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(連載中)二人の天才と漆黒の失楽園


エデン組の収録で今日にじさんじの事務所に来たのに……

「誰か出してくださーーーーーーーーーーい!」

牢屋の中から助けを求めるため叫んでいた。え? 私が何か悪いことしました!?

いつも得しか積んでないこの私がですよ。めちゃくちゃ謙虚でかわいいマッドサイエンティストがこんなことになるなんて。酷いですねぇーー。もーーえにからの誹謗中傷フォームに報告しますよ。

しかもこの牢屋一面コンクリートで窓もなく、鉄格子から見える廊下も誰も人の気配がないんですね。

このままだと私一生ここにいることになってしまいます。さらにまめねこもいないので探索も出来ないんですね。あるのは白衣とネクタイピンとメガネ。あとなぜか白衣の胸ポケットに入っている無色透明のビー玉だけ。どうせビー玉はまめねこが入れっぱなしにしたんでしょう。あの子よく私のポケットに物入れますから。

ぐーー。お腹の音も響き渡ってしまいました。そういえば今日お昼ご飯食べてなかったですね。あーー食べてくれば良かったな。あーーもーー誰か早く助けに来て。


──時を遡って数分前──


今日は収録のためエデンから日本に転送してえにからの事務所に来ましたがどうやら私が一番早いみたいですねぇーー。

ここで優雅に皆さんを待ちますか。つんつんと胸ポケットの中にいるまめねこが針を刺してきた。

「なにか見つけたんですか」

まめねこはひょいっとポケットを飛び出してトコトコと行った先は水晶玉が置いてある机だった。

ずっと気になってはいたんですがなんであんなところに水晶玉なんて置いているんですかね。

まめねこはいつのまにか占い師のような

格好になっておりサッカーボールほど大きな水晶玉の目の前であの子は私を占いたいのか水晶玉にパワーを送るような動作をしていた。

「おお。私の未来でも占ってくれるんですか?どれどれお手並み拝見しましょうか」

まめねこが頑張って占おうとしているのを水晶越しに見ていると突然白い光に包まれた。

そして気がつくとえにからのオフィスではなくなぜか牢屋にいたんですね。もうなんでこんなことになってしまうんでしょう。

カッカッカッ。こちらに向かって来ている足音がしてきた。

助けに来てくれたんですね。私は嬉しくなっておーーいと叫ぶ。良かったこれで牢屋から脱出出来ると安心した。

そこにやって来たのはボディーガードの『レイン・パターン』教授の『オリバー・エバンス』パイロットの『アクシア・クローネ』警察官の『ローレン・イロアス』の四人の姿だった。

彼らはにじさんじの同期ユニットエデン組である。ちなみに私もそのうちの一人だ。

つまり四人が来てくれたってことはようやくここから出られると思った。

「おーーーーいみんなーーーー助けに来てくれ」

私が言い終わる前に四人は冷たい眼差しで銃口を私に向けていた。

突然のことに血の気が引いた。

なぜ私は銃口を向けられているのか身に覚えがないのだ。

しかもエデン組とは仲良くやっていってる。私は緊張と恐怖で震えた体をなんとか保ちながら言った。

「どうしたんですか皆さん」

「すっとぼけるとは。レオスくんは知っているくせに」

「いや、私なにもしてないですよオリバーくん」

「いつも博士は嘘ばっかついてるよね」

「アクシアくん、いつも私ホントのことしか言ってないのにーー」

「命拾いすんなって。まさか日和ってんのかレオス・ヴィンセント。今捕まってどんな気持ちいいいいいいい?」

「おいローレン!!日和ってねーーよ!!無実無根のマッドサイエンティストだぞ!!」

「もうなにしても遅いぞ」

「レインくんお願いだから信じてくださいよーー」

「とりあえず手錠かけて移動するか。そこで白状してくれればいいからな」

ローレンがそう言って牢屋の鍵を開け私を出し私は人生で初めて手錠をかけられた。

この数分で何が起こっているんだ。でもこのままだと私やばいですよね……どうしましょう。

すると遠くから爆発音が聞こえてきた。

「手を上げろ!!お前たちがLEILAレイラだな」

銃音が鳴り響く。今の状況も意味がわからないのになんですかこれ!?

「なんでこの場所がバレてんだ!?」

「ローレン・イロアス、ぬかったな」

ええ?ええ?なにがどうなってるのーーもーー誰か説明してーーーー。

そのとき腹になにかが貫いた。そのあと腹から血が溢れ出した。

そのあと何発も何発も通過した。

この傷だとさすがにこの細胞でも回復は出来ませんですね。

ああ……私ここで死ぬんだ……誤解も解いておきたかった……時間を戻せたらいいのに……でも時間は残酷だ。

私の目の前が輝き出しそして気を失った。



続く
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