ルクイーサ神話


 ツハパとジシデイカの子供たちの中に、特別美しい、フエンチェがいた。

 フエンチェはのんびりと山に登っては、ぼんやりと水浴びをするのが大好きだった。

 ある日、星に流星がやってきた日、流星の群れから逸れた若い星アズタが、弱りきってフエンチェがいつも水浴びする場所で倒れ込んでいた。

 それを見つけた心優しいフエンチェは、甲斐甲斐しくアズタを世話した。

 アズタはフエンチェの行いに心を打たれ、愛を伝えるようになった。

 フエンチェはアズタの愛に応えた。そして、2人は無数の子を産んだ。

 フエンチェとアズタは命尽きるその時まで、交り、子を産み続けた。

 2人の無数の子供が、これまた無数に子を産むので、今日では虫というものは、世界で最も沢山いるのだ。


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