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四百円のプルーフ

四百円のプルーフ



「岡部チューして」

何を突然言うのだ。まだ金曜の夕方だぞ。
「なっ何を言っているクリスティーナ。突然そんなこと言い出して」

俺はなんとか避けようとはしているものの腕を紅莉栖に捕まって逃げられないのだ。そもそもクリスティーナ、チューと言うものはもう少し段階を踏んでからではないのか? まああのときは仕方なかったし……そもそもここ街中だぞ!? 正気なのか!?

「岡部は私のこと嫌いなの?」

「どちらかと言えば好きだな……ああのその」

「ならいいじゃない早くチューして」

くぁwせdrftgyふじこlp。待ってくれ今日の紅莉栖おかしい。こんなに積極的だとおっ俺もどう牧瀬紅莉栖に接すればいいのかわからない。俺はそんなに女性経験もないのにこの場合どうしてあげるのが正解なのか!?

「きょ今日はっすっごく積極的だななああクリスティーナ。なにかいいことでもあったのか」

すっと下を向いて静かになってしまった。なにか地雷を踏んでしまったのか。どっどうすればいいんだ。あーー誰か恋愛講師でも今すぐに連れて来て欲しい。すると紅莉栖はプクッとほっぺを膨らました。

「なによ今更。私見たんだから、岡部クリスマスの日知らない女性と一緒に歩いていたの。しかもラボメンじゃない女性とさ二人きりでさ。ニコニコしてるしどうせあの子の方が好きなんでしょ!?」

もしかして……俺は即座にクリスマスの日の話をした。

「クリスティーナ。落ち着いて俺の話を聞いて欲しい。あの日ラボメンのプレゼントを買いに行ったとき通りすがりの女性から道を聞かれてそれで案内していただけだ」

「ふーーん。ナンパしてたんだ」

「違うぞクリスティーナ」

「そんな嘘通じると思う?」

ぬぬぬ……完全に拗ねてやがるではないか。
「まぁいいわ。どうせ私のことなんかお遊びだったのね」

「それは違う。本当に好きだ」

「じゃーー証拠としてキスしてよ」

くっどうやら話を聞く気は全くないらしい。仕方ないここは実力行使するしかない。

「そこまで言うのなら助手ちゃんと記録に残るようにチューしてやろう」

絶対黒歴史になるがこういう誤解を産んでしまった俺が悪い。だから俺は覚悟を決めゲームセンターに行った。

「ちょっと岡部もしかして……」

「そうだチュープリでも撮ればずっと残るぞ」

俺はそのままプリクラのある方向へと向かって行ったのだった。その後無事チュープリが撮れそのチュープリがダルにバレて散々ネタにされてしまうのだった。


~完~
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