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家に帰ってからずっと松潤のことが頭から離れなかった
祐がいなくなって、ずっとそばで支えてくれたこと
落ち込んだときはすぐに気付いて駆け付けてくれたこと
何度も好きだって伝えてくれたこと
そのすべてを考えると、松潤がこの先ずっと隣にいてくれてもなんの違和感もない
祐だって松潤ならきっと喜ぶよね
松潤の優しさに、甘えてもいいよね
そういえば、あの日も松潤に甘えたっけ
祐が亡くなって、お葬式も終わって1週間近く経った頃
少しずつ会社に行けるようにがんばろうって
祐が亡くなって初めて出社した日
その1週間であまりごはんを食べれてなくって、睡眠も十分に取れていなかったせいで
出社途中の、会社まであと徒歩30秒くらいのところでめまいが止まらなくなって
そのまま座り込んでしまった
通りすがりの男の人がすぐに駆け寄ってくれて助けてくれた
「…おいっ、しっかり!…がわ!…い…」
その男性に、不思議と名前を呼ばれた気がしたけど
私の意識はそこで途絶えた
目が覚めると、病院にいて
すぐそばに松潤がいた
「…おはよ」
松潤はいつもの笑顔だった
「あれ?わたし…あれ?病院?」
腕には点滴が取り付けられていて
めまいのせいか頭がガンガンする
「…いったー」
「大丈夫?名前倒れたんだよ」
「そうなの?確か出勤中だったんだけど…」
「会社まであとちょっとのところで倒れた」
「そっか…あれ?いま何時?」
「12:30すぎかな」
「うそ?!松潤、会社は?」
「あぁ…今日午前中休みだから大丈夫」
「ほんと?でもそろそろ戻らなきゃだね」
「午後から外出って言ってあるからもう少し平気だよ」
松潤は少しだけ微笑んだ
「それならいいんだけど…あ、そうだ、私が倒れたとき誰かがすぐ助けてくれたみたいなんだけど誰か知ってる?」
「ああ、なんか名乗らなかったみたい」
「そうなの?お礼できないのか…」
確か、あのとき井川って呼ばれた気がしたんだけどな…
不思議に思って考えを巡らせている間、松潤は静かだった
そして椅子に座って前のめりになってる姿勢を起こし、
背もたれに体を預けるように座り直した
「…心配した」
松潤の優しさを乗せた低い声が、私の胸に届いた
「…ごめんなさい」
「名前さ、祐がいなくなって辛いのはわかるよ。でも、無理すんなよ」
「…うん」
「辛いときはさ、いつでも言ってよ。すぐ飛んでくるし、頼ってよ」
「うん、ありがとう」
自然と涙が出てきた
この1週間、散々泣いたはずなのに
まだ涙が残ってた
「…祐の代わりにはなれないけどさ」
ふと、松潤が呟いた
「俺がいるから」
松潤の優しく微笑んだ笑顔が、暗闇に光を射してくれるようだった
「…うん、その肩を借りる日がきたらお言葉に甘えるね」
私も精一杯の笑顔で返した
そして松潤もいつもの笑顔で返してくれた
一連の出来事を思い出して、確信した
そうだ、ずっと松潤はそばにいてくれた
時には仕事や時間を犠牲にして、私に向き合ってくれた
そんな松潤を断ることなんてできないよ
たくさん困らせてきた
たくさん助けてくれた
今度は私が松潤の気持ちに応える番だよね
4年も待たせたんだもん
私が空白期間を作ってしまった
二宮さんには もっと早く出会えればよかった
もっと早く出会っていれば
違う選択をしていたかもしれない
二宮さんのことを考え出すと止まらない
だめ、今は松潤に向き合わなきゃ
松潤に今日のお礼のラインをして
また会う日を作ってほしいってお願いすると
明日の夜は19:00すぎなら大丈夫、と返事がきた
また、少しだけ二宮さんの顔が頭を過って
少し胸が締め付けられた気がした
