【DC】Con te
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「夕衣さん、ご指名です」
名前を呼ばれSNSでやりとりしていた私は顔を上げた
夕衣とは私の源氏名である
私はキャバクラでキャストとして働いている
夜の仕事が本職という訳ではなく本職は警察官で現在このキャバクラに潜入捜査をしている所謂潜入捜査官である
SNSでやりとりしていたお客さんに席を外す旨を伝え、スマホを自分の宛がわれているロッカーに入れ鍵を掛け、声を掛けられたスタッフに連れられホールに出る
控え室も暗めだがこのホールも光度が押さえられている
足下に気をつけつつスタッフに案内された席には見慣れた2人の男性が待っていた
このお店では通常1人の男性に対して女性キャストが1人付くのが普通であるが、この2人は私以外のキャストを付けることを希望しないので(そういうお客さんも最近では少なくない)対応キャストは私だけである
「研ちゃん、ぺーくんいらっしゃい」
ニコリと微笑み二人に会釈すると2人の間に腰を下ろした
「おぅ、夕衣久しぶり。寂しくなかったか?」
「寂しかったよ?全然2人とも来てくれないんだもん」
「今日は私服の日だったんだね?似合ってるよ」
「ふふっありがとう」
いつものドレスと違ってワンピース姿なので私服の日と気がついてくれる細やかさに人好きのする笑顔を浮かべて返事をすれば研ちゃんが私の顔を覗き込み、ぺーくんはこちらを見てニヤリと笑う
全然タイプの違う2人だけど、気が合うらしくお店にはいつも2人で来てくれる
空いてる2人の間にストンと座り、持っていたクラッチバッグをお尻とソファの間に置く時にライターを取り出し、テーブルに置いた
前回お店に来てくれてから1ヶ月程時間が空いていたけど見た感じ彼らの様子は変わらず、元気な様子だったので心の中でホッとする
テーブルに既にセットされていた水割りセットに手を伸ばし、水割りを作る為にアイスペールから氷を一つずつグラスへ入れつつ研ちゃんとぺーくんにかわるがわる目を向ける
研ちゃんは眉を下げて笑ってるけどぺーくんは光度の押さえられたホールなのにサングラスをかけたまま(この暗さでサングラスってきちんと見えてるか心配なんだけど)私と目が合うとニヤリと口角を持ち上げ、懐からたばこを取り出し1本口に咥えたので水割りを作る手を止めぺーくんのたばこに火を付ける為テーブルに置いたライターを手に取り火を付けながらぺーくんの側にかざすと彼は当たり前のようにその火に煙草を近づける
チチチッと煙草の先端が火で焼ける音がして煙草に赤く火が付く
それを見ていた研ちゃんもつられたのか煙草を取り出したので研ちゃんの側に火をかざすとその火に煙草を近づけて火を付けた
火を付ける時に少し伏せた彼らの顔はとても魅惑的で、過去にはこの仕草を見た周りの女性キャストたちから黄色い声が上がったことがある
あの時は周りの女性キャストたちが色めき立ってるのに本人たちが無自覚で温度差が凄かった…
2人が煙草を吸い始めたのでホール端にいたスタッフにアッシュトレー2個とジェスチャーするとすぐ持ってきた
アッシュトレーを2人の前にひとつづつ置き、水割り作りを再開する
ブランデーを水で薄め上下にゆっくりマドラーを動かしつつ攪拌するとカランカランと涼しげな音がする
均一に混ざったであろう水割りのグラス周りに浮かんだ汗を丁寧におしぼりで拭い、2人の前に置かれていたコースターにそっと置くとそれを見計らったかのようにスタッフが細長いグラスに入れたビールを持ってくる
研ちゃんとぺーくんが席に通された時、私用に注文してくれていたものだ
キャスト用のグラスは見た目以上に入るお酒の容量が少なく、お客さんに飲まされた場合でも酔い潰れにくいようの配慮がなされている(しかしセット数や指名数、お客さんとのお付き合いの関係で杯を重ねるキャストも多いため潰れるキャストもいる)
