ルクイーサ神話


 長く生きたペウル、リハ、イダドゥは、時として、意見の違いのために争う事が起きた。

 それでも、3つらは生まれた時から共にあり続けたので、その争いが長く続きすぎることは無かった。

 しかしある時、ミアの命の波動を受けて誕生した、宇宙を流離う妖星達、流星の群れの1つ、ルデタが3つのいる場所に流れ着き、この中の3つで、誰が一番強いのかと言う質問をした。

 空間ペウルは言った。
 空間そのものである自分に、我が母ミア以外は敵うものはいない。

 時間リハは告げた。
 あらゆる時を統べる己に、万能ミア以外は手を出せない。

 柱イダドゥは告げた。
 常日頃からこの世を支え続けているは誰なのかは、知らないはずもない。
 そんな自分は、2つよりも強いはずだ。

 見事に意見の食い違った3つは、己の主張を曲げずに、とうとう自らの力を証明するために争いを初めた。

 常に眠ること無く3つは争い、多くの星と、それよりも多くの命が巻き添えを食らって消えていった。

 万能ミアはこのことに強い怒りを感じた。

 そして、この3つが争う事がないように、それぞれが別になることを強く祈った。

 ミアが祈ってすぐに、ペウル、リハ、イダドゥは、不思議な輝きに満ちた鎖に囚われた。

 そして、鎖の光に導かれ、大きな輪になった、終わりのない、筒のような世界の中に囚われた。

 3つは囚われてすぐに、自らの行いと考えを恥じたが、多くの星と命が3つのせいで消えた事に、万能ミアの怒りは収まらなかった。
 常に共に過ごしていた3つは、一億年の幽閉を命じられ、そして、もう二度と、共に過ごすことを禁じられるという、最も重い罰を受けたのだ。

 だから、時間も、空間も、そして世界を支える柱も、知るとこはできても、全て目に見えないものになったのだ。

 そして、おしゃべりなルデタが二度と余計な争いの種をまかないために、ルデタは言葉を奪われ、喋ることが出来なくなってしまったのだ。
 そのせいでルデタは、二度と仲間とは会えずに、また誰とも分かち合えず、一人寂しく宇宙を漂うことを宿命づけられたのだ。


11/16ページ
スキ?