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水滴が流れる夜は

水は液体。私は君に期待。君は気体。
この町外れのネオンで君を待っている。君をずっと待っていても来ない。いや来れない。
氷コーヒーが溶けてる間待っているのに……
窓に写る私。そこに昨日までは君が写っていたのにいない。花が咲いて私は最低。あんなこと言わなかったらと後悔しても……
店前にタクシーがやって来た。私は気分を変えるためにタクシーに乗ろうとした。
運転手は混乱していた。どうしたのか聞いた。「さっきまで乗っていた若い男性がいないんです」後ろの座席は濡れていた。そこに花束と手紙が置いてあった。私は手に取った。そこに書いてあったのは私宛の手紙だった。送り主は君な名前だった。馬鹿だね。馬鹿だね。こんな最低な私にプレゼントなんて、君は液体になって来たんだね。昨日あんなに言い合いしたのに気にしてたんだ。でももう氷コーヒーの氷は溶けていた。
氷は固体。 私は個体。君は来ない。
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