【DC】Con te
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これだけ私が声を出したにも関わらずまだシャワーの音がしているし上山孝太郎は出てきてはいない
シャワーの音でこちらの声がかき消されている可能性も考えられるけどあまりにも時間が掛かりすぎている
身柄確保する為にも応援が来たらすぐ浴室に踏み込もう
ホールウェイに移動し、ドアの側で屈んで左脚のアンクルホルスターに固定されている黒く光るさくらちゃんにそっと触れる
所持を許可されてるとは言え今のこの状況ならばさくらちゃんの出番は無いだろう
「グッ」
という声がドアの向こうから聞こえる
応援が来てSPを黙らせたのだろう
コツンとドアを1度堅いもので叩く音がしたので私はドアを開けた
応援としてきてくれたのは風見さんで一緒にいたのは陣平だった
風見さんが来てくれたのは上山孝太郎確保の為だろうと容易に推測出来たけどまさか爆発物処理班である陣平がもう現着してるとは思わず一瞬思考が止まる
陣平も瞠目してこちらを見たところから私がいるとは思ってなかったようだ
「爆弾はどちらに?」
「そちらの部屋の白い紙袋の中に1つあります」
「分かりました。もうすぐ1人防爆防護服を着た萩原というものが到着します。萩原の方が解体にあたりますのでそちらの人と一緒に安全な場所へ避難してください」
私が先ほどまでいた部屋を指すと防爆防護服より軽装な防弾ライフジャケットに身を包んでいた陣平は工具セットを手にソファ横に置いてある爆弾の方へ歩みよっていった
今の設定では私は一般人ということなのだろう、陣平の言葉が一般人に説明する内容で警察内部の人間に対する内容ではなかった
陣平はこちらを気にする風も無く無線で話しながら室内のあちこちを物色し始めたようだったので風見さんと共にホールウェイから寝室に移動する
「バーカウンターの中にも爆弾を見つけた。俺の分の防護服も頼む。…あぁ現時点で2つだ」
陣平の声が聞こえる
こちらに聞こえるように大きめな声で話してくれているようだ
1つの部屋の2つの爆弾という事は仕掛けた人間は上山孝太郎の死を望んでいるということは確実だろう
もしかしたら寝室や他の場所にも爆弾があるかもしれない
浴室から相変わらずシャワーの音がしており、人の気配がするので上山孝太郎はまだ浴室にいると思われる
「上山はまだ浴室に?」
「出てきた様子はありませんでした」
「分かりました。俺が浴室に突入しますのであやさんは寝室内に怪しいものが無いか探して貰えますか?」
「了解しました」
服を着ていないであろう上山孝太郎を確保するのに私が浴室に突入せず済むようにと風見さんが配慮してくれたので私は寝室内をくまなく捜索するとドレッサーの下からとホールウェイから見えていた大きなベッドの下から爆弾が見つかる
どちらも寸分の狂い無くタイマーは0:48:28と表示されており、刻々とカウントダウンしている
「警察の方!こっちにも2つ見つけましたっ!」
陣平が私を一般人扱いしてくれたのでそのまま一般人を装い陣平に大声で呼びかける
私は盗聴器を身につけているので話した言葉は向こうで録音されている
そうしないと設定に無理が出てしまうし、警察内部と言えど任務中である自分の身分を明かすわけにはいかないのである
本職の陣平が来ているので私は爆弾を触らず、設置されてる場所を陣平に伝えればいい
バタバタと走ってくる音がして陣平が顔を見せた
何も言わないけど陣平の目は心配そうに私をじっと見つめる
「ドレッサーの下とベッドの下にありました。…お願いします」
その視線に耐えきれず爆弾の場所を指さしながら伝えると、寝室内に私以外いないのが見て分かったのか陣平が指さした私の手を取り言った
「ご協力感謝します。後は任せて安全な場所へ避難してください」
色々言いたいことや聞きたいことがあるんだろうけど何も言わずに自分の任務を遂行しろと元気づけるように私の手をキュッと握りしめる陣平に涙が出そうになる
盗聴器を身につけていることは言ってないけど私の言動から話を合わせてくれたのだろう、その上で私を元気づけてくれているのだ、陣平は
