚な心の穴を塞ぐかのように強く抱きついていると少しずつ強ばりの解けたれーくんの手がおずおずと私の背中に回されキュッと優しく抱きしめ返された
れーくんの温かさが心地よく目を閉じる
そのまましばらく抱き合っていたけど、どちらともなく離れ私は目を開いた
私の目は相変わらず重く、きちんと開いてる感じがしないので相当に腫れぼったいみっともない顔になっているだろうし化粧も崩れているに違いない
そんな私の目を枇杷茶色の髪の向こうから垂れ気味な秘色の瞳で見つめられる
目を逸らしたいけど逸らせられないまま綺麗なれーくんの顔を見つめ返すと薄く口を開いたれーくんの唇が私のそれに重なる
閉じていた私の唇をれーくんは自身の舌で突いて開いてとせがむ
それに呼応するのに緩く口を開くとへヌルリと私の口内へ舌が入ってきた
唇より熱いソレが私の舌に絡まり、頬の裏側を撫でる
腰から背中にかけて何かが這い上がってくるゾワゾワした感覚に身を震わせ思わず声が漏れた
口を塞がれているのに自分から出たとは思えないような色の乗った自身の声が恥ずかしく顔に熱を持つ
何も出来ずされるがままなのに自分から時々漏れる声とも息とも判別がつかない音と2人の間から出る淫靡な音が恥ずかしく、徐々に顔だけじゃなく身体全体が熱くなる
名残惜しげにしながらもようやく離れたれーくんに対して呼吸の出来なかった私は息が上がり生理的な涙を浮かべた
たった今離れていった人肌が恋しくて仕方ない
ペロリとれーくんが濡れた自身の唇を舐めるその姿はとても妖艶でゾクリとした
れーくんは少しこちらに身を乗り出して私のシートベルトを締め、自分もシートベルトを締めた
そして何も言わずアクセルを踏み込む
どこへ行くのか分からないけど何も考えられず、タオルを握りしめ連れられるままシートに身を任せた
崩れるように座り込んだ私と私を抱きしめてくれていたれーくん
どれだけの時間そうしていたか分からないけど抱きしめられている部分から伝わる温かいれーくんの体温が余計に涙を誘った
涙が涸れ、声も出ないまま放心して地面に座り込み脱力している私を抱き上げたれーくんは私を涼介くんの助手席へ座らせ運転席に回った
イグニッションキーを回してエンジンを掛けるれーくん
「…れ…く、…ん」
「あや、家に送る」
いつものれーくんのクシャクシャとした撫で方と違い、優しく頭を撫でてくれる
でも私はよく撫でてくれたヒロの撫で方と違うことに気付づいてしまい、その瞬間に涸れたと思っていた涙がまた溢れる
もうヒロに頭を撫でて貰えることも無い
高明兄さんによく似た、ちょっと不器用な撫で方は兄弟だからか本当にとてもよく似ていて私は2人の兄に撫でられるのが何より好きで安心できたしちょっと照れくさく、そして嬉しかった
れーくんは黙って私の前にあるダッシュボードを開け、そこに入れてあったタオルを取り出して私に渡してくれる
れーくんは何度も涼介くんに乗ってるからどこに何が入っているかよく知っていた
私はれーくんから差し出されたタオルを受け取って顔を覆う
「ご…めっ…家は…イヤ」
ヒロと暮らしていた家に帰るのはイヤだった
ヒロの色んなものがある家に帰るのはイヤだった
ヒロが帰ってこない家に帰るのはイヤだった
ヒロを思い出す家に帰るのはイヤだった
先ほど風見さんに連絡すると話していたけど連絡する気にもなれないし、正直このまま仕事に戻れる程割り切れていないし、だからと言って帰るべき家には帰りたくない
これ以上面倒くさいことがあるだろうか
自分がどうしたいか分からず、頭の中はぐちゃぐちゃで何も考えられず、ただただタオルで顔を覆ったまま涸れたと思っていた涙を受け止めるのが精いっぱいだった
車内はエンジンのアイドリング音しかしておらず、一定のリズムで振動していたシートに身を委ねていた私は不意に抱きしめられ酷くぐちゃぐちゃになっているだろう顔を上げた
目は腫れぼったく、いつもの半分も開いていなのか視界がずいぶん狭い
一生懸命目を開こうとしても泣きすぎてパンパンになっているだろう瞼は重く、開かなかった
夜でも明るく見える枇杷茶色の髪が私の頬をくすぐる
「れー…くん?」
私がカスカスにかすれた声を掛けるとれーくんは私を抱きしめていた身体を離し、今までに見せたことの無い今にも消えそうな淡い笑顔をみせた
ヒロと同じ危険な組織に潜入しているのだからこのままれーくんもヒロのように私の前から突然いなくなるかもしれない
そう思うと急に胸が苦しくなり、思わず私から離れていくれーくんを引き寄せ抱きつく
私かられーくんに抱きついたのは初めてだったせいだろうか…れーくんの身体が強ばる
れーくんは戸惑っているのかもしれない
それでも私はれーくんから離れることが出来ず、自分の中に開いた空虚な心の穴を塞ぐかのように強く抱きついていると少しずつ強ばりの解けたれーくんの手がおずおずと私の背中に回されキュッと優しく抱きしめ返された
れーくんの温かさが心地よく目を閉じる
そのまましばらく抱き合っていたけど、どちらともなく離れ私は目を開いた
私の目は相変わらず重く、きちんと開いてる感じがしないので相当に腫れぼったいみっともない顔になっているだろうし化粧も崩れているに違いない
そんな私の目を枇杷茶色の髪の向こうから垂れ気味な秘色の瞳で見つめられる
目を逸らしたいけど逸らせられないまま綺麗なれーくんの顔を見つめ返すと薄く口を開いたれーくんの唇が私のそれに重なる
閉じていた私の唇をれーくんは自身の舌で突いて開いてとせがむ
それに呼応するのに緩く口を開くとへヌルリと私の口内へ舌が入ってきた
唇より熱いソレが私の舌に絡まり、頬の裏側を撫でる
腰から背中にかけて何かが這い上がってくるゾワゾワした感覚に身を震わせ思わず声が漏れた
口を塞がれているのに自分から出たとは思えないような色の乗った自身の声が恥ずかしく顔に熱を持つ
何も出来ずされるがままなのに自分から時々漏れる声とも息とも判別がつかない音と2人の間から出る淫靡な音が恥ずかしく、徐々に顔だけじゃなく身体全体が熱くなる
名残惜しげにしながらもようやく離れたれーくんに対して呼吸の出来なかった私は息が上がり生理的な涙を浮かべた
たった今離れていった人肌が恋しくて仕方ない
ペロリとれーくんが濡れた自身の唇を舐めるその姿はとても妖艶でゾクリとした
れーくんは少しこちらに身を乗り出して私のシートベルトを締め、自分もシートベルトを締めた
そして何も言わずアクセルを踏み込む
どこへ行くのか分からないけど何も考えられず、タオルを握りしめ連れられるままシートに身を任せた