ルクイーサ神話
流れる流星となった、特別な命のユユミウ、そのうちの1つが降り立った星は、何処までも赤い、熱い溶岩と、うだるような熱を持った雨、そして蒸気に支配された星だった。
一切の水もなく、一切の熱もない場所でも、全ての光なく、また全ての闇がない場所でも平気だったユユミウだが、こんなに熱くては、己の使命が全うできないと思った。
また、ユユミウ自身も、こんなに熱いのはいただけないと思ったので、冷気と海の王様エーバーを作った。
身の絞まる冷気を放つエーバーは、ユユミウの予想通り、配下の冷気たちと共に、星中の熱という熱を下げ、どんどん星をひやしていった。
だが、些か冷やしすぎてしまったようで、星は雪と氷の世界へと変わり果ててしまった。
ユユミウは寒いばかりでは命は長く生きられないと思ったので、今度は熱と大空の王様ビヴルーグムを作った。
ビヴルーグムは、雪と氷をどんどんと冷やしていき、冷え切った星は徐々に熱を取り戻していった。
熱を操るビヴルーグムのお陰で、星はちょうどよい感じになり、ユユミウと共に降り立った命の欠片達は、次々と星を彩る生命を生み出した。
こうして、エーバーの愛した海は、数多の命に包まれた。
海の生き物たちは、皆めいめいに子を産み、沢山命を増やしていった。
宇宙から落ちた命の欠片の子孫たちがいるから、今では最も、海に命が満ちているのだ。
ともあれ、こうして地球が生まれたのだ。
