別れと出会い
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「井川!分析終わった?」
「はい!終わってます昨日の17:30のメールに添付してます!」
横の席の二宮さんは怖い顔したままpcを確認し始める。
「スライドの順番が違う。
背景と経緯は参考でいい。
最後に回せ」
「はい」
忘れないようにメモをとる。
「それからここの数字の根拠は?」
「計画値と販売実績の差分です」
「わかりにくい。他の表示方法にして」
「はい…」
まただ。
プロジェクトが始まって1週間、作り込んだ資料を細かく指摘されては作り直し、を毎日繰り返している。
「ここは?何が言いたいのこれ」
「新販売方針を採用した際のとりうるリスクです」
「で?誰に何を判断してほしいの?」
「それは…」
「…甘い。ちゃんと考えとけ」
チッと舌打ちされてマウスから手を離した。
これまで、仕事に打ち込んでがんばってきたつもりなのになぁ…
否定された感が強くて、落ち込む。
それも毎日。
…でも、そんなこと言って負けていられない。
気持ちを切り替えようと、コーヒーを買いに休憩ルームに向かう。
自販機でコーヒーを買っていると、
櫻井課長が来た。
「お、井川お疲れ」
「お疲れ様です」
「どう?プロジェクト。あんまり顔出せてなくてごめんな」
「いえ…大変ですけど、大変です」
課長はなんだそれ、と言いながら自販機から飲み物を取り出す。
「引き継ぎ資料ありがとう。チーム全員、助かってるよ」
「それはよかったです」
「よくできた資料のおかげで新しい販売企画もうまくいきそうだよ」
「そうなんですね…」
ふと、戻りたいなぁと思ってしまった。
櫻井課長はいつも厳しいけど優しくて、
誰かさんとは大違いで気遣いもとてもできる。
今だって新しい環境で不安な私に声をかけてくれている。
「…また飲みに付き合ってください」
「ああ。いつでも付き合うよ。がんばれ」
優しいなぁ…
染みる。
櫻井課長と別れ、デスクに戻る。
はぁ、とため息をつくと二宮さんに遅いと舌打ちされた。
なんでこんなに厳しいのかな
教育?それとも個人的な恨み?
結果を出すためには、二宮さんというプレッシャーを超えなきゃ
まだまだがんばれる、ここで挫けてなんていられない。
私が信用できるのは仕事だけなんだから
「はい!終わってます昨日の17:30のメールに添付してます!」
横の席の二宮さんは怖い顔したままpcを確認し始める。
「スライドの順番が違う。
背景と経緯は参考でいい。
最後に回せ」
「はい」
忘れないようにメモをとる。
「それからここの数字の根拠は?」
「計画値と販売実績の差分です」
「わかりにくい。他の表示方法にして」
「はい…」
まただ。
プロジェクトが始まって1週間、作り込んだ資料を細かく指摘されては作り直し、を毎日繰り返している。
「ここは?何が言いたいのこれ」
「新販売方針を採用した際のとりうるリスクです」
「で?誰に何を判断してほしいの?」
「それは…」
「…甘い。ちゃんと考えとけ」
チッと舌打ちされてマウスから手を離した。
これまで、仕事に打ち込んでがんばってきたつもりなのになぁ…
否定された感が強くて、落ち込む。
それも毎日。
…でも、そんなこと言って負けていられない。
気持ちを切り替えようと、コーヒーを買いに休憩ルームに向かう。
自販機でコーヒーを買っていると、
櫻井課長が来た。
「お、井川お疲れ」
「お疲れ様です」
「どう?プロジェクト。あんまり顔出せてなくてごめんな」
「いえ…大変ですけど、大変です」
課長はなんだそれ、と言いながら自販機から飲み物を取り出す。
「引き継ぎ資料ありがとう。チーム全員、助かってるよ」
「それはよかったです」
「よくできた資料のおかげで新しい販売企画もうまくいきそうだよ」
「そうなんですね…」
ふと、戻りたいなぁと思ってしまった。
櫻井課長はいつも厳しいけど優しくて、
誰かさんとは大違いで気遣いもとてもできる。
今だって新しい環境で不安な私に声をかけてくれている。
「…また飲みに付き合ってください」
「ああ。いつでも付き合うよ。がんばれ」
優しいなぁ…
染みる。
櫻井課長と別れ、デスクに戻る。
はぁ、とため息をつくと二宮さんに遅いと舌打ちされた。
なんでこんなに厳しいのかな
教育?それとも個人的な恨み?
結果を出すためには、二宮さんというプレッシャーを超えなきゃ
まだまだがんばれる、ここで挫けてなんていられない。
私が信用できるのは仕事だけなんだから