ビールの炭酸がパチパチ跳ねてるグラスを手に取り、2人を代わる代わる見ると2人も私がセットしたグラスを手に取る
「頂きます、乾杯」
「おぅ、飲め飲め、乾杯」
「乾杯、今日はとことん付き合って貰うからな?」
カツン
控えめに3人でグラスを合わせてビールを一口頂いた
―――
研ちゃんとぺーくんは私とヒロの職場の同期、同じ警察学校でグループを組んでいた仲間である
グループ単位で成績がつく場面が多くグループメンバーによって成績が左右される部分もあるので関わり合いが深くなりやすく警察学校時代のグループメンバーは現場に出た後も部署が違っても交流が続いている場合が多い
このグループ分けは毎年厳正なるくじ引きで決まっており、女子で固まるグループもあれば私のいたグループの様に成績上位で固まるグループもあったし、兄妹で同じグループになることもある
私と同じグループのメンバーは6人だった
そのグループメンバーを私の視点から紹介しましょう
今、この場に来てくれてる2人、研ちゃんは萩原研二、ぺーくんは松田陣平
ぺーくんはここでの呼び方で、普段は陣平と呼んでいた
座学の成績は中の上、実技は爆発物処理がSで2人は甲乙つけがたい位のレベル
捕縛術や護身術等の体技は上位だった
研ちゃんはお調子者でみんなのムードメーカーで彼がいるだけで場の空気が明るくなる人
サラサラのストレートヘアで少し長め、見た目はちょっとチャラそうだけど芯がとてもしっかりした人
グループメンバーの中で一番のフェミニストだったので女性人気が一番あったと思う
陣平はやる気があるのか無いのか分からない時もあり基本飄々とした態度だけど研ちゃんと連むとおふざけが過ぎる事もある人
フワフワの天然パーマでやんちゃな一面を持ってて言葉使いは悪いけどちょっと不器用な優しさを持ってる人
現在は2人とも警視庁警備部機動隊の爆発物処理班に所属しており、爆処コンビor爆処ダブルエースと呼ばれている
3人目はここには来てないけど私は航と呼んでいた伊達航
万年2位と本人は嘆いていたけど、2位ってとても凄いことで座学2位、捕縛術や護身術等の体技上位、爆発物処理はBで非常に優秀な人
同じ年齢なのに落ち着いた人でグループ内では兄貴的立ち位置で私たちをまとめてくれてグループリーダだった
ハーフの彼女を溺愛しており、嫌煙家の彼女の為に禁煙したけど口が寂しいから…といつも爪楊枝を咥えてたりする
研ちゃん情報では最近のお気に入り爪楊枝は先端に薄荷が付いたものらしい
現在は本人の強い希望により警視庁捜査一課強行犯三係に所属し、地域貢献と犯人検挙に邁進している
4人目ヒロは私の半身、双子の片割れで諸伏景光
座学上位、捕縛術や護身術等の体技上位、爆発物処理はAという好成績で銃撃訓練がダントツ1位だった
的の狙ったところに的確に打ち込め、1発打って開いた穴に2発目以降の複数発を通すことが出来る精密射撃を最も得意としており、その技術に講師は目を見張っていたものだった
ストレートの涅色の髪、つり目で千草色の瞳は私と同じで、容姿は男女差があれど似ているとよく言われる
現在は警視庁公安部所属の捜査官で世界的テロ組織に現在潜入捜査中である
5人目はれーくんと呼んでる幼なじみの降谷零
座学1位、捕縛術や護身術等の体技1位、爆発物処理はAで銃撃訓練もヒロの次という成績(ヒロが規格外だった)で警察学校始まって以来の秀抜と教授や講師たちに言わしめた主席だったが本人曰く器用貧乏らしい
自己評価が周りからの評価より低い人である
容姿端麗であり、健康的な褐色の肌に光に透かすと支子色に見える枇杷茶色の髪色、秘色の瞳で日本人離れしている容姿であるがれっきとした日本人であり、グループメンバーの中で日本という国に対する気持ちが一番強い人だった