声には出さず陣平に向けて”ありがとう”と口の動きだけで伝えると陣平が頷いた
ホールウェイの方でバタンと勢いよくドアが開き
「松田!防爆防護服持ってきたから早く着ろ!」
と研ちゃんの声がした
「おぅ!萩原ァ!爆弾は今のところ全部で4つだ!1人2つずつ解体するぞ!」
私から手を離し口元だけ引き上げる陣平独特の笑顔を見せて研ちゃんの方へ戻っていく
陣平と研ちゃんがいれば爆弾解体もすぐ済むだろう
頼もしい陣平の背中を見送った私は浴室に突入した風見さんの様子を伺いに浴室へ向かう
浴室は普通のドアなので中の様子は浴室外からは分からない
シャワーの音はやんでいたので風見さんが止めたのだろうけど人の気配はするのに物音がしないのでドアの前から風見さんの名を呼んだが返事は無く、ドアを開けようとドアノブに手を掛けた時、風見さんが浴室のドアを開けて出てきた
出てきた風見さんの袖や足下が濡れている
「あやさん、上山は浴槽内で意識を失っていました」
「え…」
「詳細は追って報告します。警察病院に搬送する手配をしましたのでもうすぐ救急車が到着します。後は俺の方で対応するので救急隊到着前にあやさんはこの場から離れてください」
救急車が来るということは大事になるという事で潜入捜査をしている私がこの場にいるのは色々都合が悪い
風見さんは警視庁公安部というのを知られても構わないけどゼロの潜入捜査官である私の身元がバレてしまうのはマズいのだ
取り急ぎ風見さんに話しておかなければいけない寝室に爆弾が2つあったということと爆発物処理班が2名この客室内にいるという事を伝える
そして私はこの場を後にしようと陣平と研ちゃんのいる部屋へ目を向けると彼らは防爆防護服を着て作業をしていた
防爆防護服を着ると極端に視界が狭くなるせいかこちらから彼らの顔は窺えない
彼らは解体作業に集中しているのだろう、こちらに気がつく様子はなかった
救急車のサイレンが聞こえてくる
47階なので音は小さいけど救急車は下に到着したようだ
早くこの場から離れなければ…
あなたたちなら大丈夫だと思うけど爆弾の解体お願いね
心の中で陣平と研ちゃんに声を掛け部屋から抜け出した
シャワーの音でこちらの声がかき消されている可能性も考えられるけどあまりにも時間が掛かりすぎている
身柄確保する為にも応援が来たらすぐ浴室に踏み込もう
ホールウェイに移動し、ドアの側で屈んで左脚のアンクルホルスターに固定されている黒く光るさくらちゃんにそっと触れる
所持を許可されてるとは言え今のこの状況ならばさくらちゃんの出番は無いだろう
「グッ」
という声がドアの向こうから聞こえる
応援が来てSPを黙らせたのだろう
コツンとドアを1度堅いもので叩く音がしたので私はドアを開けた
応援としてきてくれたのは風見さんで一緒にいたのは陣平だった
風見さんが来てくれたのは上山孝太郎確保の為だろうと容易に推測出来たけどまさか爆発物処理班である陣平がもう現着してるとは思わず一瞬思考が止まる
陣平も瞠目してこちらを見たところから私がいるとは思ってなかったようだ
「爆弾はどちらに?」
「そちらの部屋の白い紙袋の中に1つあります」
「分かりました。もうすぐ1人防爆防護服を着た萩原というものが到着します。萩原の方が解体にあたりますのでそちらの人と一緒に安全な場所へ避難してください」
私が先ほどまでいた部屋を指すと防爆防護服より軽装な防弾ライフジャケットに身を包んでいた陣平は工具セットを手にソファ横に置いてある爆弾の方へ歩みよっていった
今の設定では私は一般人ということなのだろう、陣平の言葉が一般人に説明する内容で警察内部の人間に対する内容ではなかった
陣平はこちらを気にする風も無く無線で話しながら室内のあちこちを物色し始めたようだったので風見さんと共にホールウェイから寝室に移動する
「バーカウンターの中にも爆弾を見つけた。俺の分の防護服も頼む。…あぁ現時点で2つだ」
陣平の声が聞こえる
こちらに聞こえるように大きめな声で話してくれているようだ
1つの部屋の2つの爆弾という事は仕掛けた人間は上山孝太郎の死を望んでいるということは確実だろう
