狂犬と堕天使
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マジマゴロウの症状•治療内容入力は終わったが…記録のタイトルがどうしても付けられず…保存ができないでいた。
仮に「暴れ回っていた」と入力していると、カルテ内容を読んだ師長から「何で暴れ回ったかが入力無いよ?」と、突っ込みが入った。書けるわけがない、マジマゴロウが暴れた理由が私のためだなんて…。
とりあえず、仮題名です。と、逃げたものの…。苦虫を噛んだ状態でヅッカさんへ報告•相談する事にした。
「書いちゃえばいいじゃない!」
「嫌ですよ…。相手はヤクザですよ?」
「本人がヤクザって言ったの?」
「いえ、それは言ってませんけど…」
言ってないけど、明らかにヤクザだしマジマゴロウ対応する度に893手当も出てるよ!
「じゃあ、いいじゃない!」
よく無い!と、言い合っているとマジマゴロウがナースコールを鳴らしてるから旭さん来てください!と、呼ばれてしまった。
渋々立ち上がって部屋から出ようとすると、ヅッカさんが「愛されてる証拠よ!」と、笑いながら大きな声が聞こえて来た。
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「旭ちゃん、ご飯やご飯!」
「そうですねー、今日はお魚ですねー」
「アーンして貰いたいんや!」
マジマゴロウは肋骨どころか、利き腕も骨折しており。食事介助必要な状態だった。
「お食事のお手伝いは、西田さんにお願いをしていたと思うんですけど…」
「西田なら用があるから帰ったでー!」
マジマゴロウはニッコニコである。絶対分かっててやってんだろ?っと思いつつ、溜め息を吐くのを我慢して、マジマゴロウの食事介助を行う事にした。
食事をほぼ終えて、食後の薬を飲み終わったのを見届けて配膳を下げようとした時にマジマゴロウに質問された。
「俺はあとどれぐらいで退院できるんや?」
「経過にもよると思うので、私からは何とも言えないですけど…。先生に聞いておきますね」
と、言って離れた。背中越しにマジマゴロウは、よろしくやでー!と満足そうに言っているのが聞こえた。
マジマゴロウは、早く退院したいのかもしれない…。
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「記録のタイトル見たわよ」
ヅッカさんが後ろから声をかけて来た。
「旭さんは、素直じゃないのね。ツンデレっていうのかしら?」
「ツンは自覚してますが、デレた事はないですねー。仕事なので」
「ふーん。真島さんが可哀想に思えてきちゃったわ私」
「私は仕事しにココに来てるんですよー」
「そりゃあ、私もそうよ?」
「じゃあ、記録のタイトルはあれでいいじゃないですか。マジマゴロウが電子カルテを覗くわけでもないんですから」
「…そうね」
じゃ、申し送りし合って持ち場に戻りましょ!
と、ヅッカさんが言ってくれてホッとしたのは内緒だ。
記録タイトル「本人曰く、守るべきことがあって暴れた」