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ルクイーサ神話


 昔々、闇が支配する世界には、沢山の小さな命の欠片が散らばっていた。

 ある時、その欠片が沢山ぶつかりあって、一つの大きな命になった。

 大きな命は、最初、自分が何なのか分からなかった。


 しかしある時、大きな命は誰もいないことに、体に大きな穴が空いたように感じた。

 大きな命は、この穴を埋めるものが己のもとにやって来ればいいと願った。

 やがて、大きな命は2つの卵を産んだ。



 大きな命からこぼれ落ちた者たちはそれぞれを、空間ペウル、時間リハと名乗った。

 空間ペウルは大きな命から受け継いだ翼で羽ばたき、大きな命のための空間を作った。

 時間リハは大きな命から受け継いだ四つ足を踏み鳴らし、ようやくその時、時が動き始めた。



 2つは自らの親を万能ミアとよんだ。

 2つの行いにより、宇宙が生まれて、銀河が現れ、星が産声をあげた。



 ミアは子供たちの成したことを見て、もっと世界が広ければいいと願った。

 そしてミアは再び卵を産んだ。

 そのものは広がる世界を裏側から支える、柱となるイダドゥと名付けられた。

 ペウルとリハとイダドゥは、常に共に過ごして、ミアの様に子を産みたいと願った。

 ペウルとリハと交ぐわいイダドゥは3つの卵を産んだ。



 それぞれは精神の力ワプィラル 心豊かなトルトハトル 知能高いシシキユウ と名付けられた。



 ワプィラル トルトハトル シシキユウは己の親たちに大いなる3つ、心、知恵、精神を授けた。
 3つを授かったミアは、この宇宙がもっと、欠片ばかりではない、命の塊で溢れればいいと願った。



 ある日、ミアは精神ワプィラル、心トルトハトル、知能シシキユウを呼び寄せてこう告げた。

[私はこれから、どんな場所でも生き残れる特別な生命をいくつも産みます。お前たちは、その生命に、私達にしたように、特別な3つを授けなさい。]

 そして宣言通り、ミアは千の卵を生み、千の卵は祝福を受け、そして生まれた特別な命、溢れる生命の光ユユミウ達は、ミアから自由に3つの命を作れる力をもらい、流星となって宇宙に散り散りに飛んでいった。


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