でも、もう立ち止まっちゃだめだってわかってる
これでいいって信じるしかない
祐がいなくなって、ずっとそばで支えてくれたこと
落ち込んだときはすぐに気付いて駆け付けてくれたこと
何度も好きだって伝えてくれたこと
そのすべてを考えると、松潤がこの先ずっと隣にいてくれてもなんの違和感もない
祐だって松潤ならきっと喜ぶよね
松潤の優しさに、甘えてもいいよね
そういえば、あの日も松潤に甘えたっけ
祐が亡くなって、お葬式も終わって1週間近く経った頃
少しずつ会社に行けるようにがんばろうって
祐が亡くなって初めて出社した日
その1週間であまりごはんを食べれてなくって、睡眠も十分に取れていなかったせいで
出社途中の、会社まであと徒歩30秒くらいのところでめまいが止まらなくなって
そのまま座り込んでしまった
通りすがりの男の人がすぐに駆け寄ってくれて助けてくれた
「…おいっ、しっかり!…がわ!…い…」
その男性に、不思議と名前を呼ばれた気がしたけど
私の意識はそこで途絶えた
目が覚めると、病院にいて
すぐそばに松潤がいた
「…おはよ」
松潤はいつもの笑顔だった
「あれ?わたし…あれ?病院?」
腕には点滴が取り付けられていて
めまいのせいか頭がガンガンする
「…いったー」
「大丈夫?名前倒れたんだよ」
「そうなの?確か出勤中だったんだけど…」
「会社まであとちょっとのところで倒れた」
「そっか…あれ?いま何時?」
「12:30すぎかな」
「うそ?!松潤、会社は?」
「あぁ…今日午前中休みだから大丈夫」
「ほんと?でもそろそろ戻らなきゃだね」
「午後から外出って言ってあるからもう少し平気だよ」
松潤は少しだけ微笑んだ
「それならいいんだけど…あ、そうだ、私が倒れたとき誰かがすぐ助けてくれたみたいなんだけど誰か知ってる?」
「ああ、なんか名乗らなかったみたい」
「そうなの?お礼できないのか…」
確か、あのとき井川って呼ばれた気がしたんだけどな…
不思議に思って考えを巡らせている間、松潤は静かだった
そして椅子に座って前のめりになってる姿勢を起こし、
背もたれに体を預けるように座り直した
「…心配した」
松潤の優しさを乗せた低い声が、私の胸に届いた
「…ごめんなさい」
「名前さ、祐がいなくなって辛いのはわかるよ。でも、無理すんなよ」
「…うん」
「辛いときはさ、いつでも言ってよ。すぐ飛んでくるし、頼ってよ」
「うん、ありがとう」
自然と涙が出てきた
この1週間、散々泣いたはずなのに
まだ涙が残ってた
「…祐の代わりにはなれないけどさ」
ふと、松潤が呟いた
「俺がいるから」
松潤の優しく微笑んだ笑顔が、暗闇に光を射してくれるようだった
「…うん、その肩を借りる日がきたらお言葉に甘えるね」
私も精一杯の笑顔で返した
そして松潤もいつもの笑顔で返してくれた
一連の出来事を思い出して、確信した
そうだ、ずっと松潤はそばにいてくれた
時には仕事や時間を犠牲にして、私に向き合ってくれた
そんな松潤を断ることなんてできないよ
たくさん困らせてきた
たくさん助けてくれた
今度は私が松潤の気持ちに応える番だよね
4年も待たせたんだもん
私が空白期間を作ってしまった
二宮さんには もっと早く出会えればよかった
もっと早く出会っていれば
違う選択をしていたかもしれない
二宮さんのことを考え出すと止まらない
だめ、今は松潤に向き合わなきゃ
松潤に今日のお礼のラインをして
また会う日を作ってほしいってお願いすると
明日の夜は19:00すぎなら大丈夫、と返事がきた
また、少しだけ二宮さんの顔が頭を過って
少し胸が締め付けられた気がした
でも、もう立ち止まっちゃだめだってわかってる
これでいいって信じるしかない