現在は警察庁警備局警備企画課、通称公安『ゼロ』に所属しており、世界的テロ組織に現在潜入捜査中である
グループメンバー紅一点(自分で言っちゃう)の私は諸伏あや
座学3位、捕縛術や護身術等の体技は女子1位、爆発物処理はBで銃撃訓練は女子1位だった
グループメンバーのお陰もあり、警察学校時代は女子1位をキープしていたけど座学に関して航とれーくんには最後まで敵わなかった
私たちが小学校の頃に引っ越してきた地で知り合ったれーくんとは幼なじみであり、れーくんとヒロは親友同士でいつも2人でコソコソと、私を蚊帳の外に置いて行動していたかと思ったら懐に招き入れて離してくれなかったり…と私は子どもの頃2人に振り回されっぱなしだった…いや現在進行形で振り回されている
れーくんの見た目に惹かれ寄ってくる女性が多く、そういう人に対して彼がけんもほろろな対応をする中、幼なじみである私は特別扱いされているように見えるらしく時折れーくんに好意を抱いている女性たちからやっかまれたり意地悪をされたりした(現在進行形でされることもある)
現在は警察庁警備局警備企画課、通称公安『ゼロ』に所属しており、このキャバクラに潜入捜査をしている
『ゼロ』に配属され、潜入捜査官として潜入することになった時点でれーくんと私は同期たち一切との連絡を絶たねばならず、研ちゃんと陣平、航とはこちらから一切の連絡を取っていなかった
同じ職場ではあるが警視庁ではなく、警察庁の…ましてや『ゼロ』が本当にあるかどうか知らない職員も多く、優秀であったグループ同期たちも薄々は感づいているけどこちらから連絡を絶っているので確認のしようが無いという状態だったろう
連絡を絶った後も同期たちからは時折安否確認のメールやSNS、留守電が入っていて、辛い時には同期たちからのメールやSNSを見たり、留守電に録音されている彼らの声を聞いて元気を貰っていたのは私だけじゃないだろう
聞いたことは無いけど仲間意識の強かったれーくんもそうだったんじゃないかなと思う
こちらからの折り返しの連絡は無いのに既読が付いたり携帯番号やメルアド、SNSのIDが変わらず何年も繋がるというこの状態を理解し何も聞かずにいてくれる…そんな同期たちの気持ちが私たちにはとてもありがたかった
私たちが連絡を絶って半年後、れーくんと同じ組織に潜入することになったヒロも同期たちと連絡を絶ったがそのヒロの方へも同期たちからは時折連絡があると聞いている
本当によく出来た同期たちである
そんな中、『ゼロ』であり潜入中の私のところに研ちゃんと陣平が会い来るようになったのは本当に偶然、2人がプライベート時にたまたま入ったキャバクラで私に似たキャストがいたから面白半分懐かしさ半分で指名したらまさかの本人だった…という話
お互いに初顔合わせの時は凄い顔をしたし、私の頭の中には「ヤバい、バレた」という言葉しか浮かばなかったのはここだけの話
本来ならば知り合いに潜入先がバレたり接触してしまった場合、別の人員と入れ替わりになるが現在『ゼロ』に配属されている女性は私だけであることと研ちゃんと陣平が絶対に他言しないと言ってくれたので上へ報告はしていない
本当は研ちゃんと陣平の話をヒロやれーくんにもしたいけど2人に口止めされているので彼らが時々お店に来てくれていることは話してない
そうした方がいいと提案してくれたのは陣平で、研ちゃんにも同意され最初は頑なに拒んでいた私だったが最終的に2人に押し切られ、彼らの好意に100%甘える形で現在に至っている
―――
この日は、研ちゃんとぺーくんはラストまで延長してくれたのと、私指名のお客さんが誰も来なかったお陰で閉店まで2人と過ごすことが出来た
