ルクイーサ神話


一部地域(場所は伏す)にて語られる童話の記録。
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 昔々、ある所にとっても欲張りな男が居ました。

 そのとっても欲張りな男は、王様がひっくり返ってしまうぐらい欲張りで、大きなお屋敷に沢山の宝物を並べて笑う日々を過ごしていました。

 その男は、沢山の豪華な食事を黄金の皿に並べて、王様が飲むような高級なワインを素敵な銀細工のグラスで飲んで、貴族がうらやむようなシルクのベッドで眠りました。

 ですが、沢山の宝物に囲まれても、とっても欲張りな男は全然足りないと思っていました。

 大きな屋敷には、どれだけ沢山の宝物があっても埋まらない部屋がいくつくかあったために、とっても欲張りな男は「全然足りない!まだ足りない!」と、かわいそうな召使たちをいじめて、もっと沢山の宝物を集めるように無茶なことを言っていました。

 男は欲張りな上にとってもとっても意地悪で、沢山の宝物を持っていて、王様より豪華なご飯を食べていて、貴族がうらやむようなベッドで眠る自分は、王様よりもずっと偉いと思っていました。

 そんなある日、一人の召使は不思議な話をとっても欲張りな男に話しました。

「遠い町にある神殿には、黄金の翼の女神がいるらしい」

 その話を聞いた男は、早速その神殿に出かけていきました。
 神殿につくと、男は女神の像に向かって言いました。

「やいやい女神や、こんな埃の被った神殿にいないで、私の屋敷に来なさい。
 ここよりずっとキラキラしていて、沢山の宝物があって、美味しいご飯も沢山ある。
 ただ古いだけの神殿にいるよりずっとずっといいだろう。
 おい、そこの神官、とっととこの像を私の屋敷に運びなさい」

 男のあんまりな物言いに、神殿に使える人たちはとても怒りました。
 神殿に使える人たちは、こんな男を許しておくべきではないと強く思ったので、黄金の翼の女神に、正しい罰が下るように強く祈りました。

 すると、欲張りな男の身体がどんどん黄金になっていきました。
 男はびっくりして、大変暴れましたが、そんな抵抗も虚しく、すっかり男の全身は黄金に変わってしまいました。

 神殿の人たちは黄金に変わった男を火の中に入れて溶かし、神殿を飾るために使いました。
 神殿が依然より綺麗になったので、神殿の人たちはとっても喜びました。

 そして、男も大好きな宝物になれたので、とっても喜んでいる事でしょう。
 やれ、めでたいかな、めでたいかな。


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