ルクイーサ神話


 ユユミウは土色の大地をみて、大きなため息をついた。

 水辺に生命があふれているのに、大地には全く生命が現れなかったからだ。

 ユユミウはなんとなく、これは良くないぞ、と思った。

 こんな状況は、自分の生みの親が願った、命あふれる宇宙にほど遠い、とも思った。

 でも、この星にユユミウと共に降り注いだ命の欠片は、全部海の生き物の礎になってしまったし、大気のオルゾナが星に幕を張ってしまったせいで、小さな小さな命の欠片は、新たに星に降り注ぐことが出来ないのだ。

 頭を悩ませるユユミウをみたエーバーは、ビヴルーグムとの逢瀬に宿した2つの卵を、ビヴルーグムと連れ立って、小高い山の頂点に産み落とした。

 その卵から生まれたのは、1つは溢れる母性、美しい女、緑萌えるツハパ、1つは雄々しき父性、逞しい男、駆け巡るジシデイカと名付けられた。

 生まれながらに恋に落ちた2つは、一月も交り合い、一万の子を産んだ。

 そうして大地に森ができ、森には命があふれた。命の群生地はこうして作られた。

 ツハパとジシデイカの中で、初めて性別が生まれ、あらゆる命はやがて性別を持つようになった。

 この結果にユユミウはとても満足して、この2つの愛に永遠あれと願い、2つの子供達に永遠あれと願った。

 だから、いまだにどんな動物も、あらゆる植物との縁を切ることが、出来ないでいるのだ。


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