ガロ族

絶海の孤島に隠れ住む神話の時代から生きる一族。

彼らには偶数という概念がなく、必ずあらゆる体の部位が奇数となっている。

神話の時代から外との関わりを絶ってきた彼らは、崇拝する幻の獣コズミアの伝承を、意味もなく守り続ける事を一族の使命としている。

一筆書きで構成された壁画文化を持つ。



幻の獣コズミア

絶海の孤島に隠れ住むガロ族の伝承に登場する命の王。

足、目玉、角に牙、体毛1本に至るまで、体を構成する全てのパーツが、奇数であるとされている描写が多々ある。



コズミアの伝承

そのけもの　よぞらのひとみ　かがやかせ
すべてのいのち　つつみこむ

そのけもの　よぞらのひとみ　きらめかせ
すべてのいのち　みちびいた

そのけもの　の　こえは　ときのこえ
すべてのいのち　ねむるこえ

そのけもの　の　こえは　ほしのこえ
すべてのいのち　さめるこえ

うねるくさはら　おうのたてがみ
うみのゆらめき　おうのゆりかご
あふれるくさき　おうのこどもら
おうのつめから　さかながうまれ
おうのきばから　とりがはばたく

おうのいかりは　いなずまに
おうのなげきは　あらしよび
おうはよろこび　にじかかり
おうはよびかけ　じなりよぶ

あがめたたえよ　かのおうを
すべてのいのち　うんだもの

おそれおののけ　かのおうを
すべてのいのち　ころすもの

すべてのいのち　とりこんで
おのみのそとに　はなつもの

いだいなおうを　たたえしわれら
いだいなおうを　まつるもの

いだいなるこずみあ　いだいなおうよ
あらゆるのいのちの　おうたるものよ