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ゆうひちゃんとご飯を頻繁に行くようになって、次はどーするかのー?と、考えていると。
親父、真島組の飲み会に旭さんも誘うのはどうでっか?と、南からの提案に乗る事にした。
ゆうひちゃんからは、大丈夫です。楽しみにしてますー。と返信が来たので、日にちと時間を指定して韓来を予約するように伝えた。
当日─
待ち合わせ時間前に韓来へ行くと店が閉まっていた。
どゆことや?!と、南へ聞くと。南の下のモンが日にちを間違えて予約をしたいた事が分かり、急いで貸切出来る店を探すように言うたら…よりによってキャバクラやった。
ゆうひちゃん、キャバクラやったら来なさそーやなー。…まあ、一次会はキャバクラで、二次会は2人で抜けてBARでも誘うか。と、安易に考えていたが。キャバ嬢達に囲まれてしまい、ゆうひを迎えに行く事が出来そうにない。
はぁー… しゃーない。貸切にしてもろた以上。店にも、キャバ嬢達を邪険にできんし…。
渋々西田へ迎えに行って貰う事にした。
西田へは、ゆうひちゃんは奥の席へ案内する事。お金の心配はしないように伝える事。酔っ払った組員がゆうひちゃんに絡まないようにする事。もし…キャバクラへ入る事を拒否した場合は、タクシー乗り場まで送って行く事を念を押して伝えた。
西田から無事にゆうひが到着したと聞いて、ゆうひが座ってる位置を確認すると。見慣れない雰囲気で不安げにキョロキョロしている姿が見えた。
早くゆうひちゃんの側に行ってやりたい。
真島は、ゆうひの姿を見てからは上の空でキャバ嬢と会話していた。
──────────
暫くして、西田が血相をかいて「親父ぃい!!旭さんが居ません!!」と、報告にやって来た。
「はぁ?!お前、一緒に呑んでたんとちゃうんか?」
「いや、一緒に呑んでたんですけど。トイレからなかなか戻って来ないから、さっきウララちゃんに頼んでトイレ見に行ってもらったら誰もいないって言われて、店内全部探したんですけど…居ないんです!」と、西田の情けない声を聞く前に自分の携帯を取り出してゆうひへ電話をかけるが繋がらない。
「クソッ!」
勢いよく立ち上がり、キャバ嬢達が一斉に避けて行く。
外へ出ようと歩き始めるとボーイが近づいて来て、髪の長い女性でしたら帰られましたよ。と、声をかけて来た。
「なんやて?」
「あまり顔色良くなかったんで、飲み過ぎたのかな?って、思ったんですけど…生ビール一杯だけ飲みました。って言って、一万円置いて帰られましたよ」
「…そうか」
「あ、じゃあ。旭さん無事なんですね!」
良かったー!と、安堵する西田の頭を殴った。
「良くないわ!」
「イテテテ」
真島は溜息を吐いて。「お前ら!今日はもう終いや!」真島の一言で飲み会はお開きとなった。
真島はキャバクラから駅周辺をぐるっと見て回るが、ゆうひちゃんの姿は見つからなかった。駅からタクシーに乗り、自宅へ戻る最中も、ゆうひに電話やメッセージを送り続けたが真島の携帯に返事が返って来る事は無かった。
翌日─
昼前にもう一度メッセージだけ送ってみることにした。
無事に帰れてるんやったらええんやけど…。
「何かあったんか?」と、送信して。携帯を閉じて幹部会へと向かった。
幹部会終了後に携帯を開くと、ゆうひからのメッセージが届いていた。
ゆうひ:ご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
ゆうひ:ビールを呑むペースが早かったみたいで、悪酔いしてしまい。誰にも声かけられず帰って来てしまいました
ゆうひ:今、やっとメッセージ打てるぐらいになりました。またこれから休みます。おやすみなさい。
彼女から無事に帰れて今も休んでいると、返信内容を読んで安堵する。
やっぱり、ゆうひちゃんを一人にさせたんわまずかったな…。
目を閉じて、フッと息を吐いてから返信を打った。
一緒におれなくてすまんな:真島吾朗
体調良くなったら、またメシ行こな:真島吾朗
ゆうひちゃんは、寝る言うてたから、今日は返事来ないんやろーなー。また今度ちゃんと埋め合わせせなな。
真島はそう思っていた。