ルクイーサ神話
海の王エーバーは、ビヴルーグムが大嫌いだった。
美しいエーバーの使命は、海を守り、そして星を冷やすことだ。
なのに、ビヴルーグムとか言うよくわからんヤツは、あの青空を我が物顔で飛び回り、せっかく冷やした海を片っ端から沸騰させ、空へ巻き上げてしまう。
おまけに、ビヴルーグムはエーバーに出会うと、頭ごと沸いたような顔して、やれ己の子を産んでくれと、全くうるさい。
こんなことが長く続いたものだから、エーバーはとうとう、いつもの様に求婚しに来たビヴルーグムを、殺すことを決めた。
ビヴルーグムからすればまったく冗談じゃない、でも愛しく思うものに手を出したくない。
そんなんだから、一方的な殺し合いは3日も続き、とうとう呆れたユユミウが仲を取り持った。
その結果、エーバーは北の果てと南の果ての領域を手に入れ、そこをエーバーの冷気に包まれた氷の王国にした。
ビヴルーグムは、許された時以外は、その領域に立ち入ることを禁止された。
それでもビヴルーグムはエーバーの事を深く深く愛していたので、とうとうエーバーもビヴルーグムを受け入れ、後に大地のルフルエナと海流のギルレガー、そして大気のオルゾナをもうけた。