色々この場では言えないことも多いので3人ともうまくごまかしながら昔話をしてみたり、同期たちの今の状況を話したりした
名前を呼ばれSNSでやりとりしていた私は顔を上げた
夕衣とは私の源氏名である
私はキャバクラでキャストとして働いている
夜の仕事が本職という訳ではなく本職は警察官で現在このキャバクラに潜入捜査をしている所謂潜入捜査官である
SNSでやりとりしていたお客さんに席を外す旨を伝え、スマホを自分の宛がわれているロッカーに入れ鍵を掛け、声を掛けられたスタッフに連れられホールに出る
控え室も暗めだがこのホールも光度が押さえられている
足下に気をつけつつスタッフに案内された席には見慣れた2人の男性が待っていた
このお店では通常1人の男性に対して女性キャストが1人付くのが普通であるが、この2人は私以外のキャストを付けることを希望しないので(そういうお客さんも最近では少なくない)対応キャストは私だけである
「研ちゃん、ぺーくんいらっしゃい」
ニコリと微笑み二人に会釈すると2人の間に腰を下ろした
「おぅ、夕衣久しぶり。寂しくなかったか?」
「寂しかったよ?全然2人とも来てくれないんだもん」
「今日は私服の日だったんだね?似合ってるよ」
「ふふっありがとう」
いつものドレスと違ってワンピース姿なので私服の日と気がついてくれる細やかさに人好きのする笑顔を浮かべて返事をすれば研ちゃんが私の顔を覗き込み、ぺーくんはこちらを見てニヤリと笑う
全然タイプの違う2人だけど、気が合うらしくお店にはいつも2人で来てくれる
空いてる2人の間にストンと座り、持っていたクラッチバッグをお尻とソファの間に置く時にライターを取り出し、テーブルに置いた
前回お店に来てくれてから1ヶ月程時間が空いていたけど見た感じ彼らの様子は変わらず、元気な様子だったので心の中でホッとする
テーブルに既にセットされていた水割りセットに手を伸ばし、水割りを作る為にアイスペールから氷を一つずつグラスへ入れつつ研ちゃんとぺーくんにかわるがわる目を向ける
研ちゃんは眉を下げて笑ってるけどぺーくんは光度の押さえられたホールなのにサングラスをかけたまま(この暗さでサングラスってきちんと見えてるか心配なんだけど)私と目が合うとニヤリと口角を持ち上げ、懐からたばこを取り出し1本口に咥えたので水割りを作る手を止めぺーくんのたばこに火を付ける為テーブルに置いたライターを手に取り火を付けながらぺーくんの側にかざすと彼は当たり前のようにその火に煙草を近づける
チチチッと煙草の先端が火で焼ける音がして煙草に赤く火が付く
それを見ていた研ちゃんもつられたのか煙草を取り出したので研ちゃんの側に火をかざすとその火に煙草を近づけて火を付けた
火を付ける時に少し伏せた彼らの顔はとても魅惑的で、過去にはこの仕草を見た周りの女性キャストたちから黄色い声が上がったことがある
あの時は周りの女性キャストたちが色めき立ってるのに本人たちが無自覚で温度差が凄かった…
2人が煙草を吸い始めたのでホール端にいたスタッフにアッシュトレー2個とジェスチャーするとすぐ持ってきた
アッシュトレーを2人の前にひとつづつ置き、水割り作りを再開する
ブランデーを水で薄め上下にゆっくりマドラーを動かしつつ攪拌するとカランカランと涼しげな音がする
均一に混ざったであろう水割りのグラス周りに浮かんだ汗を丁寧におしぼりで拭い、2人の前に置かれていたコースターにそっと置くとそれを見計らったかのようにスタッフが細長いグラスに入れたビールを持ってくる
研ちゃんとぺーくんが席に通された時、私用に注文してくれていたものだ
キャスト用のグラスは見た目以上に入るお酒の容量が少なく、お客さんに飲まされた場合でも酔い潰れにくいようの配慮がなされている(しかしセット数や指名数、お客さんとのお付き合いの関係で杯を重ねるキャストも多いため潰れるキャストもいる)
