ルクイーサ神話
精神ワプィラル、心トルトハトル、知能シシキユウは、常に自らの命を共にした。
どこへ行くも、何をするも共に共有し、離れることは一度としてなかった。
3つはそろって共に、傍にいることが何より最善の事であり、互いが離れることは己の身と魂を切り裂かれることだと思っていたのだ。
しかし、自らの考えと行いが、必ずしも最善ではないと、幽閉された時、空間、柱を見て、3つは初めて思い知った。
3つはそれぞれに恐れた。
もしも我が親たちのような未来が我々に待ち受けていたのなら、もしも、長い間互い互いに別たれたのなら、世界の破滅よりもずっと、それらは恐ろしいもののように3つは感じた。
3つは慎重に言葉と議論を重ねた。
そして、等々この問題は自分たちでは解決できないと、万能ミアの元へと赴いた。
万能ミアの元へ赴いたワプィラルは言った。
我らは3つ、共にあり続けることが最善と信じていました。
しかし、我が親たちの行いを見、それが絶対ではないと思うようになりました。
心トルトハトルは言った。
我らは恐ろしくて仕方がありません。
我らが争いあう未来があると思うと、今にもこの身が引き裂かれそうになってしまう。
知能シシキユウは言った。
我らが争い戦うとなれば、誰が精神の強さを証明できましょう。
誰が心の暖かさを証明できましょう。
誰が知能の冷静さを証明できましょう。
そして、続けて3つは言った。
おお偉大なるものよ、万能よ。
どうか我らの恐れる者を消し給え。
我らが恐れし結末を、何卒何卒、消し給え。
3つの切なる願いを聞いた万能ミアは強く想いを揺さぶられ、この3つが、永遠に争わないように祈った。
すると、忽ちの内に精神も、心も、知能も、柔い光の塊となって、その瞬間に生まれた特別な3つの空間へと収まった。
そして3つは微睡みの内に空間の中に揺れ、3つの願いは叶えられた。
しかし、時々3つは示し合わせたように魂だけが空間の外へと漏れだして、揃って何処かの星に遊びに行く。
だから、この3つがずっと眠ったままでも、私たちは心を持ち、精神を支えに、知能を知って生きていけるのだ。