もしかしたら寝室や他の場所にも爆弾があるかもしれない
浴室から相変わらずシャワーの音がしており、人の気配がするので上山孝太郎はまだ浴室にいると思われる
「上山はまだ浴室に?」
「出てきた様子はありませんでした」
「分かりました。俺が浴室に突入しますのであやさんは寝室内に怪しいものが無いか探して貰えますか?」
「了解しました」
服を着ていないであろう上山孝太郎を確保するのに私が浴室に突入せず済むようにと風見さんが配慮してくれたので私は寝室内をくまなく捜索するとドレッサーの下からとホールウェイから見えていた大きなベッドの下から爆弾が見つかる
どちらも寸分の狂い無くタイマーは0:48:28と表示されており、刻々とカウントダウンしている
「警察の方!こっちにも2つ見つけましたっ!」
陣平が私を一般人扱いしてくれたのでそのまま一般人を装い陣平に大声で呼びかける
私は盗聴器を身につけているので話した言葉は向こうで録音されている
そうしないと設定に無理が出てしまうし、警察内部と言えど任務中である自分の身分を明かすわけにはいかないのである
本職の陣平が来ているので私は爆弾を触らず、設置されてる場所を陣平に伝えればいい
バタバタと走ってくる音がして陣平が顔を見せた
何も言わないけど陣平の目は心配そうに私をじっと見つめる
「ドレッサーの下とベッドの下にありました。…お願いします」
その視線に耐えきれず爆弾の場所を指さしながら伝えると、寝室内に私以外いないのが見て分かったのか陣平が指さした私の手を取り言った
「ご協力感謝します。後は任せて安全な場所へ避難してください」
色々言いたいことや聞きたいことがあるんだろうけど何も言わずに自分の任務を遂行しろと元気づけるように私の手をキュッと握りしめる陣平に涙が出そうになる
盗聴器を身につけていることは言ってないけど私の言動から話を合わせてくれたのだろう、その上で私を元気づけてくれているのだ、陣平は
声には出さず陣平に向けて”ありがとう”と口の動きだけで伝えると陣平が頷いた
ホールウェイの方でバタンと勢いよくドアが開き
「松田!防爆防護服持ってきたから早く着ろ!」
と研ちゃんの声がした
「おぅ!萩原ァ!爆弾は今のところ全部で4つだ!1人2つずつ解体するぞ!」
私から手を離し口元だけ引き上げる陣平独特の笑顔を見せて研ちゃんの方へ戻っていく
陣平と研ちゃんがいれば爆弾解体もすぐ済むだろう
頼もしい陣平の背中を見送った私は浴室に突入した風見さんの様子を伺いに浴室へ向かう
浴室は普通のドアなので中の様子は浴室外からは分からない
シャワーの音はやんでいたので風見さんが止めたのだろうけど人の気配はするのに物音がしないのでドアの前から風見さんの名を呼んだが返事は無く、ドアを開けようとドアノブに手を掛けた時、風見さんが浴室のドアを開けて出てきた
出てきた風見さんの袖や足下が濡れている
「あやさん、上山は浴槽内で意識を失っていました」
「え…」
「詳細は追って報告します。警察病院に搬送する手配をしましたのでもうすぐ救急車が到着します。後は俺の方で対応するので救急隊到着前にあやさんはこの場から離れてください」
救急車が来るということは大事になるという事で潜入捜査をしている私がこの場にいるのは色々都合が悪い
風見さんは警視庁公安部というのを知られても構わないけどゼロの潜入捜査官である私の身元がバレてしまうのはマズいのだ
取り急ぎ風見さんに話しておかなければいけない寝室に爆弾が2つあったということと爆発物処理班が2名この客室内にいるという事を伝える
そして私はこの場を後にしようと陣平と研ちゃんのいる部屋へ目を向けると彼らは防爆防護服を着て作業をしていた
防爆防護服を着ると極端に視界が狭くなるせいかこちらから彼らの顔は窺えない
彼らは解体作業に集中しているのだろう、こちらに気がつく様子はなかった
救急車のサイレンが聞こえてくる
47階なので音は小さいけど救急車は下に到着したようだ
早くこの場から離れなければ…
あなたたちなら大丈夫だと思うけど爆弾の解体お願いね
心の中で陣平と研ちゃんに声を掛け部屋から抜け出した