ビールの炭酸がパチパチ跳ねてるグラスを手に取り、2人を代わる代わる見ると2人も私がセットしたグラスを手に取る
「頂きます、乾杯」
「おぅ、飲め飲め、乾杯」
「乾杯、今日はとことん付き合って貰うからな?」
カツン
控えめに3人でグラスを合わせてビールを一口頂いた
―――
研ちゃんとぺーくんは私とヒロの職場の同期、同じ警察学校でグループを組んでいた仲間である
グループ単位で成績がつく場面が多くグループメンバーによって成績が左右される部分もあるので関わり合いが深くなりやすく警察学校時代のグループメンバーは現場に出た後も部署が違っても交流が続いている場合が多い
このグループ分けは毎年厳正なるくじ引きで決まっており、女子で固まるグループもあれば私のいたグループの様に成績上位で固まるグループもあったし、兄妹で同じグループになることもある
私と同じグループのメンバーは6人だった
そのグループメンバーを私の視点から紹介しましょう
今、この場に来てくれてる2人、研ちゃんは萩原研二、ぺーくんは松田陣平
ぺーくんはここでの呼び方で、普段は陣平と呼んでいた
座学の成績は中の上、実技は爆発物処理がSで2人は甲乙つけがたい位のレベル
捕縛術や護身術等の体技は上位だった
研ちゃんはお調子者でみんなのムードメーカーで彼がいるだけで場の空気が明るくなる人
サラサラのストレートヘアで少し長め、見た目はちょっとチャラそうだけど芯がとてもしっかりした人
グループメンバーの中で一番のフェミニストだったので女性人気が一番あったと思う
陣平はやる気があるのか無いのか分からない時もあり基本飄々とした態度だけど研ちゃんと連むとおふざけが過ぎる事もある人
フワフワの天然パーマでやんちゃな一面を持ってて言葉使いは悪いけどちょっと不器用な優しさを持ってる人
現在は2人とも警視庁警備部機動隊の爆発物処理班に所属しており、爆処コンビor爆処ダブルエースと呼ばれている
3人目はここには来てないけど私は航と呼んでいた伊達航
万年2位と本人は嘆いていたけど、2位ってとても凄いことで座学2位、捕縛術や護身術等の体技上位、爆発物処理はBで非常に優秀な人
同じ年齢なのに落ち着いた人でグループ内では兄貴的立ち位置で私たちをまとめてくれてグループリーダだった
ハーフの彼女を溺愛しており、嫌煙家の彼女の為に禁煙したけど口が寂しいから…といつも爪楊枝を咥えてたりする
研ちゃん情報では最近のお気に入り爪楊枝は先端に薄荷が付いたものらしい
現在は本人の強い希望により警視庁捜査一課強行犯三係に所属し、地域貢献と犯人検挙に邁進している
4人目ヒロは私の半身、双子の片割れで諸伏景光
座学上位、捕縛術や護身術等の体技上位、爆発物処理はAという好成績で銃撃訓練がダントツ1位だった
的の狙ったところに的確に打ち込め、1発打って開いた穴に2発目以降の複数発を通すことが出来る精密射撃を最も得意としており、その技術に講師は目を見張っていたものだった
ストレートの涅色の髪、つり目で千草色の瞳は私と同じで、容姿は男女差があれど似ているとよく言われる
現在は警視庁公安部所属の捜査官で世界的テロ組織に現在潜入捜査中である
5人目はれーくんと呼んでる幼なじみの降谷零
座学1位、捕縛術や護身術等の体技1位、爆発物処理はAで銃撃訓練もヒロの次という成績(ヒロが規格外だった)で警察学校始まって以来の秀抜と教授や講師たちに言わしめた主席だったが本人曰く器用貧乏らしい
自己評価が周りからの評価より低い人である
容姿端麗であり、健康的な褐色の肌に光に透かすと支子色に見える枇杷茶色の髪色、秘色の瞳で日本人離れしている容姿であるがれっきとした日本人であり、グループメンバーの中で日本という国に対する気持ちが一番強い人だった
現在は警察庁警備局警備企画課、通称公安『ゼロ』に所属しており、世界的テロ組織に現在潜入捜査中である
グループメンバー紅一点(自分で言っちゃう)の私は諸伏あや
座学3位、捕縛術や護身術等の体技は女子1位、爆発物処理はBで銃撃訓練は女子1位だった
グループメンバーのお陰もあり、警察学校時代は女子1位をキープしていたけど座学に関して航とれーくんには最後まで敵わなかった
私たちが小学校の頃に引っ越してきた地で知り合ったれーくんとは幼なじみであり、れーくんとヒロは親友同士でいつも2人でコソコソと、私を蚊帳の外に置いて行動していたかと思ったら懐に招き入れて離してくれなかったり…と私は子どもの頃2人に振り回されっぱなしだった…いや現在進行形で振り回されている
れーくんの見た目に惹かれ寄ってくる女性が多く、そういう人に対して彼がけんもほろろな対応をする中、幼なじみである私は特別扱いされているように見えるらしく時折れーくんに好意を抱いている女性たちからやっかまれたり意地悪をされたりした(現在進行形でされることもある)
現在は警察庁警備局警備企画課、通称公安『ゼロ』に所属しており、このキャバクラに潜入捜査をしている
『ゼロ』に配属され、潜入捜査官として潜入することになった時点でれーくんと私は同期たち一切との連絡を絶たねばならず、研ちゃんと陣平、航とはこちらから一切の連絡を取っていなかった
同じ職場ではあるが警視庁ではなく、警察庁の…ましてや『ゼロ』が本当にあるかどうか知らない職員も多く、優秀であったグループ同期たちも薄々は感づいているけどこちらから連絡を絶っているので確認のしようが無いという状態だったろう
連絡を絶った後も同期たちからは時折安否確認のメールやSNS、留守電が入っていて、辛い時には同期たちからのメールやSNSを見たり、留守電に録音されている彼らの声を聞いて元気を貰っていたのは私だけじゃないだろう
聞いたことは無いけど仲間意識の強かったれーくんもそうだったんじゃないかなと思う
こちらからの折り返しの連絡は無いのに既読が付いたり携帯番号やメルアド、SNSのIDが変わらず何年も繋がるというこの状態を理解し何も聞かずにいてくれる…そんな同期たちの気持ちが私たちにはとてもありがたかった
私たちが連絡を絶って半年後、れーくんと同じ組織に潜入することになったヒロも同期たちと連絡を絶ったがそのヒロの方へも同期たちからは時折連絡があると聞いている
本当によく出来た同期たちである
そんな中、『ゼロ』であり潜入中の私のところに研ちゃんと陣平が会い来るようになったのは本当に偶然、2人がプライベート時にたまたま入ったキャバクラで私に似たキャストがいたから面白半分懐かしさ半分で指名したらまさかの本人だった…という話
お互いに初顔合わせの時は凄い顔をしたし、私の頭の中には「ヤバい、バレた」という言葉しか浮かばなかったのはここだけの話
本来ならば知り合いに潜入先がバレたり接触してしまった場合、別の人員と入れ替わりになるが現在『ゼロ』に配属されている女性は私だけであることと研ちゃんと陣平が絶対に他言しないと言ってくれたので上へ報告はしていない
本当は研ちゃんと陣平の話をヒロやれーくんにもしたいけど2人に口止めされているので彼らが時々お店に来てくれていることは話してない
そうした方がいいと提案してくれたのは陣平で、研ちゃんにも同意され最初は頑なに拒んでいた私だったが最終的に2人に押し切られ、彼らの好意に100%甘える形で現在に至っている
―――
この日は、研ちゃんとぺーくんはラストまで延長してくれたのと、私指名のお客さんが誰も来なかったお陰で閉店まで2人と過ごすことが出来た
色々この場では言えないことも多いので3人ともうまくごまかしながら昔話をしてみたり、同期たちの今の状況を話したりした